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令和4年第2回定例会(第10号) 本文 開催日: 2022-06-07
令和4年第2回定例会(第10号) 名簿 開催日: 2022-06-07

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  1. 狛江市議会 2022-06-07
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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2022-06-07 令和4年第2回定例会(第10号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 826 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 2 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 3 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 4 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 5 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 6 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 8 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 9 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 10 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 11 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 12 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 13 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 14 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 15 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 16 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 17 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 18 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 19 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 20 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 21 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 22 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 23 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 24 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 25 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 26 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 27 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 28 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 29 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 30 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 31 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 32 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 33 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 34 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 35 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 36 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 37 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 38 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 39 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 40 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 41 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 42 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 43 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 44 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 45 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 46 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 47 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 48 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 49 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 50 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 51 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 52 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 53 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 54 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 55 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 56 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 57 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 58 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 59 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 60 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 61 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 62 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 63 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 64 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 65 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 66 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 67 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 68 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 69 : ◯ 副市長(平林 浩一君) 選択 70 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 71 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 72 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 73 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 74 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 75 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 76 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 77 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 78 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 79 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 80 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 81 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 82 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 83 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 84 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 85 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 86 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 87 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 88 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 89 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 90 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 91 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 92 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 93 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 94 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 95 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 96 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 97 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 98 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 99 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 100 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 101 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 102 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 103 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 104 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 105 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 106 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 107 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 108 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 109 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 110 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 111 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 112 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 113 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 114 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 115 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 116 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 117 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 118 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 119 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 120 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 121 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 122 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 123 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 124 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 125 : ◯ 環境部長(門井 淳君) 選択 126 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 127 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 128 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 129 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 130 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 131 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 132 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 133 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 134 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 135 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 136 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 137 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 138 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 139 : ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 選択 140 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 141 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 142 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 143 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 144 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 145 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 146 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 147 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 148 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 149 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 150 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 151 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 152 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 153 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 154 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 155 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 156 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 157 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 158 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 159 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 160 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 161 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 162 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 163 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 164 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 165 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 166 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 167 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 168 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 169 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 170 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 171 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 172 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 173 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 174 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 175 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 176 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 177 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 178 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 179 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 180 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 181 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 182 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 183 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 184 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 185 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 186 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 187 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 188 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 189 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 190 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 191 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 192 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 193 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 194 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 195 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 196 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 197 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 198 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 199 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 200 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 201 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 202 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 203 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 204 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 205 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 206 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 207 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 208 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 209 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 210 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 211 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 212 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 213 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 214 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 215 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 216 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 217 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 218 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 219 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 220 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 221 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 222 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 223 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 224 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 225 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 226 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 227 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 228 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 229 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 230 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 231 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 232 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 233 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 234 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 235 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 236 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 237 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 238 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 239 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 240 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 241 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 242 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 243 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 244 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 245 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 246 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 247 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 248 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 249 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 250 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 251 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 252 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 253 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 254 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 255 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 256 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 257 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 258 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 259 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 260 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 261 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 262 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 263 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 264 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 265 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 266 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 267 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 268 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 269 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 270 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 271 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 272 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 273 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 274 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 275 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 276 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 277 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 278 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 279 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 280 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 281 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 282 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 283 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 284 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 285 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 286 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 287 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 288 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 289 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 290 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 291 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 292 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 293 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 294 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 295 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 296 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 297 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 298 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 299 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 300 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 301 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 302 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 303 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 304 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 305 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 306 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 307 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 308 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 309 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 310 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 311 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 312 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 313 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 314 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 315 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 316 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 317 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 318 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 319 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 320 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 321 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 322 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 323 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 324 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 325 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 326 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 327 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 328 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 329 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 330 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 331 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 332 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 333 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 334 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 335 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 336 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 337 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 338 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 339 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 340 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 341 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 342 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 343 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 344 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 345 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 346 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 347 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 348 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 349 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 350 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 351 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 352 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 353 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 354 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 355 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 356 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 357 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 358 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 359 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 360 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 361 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 362 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 363 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 364 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 365 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 366 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 367 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 368 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 369 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 370 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 371 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 372 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 373 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 374 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 375 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 376 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 377 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 378 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 379 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 380 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 381 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 382 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 383 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 384 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 385 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 386 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 387 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 388 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 389 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 390 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 391 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 392 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 393 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 394 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 395 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 396 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 397 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 398 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 399 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 400 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 401 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 402 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 403 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 404 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 405 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 406 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 407 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 408 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 409 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 410 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 411 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 412 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 413 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 414 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 415 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 416 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 417 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 418 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 419 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 420 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 421 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 422 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 423 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 424 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 425 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 426 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 427 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 428 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 429 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 430 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 431 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 432 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 433 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 434 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 435 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 436 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 437 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 438 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 439 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 440 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 441 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 442 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 443 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 444 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 445 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 446 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 447 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 448 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 449 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 450 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 451 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 452 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 453 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 454 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 455 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 456 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 457 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 458 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 459 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 460 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 461 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 462 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 463 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 464 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 465 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 466 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 467 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 468 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 469 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 470 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 471 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 472 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 473 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 474 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 475 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 476 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 477 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 478 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 479 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 480 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 481 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 482 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 483 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 484 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 485 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 486 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 487 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 488 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 489 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 490 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 491 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 492 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 493 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 494 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 495 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 496 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 497 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 498 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 499 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 500 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 501 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 502 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 503 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 504 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 505 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 506 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 507 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 508 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 509 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 510 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 511 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 512 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 513 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 514 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 515 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 516 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 517 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 518 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 519 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 520 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 521 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 522 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 523 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 524 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 525 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 526 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 527 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 528 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 529 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 530 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 531 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 532 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 533 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 534 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 535 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 536 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 537 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 538 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 539 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 540 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 541 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 542 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 543 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 544 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 545 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 546 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 547 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 548 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 549 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 550 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 551 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 552 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 553 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 554 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 555 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 556 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 557 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 558 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 559 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 560 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 561 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 562 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 563 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 564 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 565 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 566 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 567 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 568 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 569 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 570 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 571 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 572 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 573 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 574 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 575 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 576 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 577 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 578 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 579 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 580 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 581 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 582 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 583 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 584 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 585 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 586 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 587 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 588 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 589 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 590 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 591 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 592 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 593 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 594 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 595 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 596 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 597 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 598 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 599 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 600 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 601 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 602 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 603 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 604 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 605 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 606 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 607 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 608 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 609 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 610 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 611 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 612 : ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 選択 613 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 614 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 615 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 616 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 617 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 618 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 619 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 620 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 621 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 622 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 623 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 624 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 625 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 626 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 627 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 628 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 629 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 630 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 631 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 632 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 633 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 634 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 635 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 636 : ◯ 教育長(柏原 聖子君) 選択 637 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 638 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 639 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 640 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 641 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 642 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 643 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 644 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 645 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 646 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 647 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 648 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 649 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 650 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 651 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 652 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 653 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 654 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 655 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 656 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 657 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 658 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 659 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 660 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 661 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 662 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 663 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 664 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 665 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 666 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 667 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 668 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 669 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 670 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 671 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 672 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 673 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 674 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 675 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 676 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 677 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 678 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 679 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 680 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 681 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 682 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 683 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 684 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 685 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 686 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 687 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 688 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 689 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 690 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 691 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 692 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 693 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 694 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 695 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 696 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 697 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 698 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 699 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 700 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 701 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 702 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 703 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 704 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 705 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 706 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 707 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 708 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 709 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 710 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 711 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 712 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 713 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 714 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 715 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 716 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 717 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 718 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 719 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 720 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 721 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 722 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 723 : ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 選択 724 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 725 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 726 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 727 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 728 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 729 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 730 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 731 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 732 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 733 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 734 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 735 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 736 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 737 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 738 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 739 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 740 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 741 : ◯ 教育部長(上田 智弘君) 選択 742 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 743 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 744 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 745 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 746 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 747 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 748 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 749 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 750 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 751 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 752 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 753 : ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) 選択 754 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 755 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 756 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 757 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 758 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 759 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 760 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 761 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 762 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 763 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 764 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 765 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 766 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 767 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 768 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 769 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 770 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 771 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 772 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 773 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 774 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 775 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 776 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 777 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 778 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 779 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 780 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 781 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 782 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 783 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 784 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 785 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 786 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 787 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 788 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 789 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 790 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 791 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 792 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 793 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 794 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 795 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 796 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 797 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 798 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 799 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 800 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 801 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 802 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 803 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 804 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 805 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 806 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 807 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 808 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 809 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 810 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 811 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 812 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 813 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 814 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 815 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 816 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 817 : ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 選択 818 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 819 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 820 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 821 : ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 選択 822 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 823 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 824 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 825 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 選択 826 : ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(谷田部 一之議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 昨日に引き続き日程第1一般質問を続行いたします。20番三角たけひさ議員。 3: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 令和4年第1回定例会に続いて,今回も次世代コミュニティにつながる入札へということで質問させていただきたいと存じます。  改めて現行の総合評価方式の効果と課題を検証しながら,企業の技術力の活用や技術力の高い受注者の選定により,品質の向上,コスト削減,早期完成等の効果が見込まれ,事業者の育成が図られる入札にしていくために,さらには総合評価方式をより適切に運営していくため,課題,検討を整理し,今後の改善に向けて,総合評価方式の課題設定,評価の考え方及び手続の効率化方策等について,市とともに考え,提案していきたいと考えているところでございます。  さて,総合評価方式の効果として,5点挙げられると考えているところでございます。  1点目,品質の向上,コスト削減,早期完成,2点目は工事の品質確保に対する意識向上に寄与,3点目,総合評価を通じ,発注者及び受注者の技術力の向上が図れる,4点目,公正な受注競争により,不良不適格業者の排除につながる,5点目,環境対策等の取組が市民等,地元に対してPRになる。  それでは,市の総合評価方式と照らし合わせ御見解をお示しください。 4: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 5: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 本市の総合評価落札方式は,技術的な工夫の余地の少ない工事などにおきまして,簡易的に施工能力などを評価する特別簡易型を試行的に実施しているところでございます。価格と施工実績などの評価項目を総合的に評価することで,御質問者がおっしゃる効果と同様,コストメリット,品質確保,不良不適格業者の排除といった効果があるものと考えております。 6: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 7: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは次に,総合評価方式の課題について考えて整理していきたいと思っております。  総合評価方式の課題について,1点目,提示資料の作成などに時間がかかるため,今後総合評価方式の工事が増加した場合,発注者の負担が大きくなる,2点目,各社の提案内容が充実してくることから,提案書作成内容充実のための負担が大きくなり,中規模企業では対応が難しくなるおそれがある,3点目,予算の上限拘束の枠内ではよい提案に経費がかさむことが多いことから,受注後,提案内容実施のため,各社の持ち出しが多くなる,4点目,総合評価方式の増加により,入札参加希望各社は,同日複数件の提案を作成する必要が出てくることなど,体制が充実している企業のみ参加可能となることが憂慮される,最後になりますが5点目,VE提案を必要とする適用工事は必ずしも多くない等が挙げられるところでございます。  それでは,市の総合評価方式と照らし合わせ御見解をお示しください。 8: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 9: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 総合評価落札方式のうち,技術的な工夫の余地が大きい高度な技術力を審査・評価する手法の場合には,御質問者がおっしゃる課題もあるものと考えておりますが,先ほど答弁申し上げたとおり,本市では技術的な工夫の余地が少ない工事などにおきまして,簡易的に施工能力等を評価する方式を採用しております。  共通して発注者の事務負担が増えるといったことはございますが,事業者からの提案を受ける方式ではないことから,技術提案に係る具体的な課題までは把握できていないところでございます。 10: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。
    11: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) ただいま御答弁いただきました技術提案に関わる具体的な課題まで把握はできていないということでございますが,もう少しこの課題について市とともに考えていきたいと思います。  先ほどの課題の5点目において,VE提案,これは技術提案と申しますが,これを必要とする適用対象工事は必ずしも多くないと指摘させていただいたところですが,VE提案,品質と性能の最適化,全体的なコストの削減などのメリットがあるとされているところでございます。  しかしながら,総合評価方式により,相当程度の性能・機能が期待できる工事に関し,周辺住民やインフラ利用者にとってメリットのある評価項目の設定に苦慮していることが実態でございます。  次に,評価項目及び評価ウエート等,評価基準の選定,またコストに換算されない技術評価・地域貢献の評価に対し説明が難しいという課題もございます。技術評価項目の内容及びウエートづけが難しいといった課題や,工事種別ごとに評価項目が固定化されていることから,技術提案も同様な提案が増加している傾向があり,真面目な業者でも,そうでない業者でも,受注が可能な状況となっているところでございます。  真面目な業者が生き残れる環境となっていないといった課題もあると考えているところで,このため地元地域業者の特性に応じた評価項目の設定に努めていく必要があると考えているところでございます。市の御見解をお示しください。 12: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 13: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 高度な技術提案を必要とする工事などにつきましては,御質問者がおっしゃるとおり,技術評価項目の内容,ウエートづけが難しいといった課題があると理解しております。また,工事種別ごとに評価項目が固定されているような場合につきましては,同様な技術提案が多くなり,横並びになるといった意見もございます。  こうした課題を解決するためには,技術提案のみならず,地域の特性に応じた評価項目を設定することで,適正な評価が可能となるとともに適切な事業者の選定にもつながっていくものと考えております。 14: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 15: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 技術提案のみならず,地域の特性に応じた評価項目を設定することで,適正な評価が可能となるという御答弁をいただきました。  続きまして,価格以外の評価項目の企業の信頼性・社会性の分類において,地域貢献の比率が小さい,または評価内容の項目についても検討の余地があるのではないかと指摘させていただいた地域貢献の課題があるため,結果として,価格による落札者が決定されることが多いと考えているところでございます。市の御見解をお示しください。 16: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 17: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 先ほど答弁申し上げましたケースにおきまして,地域,または工事の特性に応じた評価項目の比率が小さいなどといった場合には,技術提案のほか,地域などの特性に応じた評価項目においても評価に差が出ず,結果として価格での競争にならざるを得ないといったことも考えられるところでございます。 18: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 19: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,狛江市の総合評価落札方式についてお聞かせください。入札参加者の要件,評価の方法,落札者の決定方法,評価結果の公表について,改めてお伺いさせていただきます。 20: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 21: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 本市の総合評価落札方式における入札に参加する場合は,東京電子自治体共同運営による電子調達サービス上の対象工種に登録されていることを要件とし,価格,施工実績,地域貢献などの評価項目を総合的に評価いたします。評価方法は,それらを点数化し,合計点が高いものを落札者として決定しているところでございます。具体的な評価基準につきましては,学識経験者の意見を踏まえつつ,案件ごとに定め,落札者を決定した後に評価結果を公表しているところでございます。 22: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 23: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは次に,価格以外の評価項目の市の考え方についてお聞かせください。 24: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 25: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 価格以外の評価項目の考え方につきましては,技術評価及び地域・社会貢献の2項目を軸に標準的な評価項目を基本に考えております。技術評価につきましては,事業者の施工能力,配置予定技術者の技量などをはかる定量的な評価項目を,地域・社会貢献の評価につきましては,市内事業者の活用,社会動向といった視点なども踏まえまして,地域の精通度や貢献度などを評価項目として設定しているところでございます。 26: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 27: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 改めてまた再度,価格以外の評価項目については,特に企業の信頼性・社会性の分類・区分等において,評価項目である地域精通度並びに地域貢献等々については,市はどのようなお考えの下,評価基準並びに評価点の配点を行っているのかお聞かせください。 28: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 29: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域精通度・地域貢献度の評価項目につきましては,先ほど答弁申し上げましたけれども,市内事業者の活用,社会動向といった視点なども踏まえて設定しており,工事の品質確保を目的とした技術評価を中心に,地域で円滑に工事を実施する能力を有するかを評価できるよう配分しているところでございます。 30: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 31: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,2019年10月12日,本市においても45年ぶりに災害対策本部を設置するほど未曽有の災害であった台風19号による災害においては,市内建設業協会の皆様にも大きな力を貸していただきました。さらに,平常時においても,総合水防訓練,総合防災訓練などにもお力添えをいただいているところで,市民が安心して,この狛江の地で生活を営んでいくために,安心・安全なまちづくりは大切な市政運営の大きなキーワードとなると強く感じているところでございます。この安心・安全なまちづくりの評価項目について,市はどのような見解を持っているのかお示しください。 32: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 33: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 総合評価落札方式の特別簡易型は,価格と施工実績などの評価項目を総合的に評価することで,価格だけでなく品質確保にも寄与する方式であり,仕組みそのものが安心・安全なまちづくりにつながるものと考えております。加えて,市内における本支店など所在の有無,災害協定締結の有無などにより,地域精通度,地域貢献度をはかることで,地域の円滑な施工能力の評価にもつながるものと考えております。 34: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 35: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは次に,狛江市建設業協会と本市においては,市の防災協定を締結していると思います。締結内容についてお聞かせください。 36: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 37: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市建設業協会と締結しております「災害時における障害物除去等の応急措置に関する協定」では,路線における障がい物の除去に関すること,倒壊建物などからの救出救助活動への支援に関すること,倒壊建物などの解体及び撤去に関すること,その他必要と認めた業務に関しまして要請させていただく内容となっております。 38: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 39: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 私も消防団に在籍していたときに,総合水防訓練,総合防災訓練等,各種訓練の中で,消防団だけではなく,市内の建設業協会,またボランティアの皆さんのお力で,本当に狛江市民の安心・安全が守れているんだなということを強く実感しておりました。  改めて,狛江市建設業協会の方とお話しさせていただく機会がございました。建設業協会の方は,我々が狛江市に対して果たすべき役割は,狛江市の社会資本を守るための防災・減災対策,強靱化対策,そして果たすべき責務として,地域の安心・安全を守る担い手の確保の育成と技術の振興,そしてその技術を継承する,その強い決意を述べられておりました。  そして次に,今まで質問していた内容の中で,共同企業体による公共事業の参入についてということで触れさせていただきたいと存じます。  共同企業体による公共事業の参入についてということでは,内閣府が調査を行っており,半数近くの業者が,自分の強みを発揮できる上に他社のノウハウを学ぶことができると評価する一方,意思決定に時間がかかる,1団体当たりの収入が減るということが指摘されているところでございます。  大型公共事業における共同企業体における公共工事については,内閣府の調査についても,他社のノウハウを学ぶことができると分析しているところで,この点については,共同企業体事業は,市内事業者への育成へつながる組織編成と私は感じているところで,市における共同企業体制度についてはどのような見解を持っているのかお示しください。 40: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 41: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 共同企業体につきましては,大規模かつ技術難度の高い工事の施工などにおきまして,参加事業者間の技術力の拡充・強化,経験の獲得といったメリットがあることから,市内事業所におきましても同様,共同企業体への参加を通じまして,こうしたメリットを享受できるものと考えております。 42: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 43: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,本市において過去に共同企業体制度(JV)の事業組織体を編成しての公共事業はどのようなものがあったのかお伺いさせていただきます。 44: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 45: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) これまでの市発注工事におきましては,あいとぴあセンター,西河原公民館,市民ホールの建設などにおきまして,共同企業体による施工が行われたところでございます。 46: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 47: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,公共事業において市内業者が共同企業体制度(JV)に参加していたのかお伺いさせていただきます。 48: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 49: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 共同企業体による公共工事の元請負は,全て市外の事業者同士によるもので,市内業者の参加はございませんでした。 50: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 51: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) この共同企業体制度(JV)というのは,いろんな制度があるんです。私も建設業協会の方々と勉強させていただいて,理解させていただいたところで,この1つに特定建設共同企業体など4つの企業体制度の中にあるのですが,その1つとして,地域維持型建設共同企業体の特徴というのは,地域の維持管理に不可欠な事業について,継続的な協業関係を確保することにより,その実施体制の安定確保を図る目的で結成するとともに,発注機関に入札参加資格申請時,または随時,地域維持型JVとして結成し,一定期間有資格業者として登録される制度ということでございます。この地域維持型建設共同企業体について,市の見解をお示しください。 52: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 53: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 地域維持型建設共同企業体は,建設投資の大幅な減少などに伴う地域の建設企業の減少や小規模化により,最低限の維持管理までも困難な地域において活用される制度と認識しております。こうした地域におきましては,地元の複数の建設企業の共同を促すことにより,施工の効率化と施工体制の安定確保につながり,地域の維持管理を持続可能とする有効な手段であると考えております。 54: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 55: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 複数問,共同企業体制度について質問させていただきましたが,公正取引委員会の公共調達と競争政策に関する研究会,資料は古いのですが,平成15年8月8日の会議録をちょっと確認してみたんです。そうしますと,共同企業体制度については,地域の実情に詳しい地元企業を加えることで,地域独特のやり方を反映させることができる,施工の円滑化が図れるケースもあると会議録に記載されていたところでございます。大規模工事においても,リスク分散等を図る等,共同企業体制度には様々なメリットもあると指摘しているところでございます。  ここでJVについて2点確認させていただきたいと存じます。  1点目,JV工事を想定して,早期実現に向けた本市の調査をお願いさせていただきたい。  2点目につきましては,他市では市内業者とJVを組まないと入札に参加できないよう実施要綱を定めているところもございます。今後,市の方向性,御見解をお示しください。 56: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 57: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 共同企業体につきましては,国土交通省改定による「共同企業体の在り方について」における共同企業体活用の基本方針に沿った単体発注を基本としつつ,今後大規模かつ技術難度の高いと判断される工事に備え,他市の状況なども調査・研究してまいりたいと考えております。 58: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 59: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) ぜひ調査・研究を進め,私も勉強させていただきたいと存じます。  それでは,令和4年4月26日の庁議資料についてお聞かせください。狛江市市内事業者優先発注に係る実施方針の目的,適用対象についてお尋ねいたします。 60: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 61: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 狛江市市内事業者優先発注に係る実施方針は,市が実施する公共調達を対象に適正な競争原理の下で公正性を確保した上で市内事業者への優先発注を通し,市内経済の活性化及び市内事業者の受注機会の確保と育成を図ることを目的としたものでございます。 62: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 63: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) それでは,適用実施はいつからかお伺いさせていただきます。 64: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 65: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 本方針は本年4月22日に決定し,適用を開始しているところでございます。 66: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 67: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 狛江市市内事業者優先発注に係る実施方針が適用されることで,市内事業者に期待されること,これは落札決定時に評価されます評価方法の価格以外の評価項目及び評価点一覧について,大きなインパクトがあると考えているところでございます。  例えば地域貢献の部分については,災害協定等の評価項目があるかと存じますが,消防団員,地区消防隊の入団,在籍実績など,またいつ来るか分からない首都直下型地震などの大型災害発生時を想定した評価内容などの検討も入ってくるのではないでしょうか。市が求めている災害発生時だけではなく,平時からの協力体制の構築など,市内業者だから対応できることもあるかと存じます。  平成20年12月に国土交通省で実施された調査の結果を見ると,ほぼ全ての工事が総合評価方式による入札でございます。総合評価方式導入以降においても,発注者側の問題点として,入札・契約手続に関する事務負担が大きい,入札・契約手続に時間がかかり過ぎるなどがございました。  また,地方公共団体においても,上記の問題点のほかに,地元企業の活用について,競争性が確保されているか疑問といった事項が主な問題点と指摘されているところでございます。  同様に,全国建設業協会の総合評価方式に対する問題意識・意見等についても御紹介させていただきます。技術提案の審査・評価についてですが,評価項目・基準を具体的に示してほしい,地域精通度・地域貢献度についても,特に維持工事においては本社所在地の有無は特に重要であり,地元企業の貢献度をしっかりと示すよう基準を設定してほしいと強い要望が過去からございます。  地域に根差した建設業業者は,災害発生時には真っ先に現場に駆けつけ,狛江市民の安心・安全を確保するため,生命の危険を顧みず,昼夜,応急復旧活動に取り組む等,地域に貢献しているところでございます。  全国的な傾向として,長年にわたる公共事業の削減による受注の減少に加え,迅速な入札・契約制度改革に伴う副作用の影響も受け,次々と倒産・廃業に追い込まれている実態もございます。特に優秀な技術者や多くの建設機械を保有し,地域産業の中核としての役割を担ってきました,いわゆる老舗と言われる建設業業者の経営破綻並びに規模の縮小は,その地域社会にとって非常に憂慮すべき事態でございます。  建設業協会も受注者としての地域貢献,地域経済の発展に寄与することが求められていることを十分に踏まえた上で,市の入札・契約制度において,地域に貢献する建設業協会を含む市内業者が適正に評価され,そして持続的な経営が可能となるよう,よりよい競争環境が整備され,狛江市市内事業者優先発注に係る実施方針について,私は高く評価させていただくところでございます。  それでは,今後の運用方針並びに市内事業者に期待する部分についてお聞かせください。 68: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 副市長。 69: ◯ 副市長(平林 浩一君) さきの定例会におきましても答弁申し上げましたとおり,地域事業者の育成,これは地域経済の活性化,また社会的機能の維持という点からも重要な要素であると考えているところでございます。  本方針におきましては,これまでの優先指名に加えまして,市内事業者の育成の重要性から,入札・契約制度に求められる公平性・競争性を確保しつつ,市が実施する全ての公共調達に関しまして,新たな優先発注を実現・保障するものでございます。  市内事業者におかれましても,公共工事の実施に当たりましては,企業内の人材確保・育成,さらに可能な範囲で他の市内事業者の活用により,地域経済の循環,活性化につなげていただくとともに,引き続き災害時等における社会的機能の維持に御協力いただけることを期待しているところでございます。 70: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 71: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 今地域建設業協会という言葉は1つのキーワードになっていると思うんです。地域建設業協会は,地域を守り未来をつくる,地域の守り手として非常に重要な役割を果たしていると考えているところでございます。その守り手こそが健者でございます。  東日本大震災時における地域建設業における支援活動の迅速性については,ここにいる皆様がもう確認済みかと存じます。今後懸念される首都直下型地震の対応においても,発災直後のインフラの機能回復は,地域内の人材・資機材等々の対応が迫られることから,発災直後は特に地域自己対応力が求められるところであります。  今後の災害対応のため,発災直後の行政や地域建設業協会内企業に被災の可能性も前提にしつつ,地域自己対応力を向上させていくことが必要であると考えているところでございます。この課題を克服していくためには,現在結んでいる防災協定をさらに充実させていく,そして建設業協会と市がそれらの対策を踏まえて,防災協定の充実,そしてBCPの整備・促進を進めていくことが必要であると考えているところでございます。  4月22日,適用開始された狛江市市内事業者発注に係る実施方針は,市民の生命・身体・財産を守り,さらには次に質問させていただきます定住化促進に向けた取組であると私は高く評価させていただき,次の質問に移ります。  それでは,2問目,若者・若者世帯の定住促進に向けてと題して質問させていただきます。  1点目は,コロナ禍におけるがん検診受診動向について御質問させていただきます。  がんと診断される人は増加傾向にあり,男女ともおよそ2人に1人が一生のうちにがんと診断されています。検査技術により早期発見の増加や医療技術の進歩により,がん患者の生存率は向上しており,5年相対生存率は6割を超えているところでございます。さらに,がん治療における平均入院日数も短くなっており,通院しながら治療を受ける患者が増えていることから,がん治療を続けながら日常生活を送る人が増えているところでございます。  こういった状況を背景に,国では第3期がん対策推進基本計画,働き方改革実行計画に基づき,がん検診受診の推奨や,治療と仕事の両立を社会的にサポートするための環境整備に取り組んでいるところであります。  がん検診受診率は,国が目標としている50%には至っておらず,諸外国と比べても低い水準であるものの,近年徐々に向上してきたところですが,日本がん協会によると,2020年のがん検診受診率は,新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け,前年と比べ30.5%,大幅に減少したところでございます。  検診が減ったことによって,2020年のがん診断件数は,2019年と比べて9.2%減少いたしました。人数に換算すると,2020年は4万5,000人の診断が見逃されている可能性があると指摘されているところであります。  診断時のステージごとでは,早期がんの診断が減少していました。早期に発見し治療するほど,治療成績がよいことを踏まえると,コロナ禍における検診や,他の疾患の受診を敬遠することによって,今後がんが進行した状態で見つかるケースが増加することが懸念されているところであります。  そこで,狛江市が受診できる2020年,2021年の2か年,がん検診受診率,男女別にどのような受診率だったのかお伺いするとともに,受診動向など,どのように捉えているのか併せてお伺いいたします。 72: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 73: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年度と令和3年度の男女別の受診者数,受診率につきまして,比較させていただき申し上げます。  まず,胃がん検診でございます。令和2年度,男性282人,2.1%,女性が410人,2.8%,令和3年度,男性397人,3.3%,女性が653人,4.9%。  肺がん検診でございます。令和2年度,男性354人,2.4%,女性567人,3.5%,令和3年度は男性が470人,3.6%,女性が821人,5.7%。
     大腸がん検診でございますが,令和2年度が男性が1,673人,12%,女性が2,130人で13.9%,令和3年度,男性が1,865人で14.1%,女性が2,431人で16.7%。  続きまして,乳がん検診は,令和2年度664人で9.6%,令和3年度は1,119人で10.8%。  子宮頸がん検診につきましては,令和2年度739人で7.1%,令和3年度923人で7.6%となっており,全ての健診項目で大幅に検診者が増加しております。  令和2年度におきましては,新型コロナウイルス感染症のため受診者数が減少し,令和3年度に,令和2年度に受診しなかった方が受診した分と,令和3年度にホームページの掲載内容の見直しを行い,がん検診の目的等を記載したホームページの作成,男女別検診申込みページの見直しを行うことにより,がんについて分かりやすい内容となるよう努めるとともに,広報こまえ,けんこうガイド,ポスター等の検診の御案内を項目ごとに見やすく改善することによって,受診者が増加していただけたのではないかと考えております。 74: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 75: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 細かい数字を御公表いただいて,数字を聞くと怖いですね。  それでは,ただいまの答弁を踏まえた今後のがん検診受診促進に向けた取組をお伺いするとともに,がん検診受診促進を阻害する原因並びにコロナ禍における検診受診への影響についてはどのように捉えていたのか併せてお伺いさせていただきます。 76: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 77: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年度の受診率向上に向けた取組といたしまして,多くの方が受診できるよう,バスによる検診の日程を増加し,東京都予防医学協会での受診可能期間を3月まで延伸するとともに,胃,肺,大腸,乳がん検診が受診できるようになる40代の方への個別受診勧奨の実施,がん検診の大切さを周知するためにがん講演会,これを実施する予定でございます。  また,今年度より胃内視鏡検査を本格実施しており,市ヶ谷にございます東京都予防医学協会での検査実施となりますが,胃内視鏡のみではなく,検診受診率増加のため,胃内視鏡・肺・大腸がんの3つをセット検診とすることを条件とさせていただき,まとめて受診できるように取り組んでいるところでございます。  がん検診受診促進を阻害する原因といたしまして,「令和2年度健康増進法に基づくがん検診の対象人口率等調査報告書」の調査によりますと,がん検診を受診しなかった理由といたしまして,「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」「面倒だったから」「健康診断や人間ドックの項目・内容にがん検診が含まれていなかったから」「忙しくて受ける時間がないから」などの理由が多くなっております。  また,新型コロナウイルス感染症の影響で受診控えが増えると,今後がんが進行した状態で見つかるケースが増加することが懸念されているところでございます。 78: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 79: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 福祉保健部長のほうから今御答弁いただきましたコロナ禍における検診受診への影響についてですが,東京都においても,がん検診精度管理評価事業結果シートが出ているかと思いますが,これと併せてどのように分析を行いながら,次年度検診率向上並びにがん対策事業に結びつけているのかお示しください。 80: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 81: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 平成31年度の健康こまえ21(第2次)中間見直し策定時に実施したアンケート調査におきましては,市のがん検診を知らない方の割合が45.6%あり,周知が不足していた部分もございました。  令和4年度は,先ほども答弁させていただきましたが,40歳代への個別受診勧奨の実施,がん講演会の実施を行うとともに,令和5年度,けんこうガイドの全戸配布をすることで周知を図り,検診受診率の向上及び精度管理を実施し,がん検診事業の推進に努めてまいりたいと考えております。 82: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 83: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) ただいまの御答弁で周知が不足している部分もあったのではないかということで,しっかりと分析を行って,次年度の検診率向上に努めていることが理解させていただいたところでございます。  それでは,冒頭,働き方改革実行計画というキーワードをお話ししたところですが,がん治療には多額の費用がかかります。治療しながらも生活していかなければなりません。働きながら,がん治療ができる環境を整えることは,非常に重要になってきているところでございます。それこそが行政の大きな役目だと考えているところでございます。  働きながらがん治療を受けるのには,相談の充実・拡充が必要かと存じます。市の御見解をお示しください。 84: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 85: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 厚生労働省では,第3期がん対策基本計画,働き方改革実行計画に基づき,労働関係部局と連携しながら,治療と仕事の両立を社会的にサポートする仕組みを構築し,がんになっても生きがいを感じながら働き続けることができる社会づくりに取り組んでおり,医療機関や産業医等と連携を図り,治療と仕事の両立に向けて,会社の意識改革と受入れ体制の整備を図るとともに,主治医,会社・産業医と患者に寄り添う両立支援コーディネーターのトライアングル型のサポート体制を構築して,支援していくとしております。  がんは治る病気と言われますが,不安を抱える方は多く,昨年実施いたしました乳がん講演会においても,「乳がんが発覚し,前向きになれず,気持ちが塞ぎ込んでいましたが,主治医と巡り会ったことで,気持ちが前向きになった」と話をされていた方がいらっしゃいました。  相談先は人それぞれでございますが,市内の慈恵医大第三病院も東京都のがん相談支援センターに指定されておりますので,安心できる相談先が見つかるように市のホームページでも紹介してまいりたいと考えております。 86: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 87: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 御答弁いただいた中で,狛江市のホームページでも安心して相談できる相談先が見つかるようにという御答弁をいただきましたので,狛江市として相談の充実・拡充に努めていることは理解させていただいたところで,慈恵医大第三病院をはじめとする市内医療機関とはどのような連携を図っているのか教えてください。 88: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 89: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市におきましては,がん検診を受診し,要精密検査となった方に対し精密検査を実施するよう勧奨するとともに,精密検査実施可能医療機関の御案内を同封する等,スムーズに精密検査医療機関につながるように連携を図っております。市内医療機関だけではなく,世田谷区や調布市等,近隣の自治体の医療機関にも依頼し,スムーズに精密検査が受けられるように各医療機関と調整しております。  また,狛江市医師会との医師会連絡会を定期的に開催し,がん検診のみならず,特定健診や予防接種,講演会の内容について話合いを実施しているところでございます。 90: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 91: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 松原市長が御就任されてから,慈恵医大第三病院,そして狛江市医師会等と連携が本当に強化されて,狛江市民の皆様が本当に安心・安全に過ごせる,そんな環境が整備,整ったでなく,整備されてきています。私もよく町なかで小さいお子様を連れたお母様にも「本当に安心できるんだ」なんていうお言葉をかけていただくことが大変うれしく感じているところでございます。  それでは,働きながらがん治療を受けるには様々な困難が伴います。がん治療の一つであるホルモン治療では,女性ホルモンを減らしていくよう薬を飲んでいきます。このホルモン治療は,軽い鬱症状や倦怠感,ホットフラッシュという突然身体が熱くなって汗がばあっと出るような,周りの人には分かりにくい副作用がございます。同じがん治療の副作用でも,抗がん剤治療の副作用だと,外見がつらそうなことは分かるのですが,ホルモン治療は外見から非常に分かりにくいものでございます。  だからこそ,先ほど御答弁いただいたように,がん患者に寄り添った政策・事業が必要であると考えているところで,そこで私,大変高く評価させていただきたいのと同時に,他市の議員の皆様からも「狛江市,すごい取組しているね」なんていうことで,わざわざ電話をいただいた議員の方もいらっしゃったのですが,4月1日から始めた狛江市がん患者ウィッグ等購入助成金支援事業,この事業内容についてお聞かせください。 92: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 93: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 本事業は,がん治療に伴う外見の変化をカバーするための補整具の購入に要する経費の一部を助成することにより,がん患者の方の心理的及び経済的な負担を軽減するとともに,療養生活の質の向上を図り,もって就労継続等の社会生活を支援することを目的に実施しているものでございます。  支援内容といたしましては,ウィッグ,胸部補整具の購入に対し,それぞれ1万円を上限とし,購入実費額の助成を行うものでございます。令和4年度は,近隣自治体の実績を参考にいたしまして,10件の申請を見込んでいるところでございます。4月1日号の広報に掲載するとともに,ツイッター,フェイスブック等で周知を図り,何件かお問合せをいただきまして,5月に1件申請され,交付決定しているところでございます。 94: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 95: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 実は立川の同じ仲間の市議から電話があって,「自分もこの件については市に助成をお願いしたんだけど」なんていうことで連絡が入りました。「狛江市はがん患者に寄り添った,本当に人に優しいまちづくりなんですね」というお言葉もいただいているところでございます。  突然ですが,市庁舎内トイレに汚物入れがあるかどうか確認させていただきたいのですが。 96: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 97: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市庁舎におきましては,1階食堂,それから2階,3階の議会棟,4階及び防災センター2階の各バリアフリートイレ内にサニタリーボックスを設置しているところでございます。 98: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 99: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 突然済みません。なぜ汚物入れが必要かといいますと,男性の前立腺がんや膀胱がんの治療を受けた男性が治療後,尿漏れパッドが生活には欠かせず,外出先で捨てる場所を探す必要があると強く強く指摘されているんです。日本骨髄バンク評議員の大谷貴子さんがこの必要性を訴えているところでございます。  今後,狛江市においても,庁内の全てのトイレはもちろんのこと,市内公共施設の男性用トイレに汚物入れを設置していただきたいと思うのですが,いかがでしょうか。 100: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 101: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) がん患者の方が適切な医療や支援による社会とのつながりを維持し,安心して外出するためには,御質問者のお話のとおりきめ細かな配慮が必要と認識しているところでございます。現状,市庁舎以外では,市民センター,あいとぴあセンターの一部,各地域センター及び一部公園などのバリアフリートイレ内には,男性専用ではございませんが,サニタリーボックスを備え付けております。尿漏れパッドの交換には,広さに余裕のあるバリアフリートイレの利用が見込まれることから,各公共施設のバリアフリートイレ内の設置に向けて協力を要請してまいりたいと考えております。 102: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 103: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 抗がん剤治療の副作用により髪が抜け落ちてしまうことは相当なストレスではないでしょうか。治療を受けながら,仕事や通学を続けることへの不安を感じられる方も多くいらっしゃいます。それらの不安を少しでも和らげ,安心して今までと変わらない生活をサポートするのが医療用ウィッグです。医療用ウィッグは,現在では公的な保険適用や医療費控除の対象とはなっておりません。  市が4月1日から始めた狛江市がん患者ウィッグ等購入助成金支援事業については,人に優しいまちづくりにつながる,がん患者に寄り添った事業であると高く評価させていただくとともに,人に優しい狛江のまちというメッセージを強く打ち出していると感じているところでございます。  さて,男女とも2人に1人が一生のうちにがんと診断され,罹患される人が多く,そして行政の支援に必要度が増している分野であれば,よりサービスを充実させるために,がん対策に特化した計画などをつくることも一案であると考えているところでございます。  狛江市においては,健康こまえ21(第2次)が発刊されておりますが,今後,先ほど述べたようにがん対策に特化した条例や計画をつくっていく必要があると強く強く考えているところで,都内においても豊島区,三多摩地域においては日野市において,がん対策基本条例がございます。本市でも調査・研究を重ねながら,この問題について方向性を示していただきたいと存じます。 104: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 105: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 健康こまえ21(第2次)におきましては,令和6年度までの期間となっており,がん対策の内容も含め,健康づくり推進協議会の中で方向性を検討していく予定でございます。他市の条例制定の状況や計画策定状況も踏まえながら協議を進めてまいりたいと考えております。 106: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 107: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 狛江市では6月1日から,胃がんリスク検査・肝炎ウイルス検査が市内医療機関で実施されているところでございます。都道府県とは異なり,市町村には,がん対策推進計画の策定が法律では定められていないところですが,今後は市町村においても,がん対策の実効性を高めるためにも,市町村の健康推進に基づく計画等に,がんに関わる予防(生活習慣病予防,禁煙等の推進等)に加えて,がん検診受診率向上や普及啓発に取り組んでいただきますようお願い申し上げまして,次の質問に移らせていただきます。  出産育児一時金の増額について質問させていただきます。  自民党出産費用の負担軽減議連,小渕優子会長が「コロナ禍で,より一層,妊婦に心身共に負担がかかっている。負担を少しでも軽減する,妊婦の助けになるようにできないか」ということで,岸田首相に提言書が手渡されたところでございます。  我々自民党の議連がまとめた提言書では,健康保険加入者に出産時に支払われる現在の42万円の出産一時金について,費用が年々上昇しており,公的病院の基礎的な費用でも平均で44万円,40万円半ばに増やすよう求めているところでございます。  この提言書提出の背景には,今まで様々な取組が進められてきたものの,出産数の減少は予測を上回る速度で進行し,人口減少に歯止めがかかっていないところであります。特にコロナ禍が結婚行動や妊婦活動に少なからず影響を及ぼした可能性もある中で,2020年の出生率は約84万人と過去最少となり,今後の出生数への影響が懸念されているところでございます。  それでは,市が把握している出産費用の平均額並びにここ2年間の市内出生数,さらにはこの2つの問題を抱え,今後の出生数への影響についての御見解をお示しください。 108: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 109: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 出産費用につきまして,狛江市が独自に把握している統計はございませんが,2019年度の厚生労働省保健局の集計数値におきましては,東京都は公的病院で平均値が53万6,884円とあり,大きな開きはないものと捉えております。  狛江市の出生数は,令和2年が619人,令和3年は暫定値で582人でございます。出生数の減少が見られ,コロナ禍の影響を受けたのではないかと推測しているところでございます。 110: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 111: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 厚生労働省の2019年度の調査によりますと,個室料などを除く出産に関わる最小限の費用は,全国平均で約46万円,公的病院でも約44万円,都道府県別に見ますと,都市部ほど高くなる傾向にあり,全国最高の東京都では平均約62万円であります。出産を予定する母親たちからは,とても賄える金額ではないと悲鳴が上がっているところでございます。  ここで評価が難しいことは,出産一時金42万円という額を設定した当時から今日に至るまで,出産費用が値上がりしているのか,その具体的な数字と原因は何なのか。例えば出産年齢の高齢化で,ハイリスクのお産が増えている病院の費用負担が増加しているといった事実があることも聞いているところでございます。  そこで,負担軽減議連では,出産一時金の増額とともに,基礎的費用とそれ以外の選択的費用のコスト構造を見える化することも提言書の中に盛り込んでいるところでございます。この提言については,出産費用がパッケージになっているため,自由に選択することが難しいケースが多いそうです。また,退院時にしか幾ら請求されるか分からないのは全国どこでも同じようで,出産にかかる費用の見える化と整理が必要と考えているところで,出産費用の標準化をしたほうがいいと提言しているところでございます。市の御見解をお示しください。 112: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 113: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今御案内いただいた提言書におきましては,医療機関によるサービスの分かりやすい明示等によって,妊婦がサービスを選択しやすい環境整備を求めております。出産に対する費用負担は事前に明示されていることが多く,東京都立多摩総合医療センターでの分娩費用については,個人差もございますが,45万円から50万円とホームページでも公開しており,費用を公表している個人病院もございます。  一方で,出産パッケージなどと御案内されていることも多く,含まれている内容が把握しづらいこともあり,追加オプションなどにより費用が増加することもございますので,出産費用につきまして明確化されることにより,安心して出産できるようになると考えております。 114: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 115: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 出産に対するサポートとして,住んでいる地域にかかわらず受け取れる制度として,出産育児一時金がございます。出産育児一時金は,入院・分娩費として,妊娠4か月以降の出産の場合,1人当たり42万円がもらえる制度であり,負担軽減議連においては,この増額を求めているところでございます。この出産一時金制度も,健康保険に加入していれば誰でも受け取れ,出産退院時に差額分だけを支払えばよいという仕組みになっているところでございます。  ただし,問題提起させていただきましたように,出産費用の高額化により,平均8万円近い自己負担は大きな痛手ではないでしょうか。全国最高額の東京都の額62万円ですと,20万円は自己負担の計算になります。さらには,生まれてくる赤ちゃんの準備にもお金がかかるところでございます。  そこで,狛江市独自の出産サポート制度があれば,出産を控える方々には安心して子供を産むことができ,さらにはこの緑豊かな狛江に長く住み続けてもらえる,そんな出産サポート制度の創設を望むところでございます。地方自治体においても独自の出産サポート制度を導入しているところでございます。  そこで,狛江市においては,例えば出産お祝い金,また節目節目ごとに助成を受け取れるなど,独自の出産サポート制度を創設することで,定住化促進につながると私は考えているところでございます。市の御見解をお示しください。 116: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 117: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 出産費用の増加傾向が続き,現在の出産育児一時金との差額が10万円以上となっているという状況は,少子化が進む我が国において,出産をためらう要因の一つとして考えられます。  先ほど三角議員もおっしゃられたとおり,自民党の議員連盟からは,少子化の主要要因の一つは子育てに伴う経済的負担であるとして,一時金の引上げを求める提言を岸田首相に提出し,政府においても出産育児一時金の増額に向けた検討に入っているという報道がございました。市といたしましても,子育てしやすいまち狛江の実現に向け,出産祝い金の支給など,出産時の経済的な負担軽減策を検討する必要があると考えているところでございます。  その中で,ただいま三角議員から出産お祝い金と併せて節目ごとに助成を行うことで,定住化の促進につながる制度の御提案をいただきましたので,少子化対策及び定住化促進策として検討する必要があると考えているところでございます。 118: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 119: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 出産費用の負担軽減を求める議員連盟は提言書で少子化の主要要因の一つは経済的負担であると強く先ほども指摘させていただいたところでございます。そして,一時金を最低でも基礎的な費用の上昇に見合う水準まで引き上げるべきとして併せて指摘しているところでございます。  政府においても,先ほど松原市長からも御答弁ございましたとおり,報道発表において,「支給額は,2021年の骨太の方針において,出産費用の実態を踏まえ,増額に向けた検討に取り組むこととしている。厚生労働省の調査・研究の結果などを踏まえ,支給額の検討を行っていく」と述べられているところでございます。  狛江市独自の出産サポート制度の創設は,人に優しいまちづくりが定住化促進策につながる取組であり,松原市長だからこそ成し遂げることができる制度でございます。ぜひよろしくお願い申し上げたいと存じます。  それでは,最後になります。スケートボードでまちづくりと題して質問させていただきます。  スケートボードは,2016年に東京オリンピック2020の正式種目に採用されたこと,さらに新型コロナウイルスによりチームスポーツの実施が難しくなったことで,社会的認知が広がっているとともに,スケートボードで滑走できる専用のパークも増加しているところでございます。  また,行政側の都市公園戦略において,若者文化の発信によるまちづくりとして,スケートパークを積極的に取り組む方針を打ち出す自治体も現れたところでございます。  都市公園の設置目的は,人々のレクリエーションの空間,良好な都市景観の形成,都市環境の改善,都市の防災性の向上,生物多様性の確保,豊かな地域づくりに資する交流の空間の提供であると言われているところでございます。  しかし,数多くある公園施設の中に,少子・高齢化や生活文化の変化に伴い利用者が極端に減少し,かつ老朽化が進行している公園も全国的に見られるところでございます。ある小さい公園では,安全管理の立場から利用の規制が設けられ,危険な遊具の撤去,キャッチボールなどボール遊びの禁止によって,市民が自由に行うスポーツ行為が排除されている例も後を絶ちません。  このような都市公園の管理では,利用者が減少し,公園自体の存在意義が問われているところで,時代に合った都市公園の設計デザインや施設の改善が求められているところでございます。市の御見解をお示しください。 120: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 121: ◯ 環境部長(門井 淳君) 公園は,人々のレクリエーションの場であると同時に憩いの場になる貴重な財産でございます。議員御指摘のとおり既存の公園は開園から30年以上を経た公園が多く,設備が老朽化していることや,公園ごとに利用状況が異なっていることは認識しております。  公園の遊具に関してでございますが,今年度に公園施設長寿命化計画を策定することとしております。この公園施設長寿命化計画は,遊具ごとに劣化度や緊急度を判定し,コストの縮減や平準化を図りつつ,効率的な更新が行えるように定める計画でございます。策定に当たりましては,各公園の利用者数や利用内容等の現地調査を行い,利用実態に応じた計画としてまいります。  次に,キャッチボールなどのボール遊びに関してでございますが,現在,小足立児童グランドと多摩川自由ひろばにおいて,小学生以下の子供とその保護者を対象にボール遊びができる状況になっております。例えば野球やサッカーなどのスポーツに近い形でのボール遊びとなる場合,一定のスペースを確保し,ネットやフェンスなどの整備を施す必要があり,既存の公園の中で,そのようなボール遊びのエリアを新たにつくることは,スペースの確保,遊具の設置状況,利用者や近隣住民への影響などを考えると難しいと考えております。  しかしながら,課題の一つとして受け止めており,今後新たに都市計画公園を新設する際などに庁内で連携してまいりたいと考えております。  国土交通省が作成した手引「新たなステージに向けた緑とオープンスペース政策の展開について」では,ストック再編の考え方として,機能の再編と立地の再編が示されております。機能の再編につきましては,エリア内の公園ごとの特性に応じて機能の分担を行う考え方で,核となる公園を中心に公園間の機能の重複解消を図ることなどが挙げられております。立地の再編につきましては,小規模公園の整理統合により機能向上を図ることが挙げられております。  この2つの再編に向けた考え方は,人口減少,少子・高齢化の進行等に対応し,子育て世代が住みやすい生活環境づくり,健康長寿社会の実現等を推進するため,新たな利活用や都市の集約化に対応した効率的,効果的な再編整備について示すものでございます。  狛江市におきましても,本手引に基づき,ストック再編について考えていく必要があるものと認識しております。 122: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 123: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 国土交通省が作成した手引ということで,「新たなステージに向けた緑とオープンスペース政策の展開について」ということで,今後,機能の再編と立地の再編を検討していくという大変貴重な御答弁をいただいた中で,私の資料が古いのですが,国では2017年に都市公園法を改正し,新たにPark-PFI制度を導入し,都市公園に民間の優良な投資を誘導することで,公園管理者の財政負担を軽減しつつ,都市公園の質の向上及び公園利用者の利便性の向上を図ることを国土交通省では推奨しているところでございます。
     今後,狛江市もPark-PFI制度を活用しながら公園整備を進めていくことも,先ほどの御答弁いただいた機能の再編,立地の再編ということの中では有効な手段かなと思ったところでございますが,市の御見解をお示しください。 124: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 環境部長。 125: ◯ 環境部長(門井 淳君) Park-PFIは,公園管理者にとって,民間資金を活用することで,公園整備,管理に係る財政負担が軽減されること,民間の創意工夫も取り入れた整備,管理により,公園の魅力,サービスレベルが向上するメリットがあると考えております。  また,公園利用者にとっても,飲食施設の充実など利用者向けサービスが充実すること,老朽化し,質が低下した施設の更新が進むことで,公園の利便性,安全性が高まるというメリットがあると考えております。  令和2年3月に策定した狛江市緑の基本計画では,多様な主体による公園の管理運営を施策として掲げております。公園の維持・管理や運営につきましては,Park-PFIを含めて情報を収集しながら,あらゆる可能性について検討してまいりたいと考えております。 126: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 127: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) この制度を活用しての自治体における都市公園施策は,従来の緑の公共空間としての機能提供という方向性から転換し,都市中心における公園として,新たな公共施設と連携し,市民等の連携・協働によるマネジメントを強化し,都市公園のストックをより一層利活用していく戦略を選択するように変化していくわけでございます。  この都市公園施策の新たな戦略として生まれたスポーツ施設として,スケートパークが挙げられるところでございます。ある調査によりますと,スケートパークの滞在的な利用人口は全国で約117万人と言われているところで,2017年の調査では,利用者ができるスケートパークというんでしょうか,公民合わせて100程度であり,絶対的な施設の不足が指摘されているところでございます。  狛江の子供たちの中にも,スケートボードに興味を持って,思いっ切り遊んだり,練習したりしたいという要望もございました。都市型スポーツとして注目度が増す新種目がスケートボードでございます。  歴史を振り返ると,若者を中心にはやり,その若者が今親世代となり,今ではその子供たちが,北京五輪スノーボード金メダリストであり,東京五輪スケートボード日本代表選手でもありました新潟県村上市の平野歩夢選手に憧れ,そして平野歩夢選手を目指し,一つのスポーツとして取り組んでいる家族が増えているところでございます。  ぜひスケートボードをマナーを守りながらスポーツとして自由に楽しんでいくために,狛江市にスケートボードパークを整備していただきたいと存じます。施設整備に当たっては,ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングによる方策も検討材料の一つと私は考えているところで,市の御見解をお示しください。 128: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 129: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) ふるさと納税を活用したクラウドファンディングは,プロジェクトの目的をより明確化し,期間と目標額を定めて行うことが一般的でございます。過去に狛江市におきましては,ふるさとチョイス内にあるガバメントクラウドファンディングにおきまして,令和元年東日本台風における災害支援プロジェクトフォーム及びPCR検査体制の整備や医療・福祉施策への寄附において実施しておりました。  仮にスケートボードパークをということでございますが,多くの方が利用できる施設の整備ということで,目的としてはとても明確でございます。具体的な施設整備計画についての財源を検討する段階となりましたら,その一部につきましては,ふるさと納税型クラウドファンディングを活用することも選択肢の一つになり得るものと考えております。 130: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 131: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) コロナ禍において,伝統的な産業や雇用の回復が遅れる中,成長の牽引役として注目を集めるようになったのが,音楽やアートなどのストリートカルチャーでございます。スケートボードも,その一つであります。また,スケートボードの社会貢献を報告する国際会議というのがあるんです。そこでADHD(注意欠陥・多動性障害)のある子供に対して治療効果があったと報告されている例もございます。  今後,緩やかな人口減少と少子・高齢化社会が迫る中,交流人口の増加や世代を超えたコミュニティーの交流の場として,さらには定住促進策として,新たなスポーツの普及促進事業に取り組む必要があると考えているところでございます。あらゆるスポーツを楽しめるよう,ユニバーサルスポーツや,新たなスポーツとしてアーバンスポーツの周知・普及促進を図らなければなりません。  アーバンスポーツとは,広い競技場などを必要とせず,都市の空間の中ででき,若者の遊びから生まれたスポーツを指すそうです。このアーバンスポーツとして,スケートボードが注目されているところでございます。  交流人口の増加や地域社会を支える人材の確保を目的とし,居住地としての狛江の魅力を積極的に伝えるとともに,移住・定住の促進を図る1つの方策として,アーバンスポーツの代表であるスケートボードパークの整備を図る狛江市の御見解をお示しください。 132: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 133: ◯ 教育部長(上田 智弘君) スケートボードは,BMX,スノボーなどと同じく,エクストリームスポーツに分類されています。エクストリームスポーツは,スポーツとしての側面だけではなく,音楽やファッションといった若者文化との関連性が深く,若者文化に与える影響も大きいスポーツです。  エクストリームスポーツは,危険と隣り合わせの中,一つの技を成功させるために,数え切れないほどの失敗やチャレンジを繰り返すため,チャレンジ精神を培うことはもちろんですが,仲間同士でチャレンジ精神をたたえ合う姿が人々に感動を与えています。  東京2020オリンピック大会でのスケートボード,北京冬季五輪でのスノーボードなどでは,たとえ技に失敗してもチャレンジした姿勢に対し,同じ競技の仲間で励まし合い,互いにたたえ合うといった場面が見られ,我々に感動を与えたことも記憶に新しいと思います。単に試合の順位だけではなく,互いをリスペクトする文化も,若者の心を大きくつかむ要因であったというふうに思っております。  スケートボードパークを市が整備する場合,競技場ほどではないとしても,安全性を確保するためには,やはり一定の広さ,面積が必要と考えております。また,狛江市は,市域が狭く,ほとんどが宅地であるため,運動施設の新規整備に当たっては,近隣住民への配慮や御理解が必要不可欠であり,併せて若者カルチャーへの理解も必要だというふうに感じております。  今後,新たに運動施設を整備する際には,幅広い年代の意見を聞いて,若者も含めて多くの市民の方々の利用が期待できる,狛江に住む魅力の一つとなるような施設にしたいというふうに思っております。 134: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 135: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 当然整備に向けての課題を考えると,建設費,そしてランニングコストとして収入源確保も大きな課題として捉えていかなければなりません。ここで新たなスポーツ施設の整備における事業手法として,従来型の市直営,分離発注方式,PFIやDB+Oなどの官民連携手法が考えられるところでございます。それでは,PFIの評価と課題についてどのように捉えているのかお伺いいたします。 136: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 137: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 官民連携におけるPFI手法は,従来型の公共事業とは異なる点といたしまして,資金調達や設計から事業運営までを一括して委託することにより,事業者としては自由度の高い運営が可能となり,安定的で利用者のニーズを反映した質の高いサービスの提供が可能となります。市といたしましても,民間の資金を活用することから,支出抑制やリスク分担だけではなく,民間のノウハウを活用し,より付加価値を生み出せる有効な手法として捉えております。  一方で,長期の委託期間となることから,安定的なキャッシュフローを見極めるため,事業実績に照らし,導入が適した事業であるかの導入可能性の調査,企画段階における需要見込みや事業採算性の詳細な評価だけでなく,事業実施中においても継続的な管理・モニタリングによる適正な評価が必要といった課題があることから,今後も調査・研究を進めてまいります。 138: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 20番三角議員。 139: ◯ 20番(三角 たけひさ議員) 当然今から新たな公共施設を建設するということになると,莫大な資金がかかってくるかと思います。企画財政部長に御答弁いただいたように調査・研究,私も進めてまいりたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  一つだけ紹介させていただきたいのですが,茨城県笠間市にもスケートボードパークが建設されたんです。当然指定管理制度が導入されたのですが,ここの指定管理制度が少し違うところは,指定管理料を支払わないということが1点,またネーミングライツを募集して,市の財政負担を軽減しているということが挙げられているところでございます。私も,また笠間市の事例については調査・研究を重ねながら,また皆様にお話しできるようにしていきたいと思っているところでございます。  今回の一般質問については,次世代につながる入札へver.2ということで,そして若者・若者世帯の定住促進に向けてと質問させていただきました。今回,質問調整している間,また答弁書作成に向けて取り組んでいるとき,何か今までの一般質問を作成しているときよりうれしいというか,楽しい時間を過ごすことができたんです。  それは部長等から御答弁いただいたように,がん検診についてはウィッグ購入助成,市民に寄り添った政策を展開している点なのですが,また出産サポート制度については,逆に調整の段階から担当部署からもよいアイデアを出してもらったり,スケートボードでまちづくりに関しても,公園の維持・管理を含め,市民のためにあらゆる可能性を環境部自ら考えている点,そしてスケートボードパーク整備の希望を出させていただきましたが,これについてもクラウドファンディングの可能性の普及をはじめ,魅力ある施設の整備に普及していただきました。そして,入札については,一番大きな要因については,市内事業者の有益性を認めていただき,実施方針が適用されたことでございます。  我が会派においても,しの議員が一般質問において,職員の人材育成のお話をさせていただきました。その結論について,私なりの解釈としては,狛江市として働きやすい職場が定着することで,職員のモチベーションやパフォーマンスが向上し,さらにはそれが市民サービスの向上並びに市役所に対しての好感度アップが期待できるわけであります。それが今回私が職員の皆さんと答弁書を作成していただいたところに現れているのかと感じたところでございます。  松原市長が就任して4年間,働きやすい組織がつくられるプロセスがしっかりと進められ,職員の働きやすさ・働きがいが実現されている。職員の意欲が向上し,職員のパフォーマンスが向上しているのではないかと強く強く感じたところでございます。つまり松原市長がこの4年間築き上げた働きやすい職場環境に対する施策は,最終的には市民サービスの向上につながっていくところでございます。  松原市長の4年間の市政運営を高く評価させていただくとともに,自由民主党・明政クラブもしっかりとお支えすることをお約束申し上げ,質問を終了とさせていただきます。 140: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午前10時14分 休憩     午前10時34分 開議 141: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。14番鈴木えつお議員。 142: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 一般質問を行います。  第1問,新型コロナウイルス対策,調布・狛江の保健所復活についてお伺いいたします。  まず,この間の感染状況の推移についてお伺いいたします。 143: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 144: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年になり,オミクロン株による第6波が1月初旬より増加し始め,2月にピークを迎え,狛江市内で1日最多の136人の感染者が発生いたしました。令和3年末まで1,468人であった感染者が,1月834件と一気に増加し,2月だけでも2,346人の感染者が発生し,この一月だけでこれまでの感染者を超える発生となり,3月1,301人,4月1,020人の発生があり,5月は541人と感染者は徐々に減少し始めている状況でございますが,1月から5月末までに6,042人の感染者が発生いたしました。  また,これまでにない感染の拡大となり,特に10歳代や10歳未満の若年層の感染の広がりを見せているところでございます。 145: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 146: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) モニター,お願いします。  これが健康推進課から頂いた資料を基に新規陽性者数の推移をグラフにしたものでございます。第6波,1月,2月,3月,4月が大変多く,急速に感染者が増えた状況になっております。  これは新規陽性者数の累計ということで,1月,2月,3月,4月ということで非常に多くなっております。  モニター,終了いたします。  2月10日の東京都のモニタリング会議資料を見せていただきました。これを見ますと,これまで経験したことのない危機的な状況が続いている。小・中学校の学級閉鎖や保育園,幼稚園の休園が続いている。保健所の業務が急増し,逼迫した状況になっている。新規陽性者全体の9割を50代以下が占めているということで指摘されております。  一方,入院患者の年代別割合は80代が最も多く約24%,続いて70代が約21%,死亡者数は全体で46人,40代1人,50代3人,60代5人,70代6人,80代14人,90代14人,100歳以上が3人,このようにモニタリング資料では報告されております。  第6波では多くの方が感染いたしました。確かに軽症者が多かったんですけれども,感染の拡大とともに亡くなられた方も増加いたしまして,東京では第3波に次ぐ死者数となっております。  質問です。第6波では東京都の小・中学校,保育園,幼稚園の感染者数が第5波の6倍,7倍となっております。狛江市の保育園,学校,高齢者施設での感染状況とクラスターの状況についてお伺いいたします。 147: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 148: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者施設の状況について答弁申し上げます。  感染拡大期におきましては,感染者の報告は増加したところでございますが,大規模クラスター等の発生の報告は受けていないところでございます。 149: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 150: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 現時点をもってしても,日常的に保育園関係者の罹患の報告があり,保健所の御意見も伺いながら,登園を自粛していただいたり,休園措置を取らざるを得ない状況もございます。第6波が収まって以降も,しばらくは感染状況は大きく減とはなりませんでしたが,ここ数日は,一日に報告される陽性者の件数が大分減ってきております。休園につきましては,令和4年1月から現時点までに認可外を含めた市内33施設のうち,22施設の休園がございました。 151: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 152: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和4年1月中旬から3月上旬にかけては,学校関係者の陽性者の報告は増加傾向にございましたが,現在は報告がゼロ件の日もあるなど,以前に比べてかなり落ち着いた状況にあります。  なお,市内小・中学校における新型コロナウイルス感染症に関連した学校保健安全法第20条に基づく臨時休業につきましては,令和4年1月から現時点までに感染拡大予防措置として,学年全体で3件,学級単位で延べ18件の措置を取りました。いずれも学校内での学校関係者の濃厚接触及びクラスターなどの発生は確認されておりません。 153: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 154: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 厚生労働省はクラスターの目安ということで,当面の接触歴等が明らかとなる5名程度の発生というふうにしております。  足立区におきましては,本年1月27日以降,クラスターの発生状況を公表いたしております。例えば6月1日午前10時現在,区立宮城小学校で児童6名が感染,5月31日から6月4日まで学級閉鎖,保護者に連絡し日々の健康観察を依頼,5月27日午後2時現在,介護老人保健施設「むくげのいえ」,職員2名,利用者16名が感染,利用者,職員に対し必要に応じPCR検査(あるいは抗原検査)を実施,5月24日午前9時現在,チェリー保育園で園児5名,職員4名が感染,感染者に関連するクラスを休園,園児,職員の健康観察を継続などとなっております。  これを見まして,1月27日から6月3日まで集計いたしました。そういたしますと,足立区におきましては4か月余りで339件のクラスターが発生いたしております。内訳を見ますと,保育園,幼稚園で165件,48.6%,全体の約半数でございます。小学校62件,18.3%,高齢者施設79件,23.3%,障がい者施設21件,6.2%,医療機関10件,2.9%などとなっております。  先ほど答弁では,狛江では感染者は増えたけれども,クラスターの発生はないということでございましたが,5名以上の感染者が出た事例はないのかということでお伺いいたします。 155: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 156: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者施設の状況について答弁いたします。  5名以上の陽性者が発生したとの報告は受けておりますが,感染者間の接触歴等関連性が認められたクラスターが発生したとの報告は受けていないところでございます。 157: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 158: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 保育所内で同じような時期に感染者数が5名以上出たというようなことはございますが,特定の人から施設内の複数人に感染が拡大したものかは不明でございます。感染が確認された場合,保健所にも連絡し,濃厚接触者の有無等を確認した上で,必要に応じ休園等の措置も行っているところでございます。 159: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 160: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校におきましては,感染拡大予防措置として臨時休業の措置を取ったことから,いずれも学校関係者の濃厚接触及びクラスター等の発生は確認されておりません。 161: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 162: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 狛江市内でも高齢者施設,保育園で5名以上の感染者が確認された事例もあったと。ただ,接触歴等が明らかにならなかったので,クラスターと判断できなかったということだと思います。  ただ,足立区の事例などを見ますと,この時期,保育園,小・中学校,高齢者施設等で本当にクラスターが多数発生しておりまして,そこからまた感染が広がったということがうかがえます。ぜひ保健所とよく協力して,そういう積極的な疫学調査ですね,そういうことを行いながら,感染の拡大を防いでいただきたいと思います。  次に,私の知人で新型コロナウイルス感染症で亡くなった方もいらっしゃいます。新型コロナ感染症による市内の死亡者数は把握されているのかどうかお伺いいたします。 163: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 164: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 亡くなられた方については,市におきましては把握しておりません。東京都から提供される情報につきましては,自宅療養中の方や調整中の方の情報でございまして,入院されている方や宿泊療養されている方の情報は人数だけとなっております。この人数が減少したときに療養終了となり,死亡,退院や療養期間の終了の情報は提供されていないところでございます。 165: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 166: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) モニター,お願いします。  これが東京全体の感染者数と死者数のグラフでございます。第1波から第6波までのグラフとなっております。第6波では,東京全体で感染者数が100万人を超えました。軽症者が多かったんですけれども,それでも死者数が1,200人ということで,第3波の1,315人よりも若干少ない程度ですが,2番目に多い,そういう状況になっております。  報道では,第6波の都内の死者の約9割が70代以上だそうでございまして,そのうち75%の方に基礎疾患があったと。感染経路は,老人ホームなどの高齢者施設が34.2%,病院が22.6%などとなっております。ただ,50歳未満の方も5.3%の方が亡くなっております。発症から7日以内に亡くなった方が42%,高齢者が基礎疾患の悪化などにより急変し死亡された事例が多かったということでございます。  モニター,終了いたします。  ワクチン接種と検査体制の強化が求められると思います。この間のワクチン接種の状況と4回目のワクチン接種の概要についてお伺いいたします。 167: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 168: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナワクチンの接種につきましては,これまで事故,トラブル等なく,順調に進んでおります。6月5日時点における接種率は,5月1日現在人口における12歳以上の接種対象者全体で,1回目90.4%,2回目89.8%,3回目70.2%,65歳以上の高齢者で,1回目97.0%,2回目96.5%,3回目90.3%,12歳から64歳までで,1回目が88.0%,2回目87.4%,3回目62.8%となっております。  また,4回目接種を実施する意義としましては,足元でオミクロン株の感染が収束しない中で,今後の再拡大も念頭に置きつつ,3回目接種後のワクチンの有効性の持続期間や,現時点までに得られている4回目接種の有効性・安全性に関する知見,諸外国における対応状況等を踏まえ,新型コロナウイルス感染症にかかった場合の重症化予防を目的として実施されるものでございます。  現時点では,重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある者,具体的には60歳以上の者及び18歳から59歳までで基礎疾患のある者,そのほか重症化リスクが高いと医師が認める者が接種対象となり,このうち60歳以上は努力義務とされ,接種間隔は3回目接種から5か月以上空けることとされております。5月25日に予防接種法等の関係法令が改正され,市におきましても60歳以上の医療従事者など,早期に3回目接種を受け5か月が経過した方の受入れを既に開始しているところでございます。  4回目の実施に当たりましては,3回目同様,65歳以上の方につきましては,市で接種日時,会場,使用ワクチンを指定させていただく予約不要方式とし,その内容を記載した接種券を送付いたします。また,60歳から64歳の方は,接種券が届き次第,接種日時等を予約していただき,基礎疾患のある方等については,事前にインターネットやコールセンターにより接種券の発行申請をいただき,接種券到着後,予約していただく形としております。  なお,ワクチンにつきましては,65歳以上の方の予約指定分も含めた集団接種及び個別接種については,ファイザー社製を使用する予定でございます。ただ,武田/モデルナ社製ワクチンを希望される方に関しても,集団接種会場において,武田/モデルナ社のワクチンの接種日を複数回設けるなどの対応を行ってまいります。  また,今回は御高齢の方が夏場に接種することとなるため,熱中症対策に重点を置き,屋内に待機スペース等があることから,上和泉地域センターと防災センターを集団接種会場とするなど,時期に合わせた対策を講じながら体制を整えてまいります。現在は,接種券の送付を6月の下旬,集団接種会場の本格開始を7月上旬と決定し,関係機関と調整等を行うなど,準備を進めているところでございます。 169: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 170: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ワクチン接種の着実な推進を求めます。  ワクチン接種での副反応・後遺症の心配の声が寄せられております。副反応や後遺症についての報告はどのような状況ですか,お伺いいたします。
    171: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 172: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) ワクチン接種に対する副反応,後遺症については,接種や診断を行った医師の判断により,PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に報告され,その後,当該市区町村へ報告されることとなっております。市におきましては,接種開始からこれまで16件の報告を受けているところでございます。 173: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 174: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) このワクチン接種で副反応・後遺症で重篤な事例があったのか,またそうした場合の相談窓口はどこにあるのかお伺いいたします。 175: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 176: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市における接種後の重篤な副反応や後遺症につきましては,接種直後の経過観察中にアナフィラキシーを発症し,救急搬送されたケースが2件,接種数日後に肺炎を発症したケースが1件ございましたが,いずれの方も現在は回復している状況でございます。  ワクチン接種後の副反応等に対する相談窓口の体制としましては,厚生労働省により都道府県が対応することとされております。東京都におきましては,まず東京都新型コロナウイルスワクチン副反応相談センターを設置しており,24時間365日,電話による対応を行っております。ここでは11の外国語にも対応し,聴覚の障がいがある方等,電話での御相談が難しい方向けにはファクシミリによる相談も受けております。  また,接種後,副反応等を疑う症状について受診を希望される場合,まずはかかりつけ医や接種を受けた医療機関等を受診していただきます。この医療機関でさらなる専門的な対応が必要だと判断された場合には,専門的な医療機関を紹介することとなっており,この専門的な医療機関として,狛江市を含む北多摩南部エリアにおきましては,杏林大学医学部附属病院が都に指定されております。なお,当該かかりつけ医等の判断により,例えば慈恵第三病院などのほかの病院を選ぶことも可能となっております。 177: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 178: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 東京都の相談センターがあって,24時間対応していると,受診される場合は杏林大学病院や慈恵第三病院でも対応できるということであります。ワクチン接種による副反応・後遺症を心配される方々に正確な情報提供を行うとともに,相談支援窓口の案内など,きめ細かな対応をお願いいたします。  検査の実施状況についてお伺いいたします。6月1日の東京都のモニタリング会議資料では,「感染者は拡大傾向にはないが,引き続き警戒が必要である。海外から新たな変異ウイルスが都内に持ち込まれることに備え,ワクチン接種とともに検査体制を強化し,今後の変異株の推移を注意深く監視することが求められる」,このように述べております。この間のPCR検査,抗原検査等,検査の実施状況についてお伺いいたします。 179: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 180: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内医療機関でのPCR検査及び抗原検査の検査数,陽性数,陽性率を順に申し上げます。  1月は検査数2,068人,陽性者数774人,陽性率37%,2月は検査数2,632人,陽性者数1,565人,陽性率が59%,3月は検査数1,970人,陽性者数1,009人,陽性率51%,4月は検査数1,772人,陽性者数751人,陽性率42%,そして今日5月の結果が出ましたけれども,5月は検査数が1,343人,陽性者数が417人,陽性率31%となっております。これまで最大であった第5波の昨年8月の検査数1,235人,陽性数359人,陽性率29%を超えている状況でございます。 181: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 182: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 分かりました。それで,本年1月から今日まで,保育園,学校,高齢者施設ではPCR検査,抗原検査等をどのように行ってきたのかお伺いいたします。 183: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 184: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者施設の状況について答弁いたします。  狛江市におきましては,在宅系サービスを中心に市内の社会福祉施設等で他施設等への感染の拡大,施設内のクラスター発生を未然に防止するとともに,事業所の従業員や利用者家族の不安を軽減することを目的として,従業員や利用者に対し実施したPCR検査等に係る費用を補助しております。  なお,特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設系のサービスについては,東京都の集中的検査の対象となっており,送付されたPCR検査等のキットで各施設において検査を行っているところでございます。 185: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 186: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 公立保育所につきましては,感染者が確認された際には,状況を確認し,例えば最終出席日に同じ部屋に長時間いた職員などがいれば,体調に変化がなくても,念のために抗原検査を行い,感染の有無の確認をしております。そのほか,東京都の集中検査を活用し,毎週職員の抗原検査を行っております。私立保育園等にも,東京都の集中検査について案内しており,活用につきましては各施設にお任せしているところでございます。 187: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 188: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 学校では,登校後,または出勤後に児童・生徒や教職員に発熱などの新型コロナウイルス感染症が疑われる症状が発生した場合,直ちに下校・退勤し,医療機関を受診することを徹底しております。  実際速やかに受診していただいておりますが,医療機関の逼迫などで万が一受診できない状況が発生した場合などに備え,各校で抗原検査ができるよう,抗原検査キット等を配備しております。検査キットを活用した事例といたしましては,教員が研修で他校を訪問する際の事前検査や,宿泊行事などの際に体調不良者が出た場合,速やかに感染の有無を把握するため携行するなどしております。 189: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 190: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 東京都は1月下旬から,複数の陽性者で学級閉鎖になった場合には,クラス全員がPCR検査を受けられるようにしたと聞いております。この制度の概要と狛江市での実施状況についてお伺いいたします。 191: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 192: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 都のPCR検査キット配布については,昨年8月末に濃厚接触者に相当する児童生徒・教職員が対象の事業として開始され,その後,本年1月に職場体験や部活動を含め,教育活動の継続にPCR検査が必要となった場合にも活用できるものとなっております。  いずれも申請した自治体に検査機関への送付用レターパックとともにPCR検査キットがあらかじめ配付されますが,使用時は検査機関の確保のため,都に検査数を申請し,学校が検査キットを検査に同意している児童生徒宅に届け,各家庭で翌朝に検体を採取し,所定のレターパックで郵送するという手順になります。検査結果は二,三日後に学校に届き,学校から保護者へ結果を知らせるという形になります。  狛江市では,都に申請し,PCR検査キットの確保はしておりましたが,感染拡大予防措置として,臨時休業の措置中,ほとんどオンラインにて授業を継続しており,また学校医の皆さんの協力もあり,速やかな受診と必要に応じたPCR検査が実施されていたため,この事業でのPCR検査が必要な状況にはございませんでした。 193: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 194: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 4月に改定されました新型コロナウイルス感染症に関する東京都検査体制整備計画の概要についてお伺いいたします。 195: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 196: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今後の感染拡大に備え,有症状者や濃厚接触者等への迅速,スムーズな検査,重症化や集団感染のリスクが高い者が多数いる施設での集中検査に力点を置き,検査体制の強化を図るとともに,無料検査等の必要な検査体制を確保することを目的としております。  第6波のピーク時の行政検査,高齢者施設の集中検査などの都の独自検査,PCR等検査無料化事業を合わせた検査実績,最大値1日当たり最大約20万8,000件をベースに,検査需要を推計し,上振れにも対応可能な1日当たり最大約29万件の検査体制を確保していく計画となっております。 197: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 198: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 4月に改定されました東京都の検査体制整備計画に基づく,狛江市の検査の実施方針についてお伺いいたします。 199: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 200: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市の行政検査におきましては,現在は医師会医療機関において実施しており,第6波の際に検査可能な医療機関を増加していただき,現在22の医療機関でPCR検査等が実施できる状況でございます。高齢者施設等の感染者発生時の集中検査を実施した場合に,東京都の事業のほか,狛江市でも補助対象としております。新型コロナウイルス感染症に関する東京都検査体制整備計画に基づき,医師会と連携いたしまして,PCR検査を実施できる体制を整えている状況でございます。 201: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 202: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 東京都の検査体制整備計画では,第6波の中で高齢者施設の集中検査に加えて,通所・訪問系の介護施設,また保育所,学校等にも集中検査を拡大したことを踏まえて,集中的検査の実施頻度を週1回から週二,三回へと増加させるとしております。具体的には高齢者施設,障がい者施設,保育所,小学校等の無症状の職員を対象に週二,三回,定期的に検査を実施するとしております。狛江市としてもこの方針に基づいて実施していくということでよろしいでしょうか。 203: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 204: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者施設等の状況について答弁いたします。  集中検査対象施設に対しましては,新型コロナウイルス感染症に関する東京都検査体制整備計画に基づき実施される東京都の独自検査について,受検の御案内をしているところでございます。 205: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 206: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 先ほど答弁申し上げましたとおり,公立の保育所におきましては現在東京都の集中検査を行っております。保育所には多様な働き方をしている職員がおり,週に2回から3回の出勤をしていない者もおります。週に2回から3回程度行うとなると,その結果集計管理や都への報告業務が煩雑になり,保育業務に支障が出ることから,週に1回の検査としております。 207: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 208: ◯ 教育部長(上田 智弘君) この事業は,都が6月30日まで実施することとしており,学校単位で申請することができますので,現在申請した学校が2校ございます。 209: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 210: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) この東京都の検査体制整備計画は,この間の感染状況と専門家の知見を踏まえて定められたものと思います。市民の命と健康を守りながら,新型コロナウイルス感染症を収束に向かわせていくために,ぜひ最大限計画に沿った検査ができるように求めます。  次に,この間,第6波のピーク時の保健所との連携,保健所の対応についてお伺いいたします。 211: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 212: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 第6波のピーク時の保健所との連携,対応につきましては,これまで実施してまいりました保健所関係機関連絡会で情報共有を図っております。昨日も夜間に実施されたところでございます。  セキュリティー機能に特化したクラウドストレージを活用して,情報が提供された方に対して,狛江市よりお電話をし,病状に不安のある方,電話番号誤りなど提供情報に誤りがある場合に,保健所に連絡している状況でございます。  保健所といたしまいたしましては,直接電話するしかなかった第3波のときが一番大変だったとのことで,それ以降はフォローアップセンターの開設,SNSを活用した病状確認,自宅療養サポートセンターの「うちさぽ東京」ができたこと,圏域自治体による自宅療養者支援により,症状が悪化した場合に連絡対応しているので,感染者の件数は非常に多くなっているが,業務の逼迫度は高くないと伺っております。保健所も会計年度任用職員の方や人材派遣の方を活用して,職員の負担も軽減されていると伺っているところでございます。 213: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 214: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 感染が急拡大していた2月10日の東京都のモニタリング会議の資料を見てみました。専門家の指摘でございます。  新規陽性者数届出数の多い保健所順に見てみると,世田谷保健所が1番で9,087人,2番は多摩府中保健所で7,331人,3番,大田区保健所で7,106人などとなっております。保健所では,陽性者の状況把握,体調急変時にやるべき行動等の情報提供に業務を重点化しており,疫学調査や他の一般業務への影響が発生している。保健所の業務が急増,逼迫した状況になっており,東京都は保健所に人材を派遣して支援している,このように指摘いたしております。  感染者が急増すると,保健所では重症化の危険のある方への対応など業務を重点化せざるを得ず,通常実施している疫学調査ができない,他の一般業務への支障が出るなど影響が発生していることがうかがえます。これが実態ではないかと思います。感染症対策で保健所の果たす役割は大きいと思います。  奈良県立医科大研究チームが「保健師数が多い都道府県は,新型コロナウイルス感染症にかかる人の割合が低くなることが認められた」,こういう研究結果を発表いたしまして注目されております。市として把握している内容についてお伺いいたします。 215: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 216: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 奈良県立医科大学が5月10日にプレスリリースした内容は,人口当たりの保健師数が多い都道府県ほど新型コロナウイルスの罹患率がおおよそ低くなる傾向があるという内容でございます。個別の都道府県ごとに見ると,この傾向と外れている県もあるが,10万人当たりの保健師数が最も多い島根県は,罹患率は全国で2番目に低く,保健師数が最も少ない神奈川県の罹患率は全国で4番目に高かったとなっております。  研究グループは,結果につきまして,2つの可能性を指摘しており,1つは,保健所に勤務する保健師の積極的疫学調査がクラスターの早期発見・対応を可能にし,感染拡大防止に寄与したとしていること。  もう1つは,市町村勤務も含めた保健師の活動が活発な地域では,健康に関心を持つ人が増加しており,健康情報を得る機会も多いことから,感染を防ぐ行動を実践するようになり,感染拡大を防いだと推察しているものでございます。  保健師が貴重なマンパワーとなっていることが結果として現れており,保健師を増やすことは,日本の感染拡大を封じ込めるのに役立つ可能性を示唆しているとした研究でございます。 217: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 218: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) モニター,お願いします。  多摩地域の保健所の管轄人口と感染者数の累計のグラフでございます。赤い折れ線グラフが感染者の累計でございまして,数字は下に書いてあります。それから青い棒グラフが管轄人口,それぞれ保健所の管轄人口でございまして,上に数字が書いております。  それで,感染者数は,管轄人口にほぼ比例して,狛江市も含む多摩府中保健所の管轄人口104万人を超えております。感染者数が8万9,153人と最も多くなっております。  モニター,終了いたします。  東京都全体でも,東京都のモニタリング会議資料では,多摩府中保健所の新規陽性者数が世田谷保健所に次いで多くなっております。2月中旬には,多摩府中保健所の陽性者数が東京で一番多くなっております。  多摩府中保健所の事業概要令和3年度を見ますと,全体の職員体制は127人ですけれども,保健対策課が47人,このうち感染症対策担当は12人,全体の保健師の数は42人,保健師1人当たりの人口は2万4,866人で,1人当たりの人口は他の保健所と比べて一番多くなっているのが現状でございます。  保健対策課の仕事を見ますと,新型コロナはもちろんなんですけれども,結核,エイズなど感染症対応のほか,大気汚染健康障害に関わること,各種医療費の公費負担に関わること,精神保健,精神障害者福祉に関わること,難病対策に関わることということで多岐にわたっております。保健所は公衆衛生の第一線の機関,市民の命と健康を守る拠点となっております。  ぜひ地域住民の命と健康を守る拠点として,調布・狛江に保健所を復活させるように国や都に意見を上げてほしいと思いますが,いかがでしょうか。 219: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 220: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 昨年10月ですけれども,小池都知事との意見交換会におきまして,「多摩地域の都の保健所につきましては,今後のコロナウイルス感染症の感染拡大から収束に至るまで,都保健所の取組については検証してまいります。その上で,その在り方について検討する」という,小池都知事から回答を得ているところでございます。  保健所のデジタル化については推進が図られてございまして,AIの活用もされていることによりまして,感染者は多くなっておりますけれども,業務の負担は減少していると保健所から聞いているところでございます。  多摩府中保健所にも確認を取りましたけれども,収束後に検証して,その在り方について検討されるとしており,収束していない現状では検証作業も進んでないという確認をしているところでございます。保健所業務の効率化や負担軽減を図ることができるのであれば,市といたしましても,東京都の検証作業に必要な協力をしてまいりまして,その上で判断してまいりたいというふうに考えているところでございます。 221: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 222: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ぜひ都の方針が固まる前に調布・狛江に保健所復活をしてほしいということで要望してほしいと思います。  これは再質問させていただきます。  この間,結核患者の増加や新型インフルなど保健所の専門的機能である感染症に関わる課題が増大しております。そして,保健所の担う業務は,エイズ対策,自殺予防,乳幼児の虐待防止,難病対策,精神保健など,複雑化,過重化しております。  2010年6月に新型インフルエンザ対策総括会議が,前年の新型インフルエンザの流行を受けまして,感染症危機管理に関わる体制の強化,地方自治体の保健所を含めて,感染症対策に関わる危機管理を専門に担う組織や人員体制の強化,人材の育成ということで政府に勧告いたしました。  そして,厚生労働省が告示いたしました「地域保健法第四条第一項の規定に基づく地域保健対策の推進に関する基本的な指針」というのがありますが,これを読みますと,都道府県の設置する保健所について,保健所の管轄区域について,二次医療圏とおおむね一致した区域とすることを原則とすると定めておりますけれども,その後を読んでみますと,「ただし,現行の二次医療圏が必ずしも保健サービスを提供する体制の確保を図る趣旨で設定されていないことから,二次医療圏の人口または面積が平均的な二次医療圏の人口または面積を著しく超える場合には,地域の特性を踏まえつつ,複数の保健所を設置できることを考慮すること」と,このように定めております。  全国的な二次医療圏の人口を見てみましたが,東京都は100万人を超える二次医療圏が半数以上となっておりまして,他府県と比べて断トツに多くなっております。それでも,23区は各区に保健所があって,二次医療圏の人口を分割して担っております。23区では,管轄人口が30万人台以下の保健所が13あります。  しかし,多摩地域は,町田市,八王子市を含む南多摩保健医療圏を除きまして,二次医療圏に1か所の保健所しかございません。中でも多摩府中保健所の管轄人口は104万人と全都で最大となっております。住民と密着して,感染症対策をはじめ,公衆衛生行政を担う保健所の圏域としてはあまりに大き過ぎると言わなければなりません。  厚生労働省の指針では,もう一歩,「人口20万人以上の市は,保健所政令市への移行を検討すること」と述べております。保健所政令市とは,保健所を設置できる市でございます。人口が20万人以上の市は保健所を独自に設置できる市に移行することを検討してくださいと言っております。これは厚生労働省が,人口が20万人を超えたら保健所が1か所必要だということを認めているような表現でございます。  ぜひ東京都の方針が固まる前に,調布狛江に保健所を復活させてほしいということで東京都に働きかけていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 223: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 224: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 多摩府中保健所管内の6市でいろいろ集まって,それで協議をして,そして同じ考え方を共有しているというふうに思っております。多摩府中保健所,この間,大変な状況でもあったというふうに思います。これからそういった6市が集まって,いろいろ話し合う機会もあろうかと思いますし,私も多摩府中保健所,また東京都にもお伺いした際には,いろいろなその状況を聞きながら,今後に向けて協力していきたいというふうには思っているところでございます。 225: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 226: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) ぜひ調布・狛江に保健所復活をということで強く要望してほしい,このことを求めまして,この質問は終わります。  2問目です。市民センター改修問題についてお伺いいたします。  ワークショップや検討委員会のこの間の取組についてお伺いいたします。 227: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 228: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 令和4年第1回定例会以降の取組でございますが,まずは3月27日には,「みんなの思いえがく市民センターと新図書館を考える小中高生ワークショップ」を開催,小学校5年生から高校3年生まで合わせて6名の方の参加がありました。  初めに市民センター改修・新図書館の説明を行い,その後,新しい市民センター・新図書館を皆さんはどのように使いたいですかという内容で参加者に話をしていただきました。「日差しのある明るい施設がいい」「花や植物で癒やされる空間にしてほしい」「勉強できる場所が欲しい」など多くの意見をいただきました。  また,現在までの市民センター改修基本構想案及び新図書館整備基本構想案の進捗状況を市民の皆さんへ報告するため,5月29日の午前と午後に中間報告会を実施しました。午前の部は28名の方に,午後の部は24名の方に参加いただきました。  狛江市民センター改修を考える市民ワークショップは,第4回から第6回の3回,ワークショップを開催しております。第4回は,「部屋の配置・部屋の面積を考えよう」をテーマとし,3月27日に開催,16名の方の参加がございました。
     4月10日には,市民センターワークショップと図書館ワークショップ合同で,「新しい市民センター図書コーナーの機能・配置・面積を考えよう」をテーマに,改修後の市民センター図書コーナーの使い方と必要な空間などについて議論していただきました。こちらは市民センター改修ワークショップから14名,新図書館整備ワークショップから15名,図書館協議会の委員で両方のワークショップに参加されている2名の方,計31名の参加がありました。市民センター図書コーナーを子育て世代向けとすることや,こまえ電子図書館の拡充などの意見をいただきました。  第6回は,「ブロックプランを考えよう」をテーマに5月15日に開催,15名の方の参加がありました。  新図書館を考える市民ワークショップについては,第4回,第5回の2回のワークショップを開催しています。第4回は先ほど説明申し上げましたとおり,市民センター改修ワークショップと合同で開催,第5回は「新設図書館の施設と空間を考えよう」をテーマに5月15日に開催,15名の方の参加がありました。いずれのワークショップも,各回ともにグループワークでアイデアを出し合い,代表の方に発表していただいています。  4月20日には,第4回新図書館整備基本構想検討委員会を開催,小中高生ワークショップや合同ワークショップで出された御意見などを報告するとともに,検討委員会及びワークショップなどの御意見を踏まえて作成した「新図書館整備基本構想骨子(案)」及び骨子を基に事務局にて作成した「基本構想(素案)」について検討していただいております。  6月1日に開催した第5回では,新図書館整備基本構想素案に対して,「新設図書館と市民センター図書コーナーが一体となって,新図書館として機能すること」「インパクトある表現やイメージ図など,構想案の構成を工夫すること」「各世代別にアピールし,市民が自分事として理解できるよう工夫すること」「開館に合わせてできること・未来を見据えた展開事例を分けて示すこと」「図書ネットワークや図書館の取組は,行政だけでなく,市民が参加,市民も一緒につくっていくこと」などの意見をいただいております。 229: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 230: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 5月29日の中間報告会の午後の部に私も参加いたしました。中央図書館分割移転することについての反対の声が多数出たと思います。その中で,ある参加者から,「今回の最大の問題は,中央図書館を子供図書館と大人図書館に分割することだ。常識的にあり得ない。わざわざそれを選択した,その理由を教えてほしい。そのメリットとデメリットは何か」という趣旨の発言がありまして,市側は,「市民センターの規模を大きくすることが難しい。全体の規模を大きくするということで,駄倉の所を活用する。図書館は一体のほうがメリットがあると思うが,面積を増やすために今回の提案を考えた」と,こういう趣旨の回答があったと私は受け止めたんですけれども,いかがでしょうか。 231: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 232: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 公民館と図書館が現在のように1つの施設にあるほうが,学びという点ではメリットがありますが,公民館と図書館の充実を図るためには,市民の会が提案しているように,市民センターを縦増築して,面積を広げることは,財政的に難しいこともあり,商工会の場所に図書館を整備することにより,全体の面積を大きくしたという趣旨での回答でございます。  市民センター改修等基本方針では,新図書館の整備と市民センターに図書コーナーを設置することを示したものであり,そこにどのような機能を持たせるかについては,新図書館整備基本構想策定検討委員会やワークショップの中で検討し,そのような方向になったものだと認識しております。 233: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 234: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 教育委員会といたしましては,過去に様々な議論や意見がございましたが,そうした背景を踏まえつつ,かつ市の現状から,実現可能な案として,狛江市民センター改修等基本方針が提示されたものと受け止めております。内容については,可能な限り図書館行政を推進するものと理解しており,その趣旨を踏まえて現在検討を行っているところです。 235: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 236: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 昭島市や日野市の図書館で司書として勤務し,愛知県田原市の図書館建設に関わって館長もなさってきた森下芳則さんの講演をお聞きいたしました。森下さんは,日野市などで司書として働いてきた経験を語って,住民と対話を重ねて,延べ床面積3,972平米,35万冊所蔵可能な田原町の中央図書館を建築した経験を語りました。  その中で,中央図書館の役割について,市内全域から集まってくる読書要求に応えられるフルスペックのサービスができる所,また公共図書館の役割として,貸出しや読書相談,予約サービスやレファレンス(調べ物のお手伝い)などによって,市民の知りたい,読みたい,こういう要望に応えること,誰でも読みたい本や情報が無料で入手できること,人々が交流する快適な場所を提供する,そういうことなどを語りました。  その中で電子書籍の課題についても語っております。電子書籍は,提供されているコンテンツのタイトル数が少ない,ベストセラーや人気作品が少ない,コンテンツの単価は紙媒体の2倍から3倍程度,購入から2年間,または52回貸出しで権利が切れるコンテンツが多く,サービスを維持するには毎年新たなコンテンツ契約が必要である,公共図書館向けに販売している電子書籍は,紙媒体の出版点数や個人向け電子書籍販売数に比べ非常に少ない。紙媒体の代替はできない,このように語っておられました。  電子書籍の課題について市としてはどのように考えておりますか,お伺いいたします。 237: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 238: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 電子書籍につきましては様々な課題が指摘されておりますが,一方で,電子図書館としては,原則365日24時間対応可能であることや,来館することなく,貸出・返却・予約ができること,また汚破損等のリスクが少ないこと,督促や物理的な保管コストがないことなど多くのメリットもございます。  新図書館を考える市民ワークショップでも,電子書籍は苦手という御意見もある一方,電子書籍を充実させてほしいとの御意見もいただいております。また,新図書館整備基本構想検討委員会では,紙と電子のバランスを取り,電子書籍でカバーしていくことが重要ではないかとの御意見もいただいています。  電子書籍,電子図書館に対しては様々な見方がございますが,新図書館整備基本構想検討委員会における議論を踏まえ,従来型の紙書籍の図書館に加えて,電子図書館を活用し,ハイブリッドライブラリーとして提供することで,市民が利用シーンに応じて使い分けることができる相互のメリットを生かせる運用を考えております。 239: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 240: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 専門家の意見でも,現状では電子書籍の課題は多く,紙媒体の代替はできないということでありました。紙の本,紙媒体が軽視されないようにぜひ進めていってほしいと思います。  2020年9月の市民説明会では,商工会館と駄倉地区センターの所の新図書館は,地下のない地上3階建てで,床面積は共用部分も含めて1,100平米とされておりましたが,本年5月15日のワークショップでは,地下1階,地上3階の建物に変わっております。変更の経過と理由についてお伺いいたします。 241: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 242: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 新図書館を考える市民ワークショップにおいて,現在の図書館の天井が低いとの意見や,天井を高くして開放感のある空間にしてほしい,ゆったりとした空間としてほしいなどの意見も踏まえ,基本方針時に説明したイメージ図より,各階の高さを高くしたため,3階部分が日影規制を踏まえ縮小しております。  また,同ワークショップで駐輪スペースを確保してほしいとの意見を受け,駐輪できるスペースを確保し,市全体で33万冊程度の蔵書を予定するため,延べ床面積の範囲内において,地上3階,地下1階として提案しているものでございます。 243: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 244: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 2020年9月の市民説明会では,新図書館は地上3階建てで整備費5.5億円ということでしたけれども,今回新たに地下を造るということで,整備費はどのくらい増えると見込んでおりますか,お伺いいたします。 245: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 246: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 新図書館に地下室を造ることで,地上部分のみに比べ,工事費は上昇いたしますが,基本構想の段階で詳細が決まっておらず,また現在工事コストが上昇している状況でもあることから,整備費の試算につきましては,不確定要因が多いため,今後の基本設計の段階で整備費のほうを試算する予定でございます。 247: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 248: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 工事費が上昇する見込みということでございます。  ワークショップ資料では,市民センター内の書庫をなくして,新図書館の地下に移すということになっておりますが,書庫の面積と蔵書数はどのようになるのか。また,商工会館の所は,ハザードマップで中央公民館より浸水被害が大きいとされております。その地下に書庫を造るのは,蔵書の保全という点でリスクが大きいのではないか,この点についてお伺いいたします。 249: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 250: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 第5回の新図書館を考える市民ワークショップでお示ししましたゾーニングは,まだ構想図の段階ですが,地下部分の面積は約159平米を見込んでおり,現時点では6万冊程度を考えております。浸水被害への対応につきましては,建物の入り口に止水板を設けるとともに,郷土史などの重要な資料を3階に配置し,万が一浸水被害があった場合でも対応できるようにする予定でございます。 251: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 252: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 今後の取組について市長にお伺いいたします。  中間報告会で多くの市民が発言いたしまして,その中で中央図書館の分割移転はやめて,現在地で充実してほしいという声が多数出されました。  その中の1人でございますけれども,出版社に勤めている方が発言されまして,「児童書,社会科学・自然科学等の編集の中で構成を担当している。中央図書館はそこ1館で全てが賄える機能を備えている,それが中央図書館。小・中学生でも大人の書籍に当たることは,学校教育の中でも推進されている。今小学3年生,4年生が活字の少ない本を選ぶ傾向があり,それを活字の多い本にステップアップさせていく,物語に進められるような児童書を検討してる。子供を尊重して,大人の書籍にもチャレンジできるようにする。中央図書館というのは,子供も大人の書籍に,大人も子供の書籍に当たれる,触れ合える,そういうことが必要だ。私も32ページの絵本,沖縄戦の絵本を読んで,絵を見ることで,知らなかったことを知ることができた。大人が学べる絵本も今いっぱい出ている。紙芝居から学べるということもある。中央図書館は,大人と子供が一緒に学び合える書籍を置いて,大人からも,子供からも,知的関心を巻き起こしていくことが1つの機能としてあるべき姿だと思う。中央図書館の機能について,もう少し突っ込んで検討してほしい。いろんな図書館を巡っていただき,中央図書館の在り方,機能を調査して,種々の世代の力を引き出す役割がある中央図書館をつくってほしい。中央図書館は,大人も子供も学び合える場であることを主眼に置いていただきたい」,このように話をされました。  以前,市長は,図書館の中で子供の声がうるさく見られているという子育て世代の方々の話から,図書館を2か所に分ける話をされておりましたが,それは市民センター改修の中でも対応できるのではないかと思います。  板橋区で新しくできた中央図書館のレイアウトを見ましたが,1階に児童書コーナーやおはなしの部屋,カフェなどが配置されまして,2階が一般開架と雑誌・新聞・新刊書などのインデックスコーナー,CD・DVDの視聴コーナー,ティーンズコーナーなどとなっております。それぞれ気持ちよく図書館を利用できるようにするということでございます。以前見学した大和市の図書館も同じでございました。  それぞれ大きな図書館ですので,一概に比べられませんけれども,中央図書館を2つに分けなくても,レイアウトや壁の位置などを考えることで,課題は解決できるのではないかと思います。  また,以前,市が日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社(NCM)に委託して調査してもらった報告書でも,今回の基本方針の財政支出とほぼ同じか,あまり増やさずに,17億円から20億円程度でございますけれども,あまり増やさずに,中央図書館を2つに分けずに,現在地で充実させる案も出されておりました。当時の案ですと,3)案,4)案でございますが,今回本当に様々な議論が行われてきましたが,中央図書館の分割移転という方針は市民の合意が得られておりません。  「ちょっと待って図書館移転」の署名は4,200名を超えております。基本方針を見直して,中央図書館を現在地で充実させる方向に変えても,これまでのワークショップや検討委員会の議論は十分生かせると思います。  松原市長は1期目の公約のトップに市民参加・協働・人権を掲げております。市民に信頼される情報公開,市民参加と協働ということで市民に約束されました。ぜひこの公約を守る立場から,中央図書館は分割移転せず,現在地で充実させる方向で再検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 253: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 254: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 鈴木議員も長い間議員を行っておりますので,いろいろ建物を建てるとか,あるいは市民サービスの何かをつくり上げるとかするときには様々な意見があるということは御承知しているというふうに思います。市民の代表でもございますこの議会で様々な議論がされた。その中で,今この構想案について,市民参加の中で進めている,これは御理解いただいているというふうに思います。  市民参加と市民協働の基本条例ですけれども,市民参加というのは,市民の皆様方がいろいろ御議論して,そして市長が諮問していれば,市長はその意見をどうするかということを,市民から選ばれた市長がそこで決定する。これを議会に上程するのも,あるいは市長がこれはちょっと待てよと,あるいはそこに手を加えて議会に上程する,そういったことが市民参加でもあるわけです。  そして,議会に上程するということは,市民の代表の皆様方です。もしくは市長が提案しても,それを認めないということもあるわけです,あるいは修正するということもある。これは資本的な民主主義の中で皆様方が議論して,そしてまちづくりを進めていく。ここは市民参加ということはよく御理解いただかないと,何でも市民参加という話になってくると思うんです。市民と市長が議論したことを議会に上程したら,議員の皆様方は全て通していただけますかということになってしまうんです。これは市民参加と市民協働を議論するときに大きな議論の中の話題になりました。  でも,市民参加で行ってくる市民一人一人,この方は市民の代表ではありません。代表は議会の皆さんです,議員なんです。そこで議論されたことが,最終的にはまちづくりを進めていくというになるんです。  だから,先ほどから市民の皆様方がつくり上げたとかというお話もありますけれども,これはそのことを市長として尊重しながら,あるいは意見をいただきながら,この図書館,市民センターはどうあるべきかということを考えて,今回は提案させていただいて,方針ということで出させていただく。この中には市民の皆様方から意見をいただいたものもちゃんと入っているわけです。そして,今まさしく市民参加の中で議論されている。ここを否定するということであれば,これは市民参加ということが語るにはなかなか難しくなる。  そして,市民協働,この市民協働というのはこれからどんどんどんどん進めていかなければいけない。市民センターというところで,そこで市民の団体,グループがいろいろ学習して,今定例会の中でも議論がありましたけれども,行政が教育するということではないんです。今の時代は市民の皆様方自らが学習して,その学習するところを行政が支援する,こういう立場になるわけです。そして,そのグループとか,団体などが市と協働する,あるいは民間と協働する,そしてまちづくりを進めていく,こういうことになるわけです。  だから,市民参加,市民参加という中ではいろんな手法が出てきます。私もこの間,この図書館については市民の皆様方からいろいろ御意見をいただいています。様々です。そして,先ほども御案内ありましたけれども,子育ての中でいろいろ頑張っている皆様方からも意見を聞いております。そして,障がい者の方々からも意見は聞いています。先ほど御案内ありましたけれども,障がい者の方が映像が欲しいと,映像がある図書館にしてもらいたいという,こういう御意見もありました。  だから,その中で市長として様々な御意見を聞いた中で,方針をつくり上げ,今まさしく市民参加の中でワークショップをしたり,アンケート,そして委員会の中で議論していただいているんです。これが市民参加ではないと言われるのだったら,どういうことが市民参加なのかということになると思うんです。  鈴木議員も長い間議員を行っていらっしゃいますので,この間,石井市政,矢野市政,高橋市政,20数年,全ての市政の中で図書館をつくり上げたいという意思はあったんです。何がつくれなかったか,お分かりですか。分からないのだったら,これは要するに今までの歴史をしっかりひもといて,そしてこれからの世の中,10年,20年,どういう状況になるかという,ここがポイントとなるというふうに思うんです。  この議場の中で,そういったところは今までも議論いただきました。そして,議員の皆様方に認められて,それで今図書館構想,市民センターの改修,これを進めさせていただいていますので,これはしっかり市民参加の下で行っていますので,進めていきたいというふうに思っているところでございます。 255: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 256: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) これまでここまで進んできたということで,今提案したのは,今の基本方針の財政負担の枠組みをそう変えずに,1点の今市民の皆さんが疑問に思っている分割してしまうという,そこの部分を修正して,図書館については現在地で充実させる,そのことを検討できないかというふうに言ったところでございます。  再質問させていただきます。  2013年12月に「耐震補強のみならず,狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)の充実と,増床を視野に入れた改築の検討を求める陳情」(署名約4,000筆)を市議会が全会一致で採択いたしました。当時の委員会会議録を見ましたが,「確かに増床を視野に入れた改築の検討という表現だから,その可能性を追求してもらいたいという広い意味での陳情と思う」と,こういう意見も出されておりました。  ただ,その翌年,前高橋市長が第1回定例会に提出し可決された予算は,耐震補強と一部改修のみの実施設計予算でございました。そのため,市民団体「公民館・図書館再生市民プロジェクト」から,実施設計の一時中止と増築の検討を求める陳情が出され,市民運動がさらに広がりました。  その中で,その年の第2回定例会で前高橋市長が実施設計の手続を一時止めるということを表明いたしました。そして,8月の市民説明会では,市側がこの間の経過について謝罪いたしまして,そして市は改修内容を最終案とせずに,市民から意見を伺う場を設けることや,アンケート等により市民の意見を伺いながらまとめていくこと,耐震補強を除く改修工事の実施設計は見送るという方針を明らかにいたしました。  これは当時の8月2日,市が謝罪して方針を転換したときの説明会の写真でございます。本当に多くの方々がこういう形で,ちょっとズームアップしてくださいね,多くの方々が参加して,市がそういう方針をこういうふうに変えますよと,市民と一緒にやっていきますよというところの説明を受けたということでございます。  これらの経過を見ますと,やはり増床を視野に入れた改築の検討という陳情に込められた市民の思い,これは本当に強いものだったということだと思います。  その翌年2月に「市民センターを考える市民の会」が発足いたしました。またズームアップお願いします。このときも本当に大勢の市民が参加して,市民センターを考える市民の会が発足したわけです。  そこで,市と市民の協働で分科会に分かれての勉強会やワークショップ,先進市の視察,中央公民館・図書館利用者アンケートなど,200回を超える会合を開いて検討を重ねて,翌年の2016年4月に市民の会が「狛江市民センター(中央公民館・中央図書館)増改築に関する市民提案書」を市に提出いたしました。  そのとき提案書を受け取った当時の高橋市長は,こう言ったそうでございます。「あのとき実施計画を止めてよかった。1年間皆さんが議論してつくり上げてくれた市民提案書を基本に新しい市民センターをつくっていきます」と,このようにおっしゃったそうでございます。会の人たちは,これで私たちの夢が実現すると新しい中央図書館・中央公民館ができると期待されました。前高橋市長は自ら起こした事件で,その後,辞職を余儀なくされましたが,行政のトップが市民に約束したことは最大限尊重されなければならないと思います。  市民提案書を受けて,市が日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社に委託し,調査してもらった報告書でも,その後市が実施した市民アンケートでも,中央図書館を分けるという,そういう方向は全く出ておりませんでした。  ぜひこうした多くの市民が参加して取りまとめた市民提案書,ここに込められた多くの市民の思いですね,これをしっかり受け止めて,市民が期待する中央図書館・公民館に少しでも近づける,そのために中央図書館については分割移転ではなくて,現在の所で充実させていくということで再検討していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 257: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 258: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 先ほど述べさせていただいたとおりでございます。 259: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 260: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 引き続きこうした市民の思いを訴え続けていきたい。よりよい中央図書館・公民館になるように訴え続けていきたいというふうに思います。  最後でございます。狛江市平和都市宣言に基づく取組について,時間がございませんので,1点だけ,最後の質問だけさせていただきます。  ロシアのウクライナ侵略をきっかけに,自民党や維新の会など,軍事力増強や敵基地攻撃(反撃能力),憲法9条改定など盛んに主張しております。しかし,この軍事対軍事,軍拡競争がエスカレートすれば,最後は日本も核兵器をと恐ろしいことになってしまうんじゃないでしょうか。  自民党はGDP比2%以上の防衛費をと主張しておりますが,2%以上となれば,年間11兆円以上,防衛予算は今でも農林水産省の2倍以上,文部科学省予算よりも多い状況になっております。11兆円以上になれば,国土交通省を抜いて,厚生労働省に次ぐ予算となります。社会保障費が削られて,借金が増えて,消費税の大増税,地方財政にも大きな影響が出てくるのではないかと思います。  元陸上自衛隊3曹,元レンジャーの井筒高雄さんが,しんぶん赤旗日曜版のインタビューの記事の中で,「集団的自衛権の行使,敵基地攻撃,このまま進めば自衛官は海外で死ぬことになる。戦争の現実を知らずに,安易に自衛官を死に追いやろうとする政治に怒りを感じます。政治の役割は,いかに戦争を回避するかに尽きます」,このように語っておられます。  敵基地攻撃能力,これは他国の領土内の基地や政府中枢を攻撃するものであり,国連憲章違反の侵略行為です。絶対にやってはなりません。日本の平和を守るために今大事なことは,軍事対軍事の危険な道に突き進むことではなく,戦争を未然に防ぐこと,戦争の火種をなくすこと,このことに政治が全力を尽くすことだと思います。戦争になってしまえば,侵略された側はもちろん,侵略した側も多くの命を失うことになります。  東南アジア諸国では,日本国憲法第9条を具体化するような動きが今広がっております。マレーシア,インドネシア,ベトナムなど多くの国々が参加する形で東南アジア友好協力条約,これができておりまして,この条約では,地域の紛争は対話によって解決する,絶対に戦争しない,このことが条約に書き込まれております。この条約を基に地域の紛争を話合いで解決を図る。そのため年間1,000回を超える会合を開いて,加盟各国,お互いの信頼関係を醸成する,そういう平和共同体の取組が半世紀近く続けられています。特定の国を排除する枠組みでなく,地域の全ての国を包み込む包摂的な平和の枠組みでございます。この取組を日本も含む東アジア全体に広げていく必要がございます。  ぜひこうした東アジア地域全ての国を包摂した平和の枠組み,東アジア平和共同体をつくっていく,そういうところに政治が力を尽くしていく。平和都市宣言を行ってる狛江市から,こうした積極的な外交努力,このことを政府に働きかけていただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 261: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 262: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 平和的な外交交渉を行っていくべきだということは考えておりますけれども,外交,防衛などに関する事項は国の専管事項でございます。狛江市としては平和都市宣言を行う地方自治体として,市民に平和への思いを届け,市民の皆様とともに平和を求めるまちづくりを進めてまいります。 263: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 14番鈴木議員。 264: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 3月1日に松原市長がプーチン大統領宛てに送付いたしました「ロシア軍のウクライナ侵攻に対する抗議文」,これでは武力では真に問題を解決することはできず,また戦争によっては,いかなる平和も得ることができません,このようにはっきりと述べております。  ぜひこの立場で,日本が軍事対軍事の危険な道に進むのではなく,憲法9条を生かした積極的な平和外交で東アジア全体の平和と安定を築いていく,こういうことをぜひ政府に働きかけていただきたい,このことをお願いいたしまして,質問を終わります。 265: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩いたします。     午前11時52分 休憩     午後 1時30分 開議 266: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。1番岡村しん議員。 267: ◯ 1 番(岡村 しん議員) それでは,通告に従いまして一般質問を行います。  1つ目,今後のまちづくりについてです。  まず,まちづくりの全体像について伺います。  都市計画マスタープランの改定作業が行われていますけれども,特徴と現在の進捗状況についてお伺いいたします。 268: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 269: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現行の都市計画マスタープランが平成24年3月に改定してから約10年が経過し,国においては人口減少局面でも持続可能な都市を構築するため,平成26年に都市再生特別措置法が改正され,立地適正化計画制度が創設され,コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりを推進しているところでございます。  狛江市においては令和2年3月に狛江市第4次基本構想・前期基本計画を策定し,「ともに創る 文化育むまち~水と緑の狛江~」を将来都市像として掲げ,持続可能なまちづくりを進めております。このような状況の中,狛江市の都市計画関連事業と社会経済情勢の変化に対応した計画とするため,できるだけ多くの市民の皆様の意見を多くの場面で確認して,改定しているところが特徴でございます。現在まで6回の策定委員会を開催し,策定を進めているところでございます。 270: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 271: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。市民意見を広く聞いているということでございます。市民意見を聞く方法としては,市民アンケート,中学生へのアンケート,ワークショップ,オープンハウスなどを行ってきております。私も情報公開請求を行い見せていただきました。大変多くの意見があったわけですけれども,そこで寄せられた声の特徴についてと,意見がどのように取り上げられ組み込まれてきたのか,これについて伺います。
    272: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 273: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 令和元年東日本台風の影響もあり,まちの安全に関する期待が最も多くありました。中学生からは,「お店が充実しているまち」といった視点の期待が高く,次いで「安心・安全に過ごせるまち」「水と緑が豊かなまち」という順に回答が多い状況でございました。その他「特徴ある公園やスポーツ施設が充実するとよい」「枝豆を売り出し有名になるとよい」「駅周辺にカフェや図書館等があり,歩いて楽しめるおしゃれな拠点になるとよい」といった意見もあり,市民の皆様のまちづくりに対する様々な気持ちを感じることができました。  このような意見を踏まえて,将来都市像として,「未来へつなげる住み続けたいまち~住み心地のよさを実感できるまち狛江~」として,まちづくりの目標として,「コンパクトで機能的な生活しやすいまち」「住みたい・住み続けたい誰からも選ばれる魅力的なまち」「自然環境と都市景観を保全する水と緑の空間がつながるまち」「安心と安全を感じられるまち」「ともに創り未来へつながる市民参加・市民協働のまち」により,都市計画マスタープランを改定したいと考えているところでございます。 274: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 275: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。私の印象ですけれども,このアンケートを見せていただいて,住宅地としての住みやすさや鉄道の利便性に満足している一方で,水害に対する安全性や避難所の設置状況については不満を持っているのかなと。年代別に見ても大体同じ傾向なんですけれども,10代,20代の若い方は,一番不満に感じているのが図書館の整備状況,次いでスポーツ施設の整備状況という結果が出されております。中学生アンケートを見てみると,スポーツ施設や公園,本屋,洋服,ゲームセンター,映画館など,近くで買物や文化・スポーツを楽しみたいというのが見てとることができました。  それでは,今後のスケジュールと市民意見を取り入れていく方法について伺います。 276: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 277: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 今後のスケジュールとしましては,夏頃にパブリックコメントと市民説明会を行い,12月の公表に向けて進めてまいりたいと考えているところでございます。 278: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 279: ◯ 1 番(岡村 しん議員) さらに多くの市民の意見の詰まったものにしていっていただければと思います。  次に,まちづくり条例について伺います。  先日,狛江市まちづくり条例の一部を改正する条例(案)骨子の情報提供がございました。  まず,この骨子で行う条例変更の中身について,これまでの課題と条例改定によってどのように課題が解決されると考えているのか伺います。 280: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 281: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 近年増えてきた開発等事業等の事例で,土地を細分化して,事業敷地を小さくし,まちづくり条例の適用外とするケースや,医療テナントビルや事務所,コンビニ等,不特定多数の人が出入りする施設では路上駐輪が懸念されております。  対応としては,開発等事業等の適用範囲を拡大し,道路のセットバックや緑化,駐輪場の設置等を指導できるようにすることで,まちづくり条例の目的となっている安心して暮らせる,やすらぎのある住環境を維持し創造できるようにしたいと考えております。そのほか,まちづくり委員会の組織構成の変更,開発等事業等の廃止規定の追加,使用制限規定の追加等があります。 282: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 283: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 5月11日に説明会が行われていると思います。また,パブリックコメントなどではどのような意見が寄せられているのか伺います。 284: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 285: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 説明会は5月11日に実施し,8人が参加されました。説明会のほかに改定内容が分かる説明動画を5月1日から1か月間,市の公式ユーチューブにて公開いたしました。文書での意見の提出はありませんでしたが,説明会では,「まちづくり委員会は専門家の意見をきちんと聞けるような体制にしてほしい」「地区計画があっても大規模開発等事業構想の手続をするべきである」という意見等が寄せられているところでございます。 286: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 287: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 専門家の意見をきちんと聞ける体制,地区計画があっても大規模開発等構想の手続を行うようにする,こうしたことは大事なことなのかなというふうに思います。  まちづくり条例の改定で,まちづくり委員の人数構成が15人から10人に変更することになっていますけれども,この理由についてお伺いいたします。 288: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 289: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 専門家の知識も大事であるが,地域の実情を議論する際には,市民の意見も必要であり,その割合が1対1であるほうがバランスがよく議論が活発で効率よくできるのではないかとまちづくり委員会から提言があり,検討して示したものでございます。 290: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 291: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 議論はしてきているということなんですけれども,専門性,これは非常に大事だと思います。ぜひこの点については再検討していただければというふうに思います。  次に,岩戸北三・四丁目周辺地区計画について伺います。  予算委員会が終わってからも,拡幅予定道路の沿道に住んでいる方が拡幅に反対しているなどの声を,複数の方から私を含め日本共産党狛江市議団に寄せられてきております。予算委員会では,私の質疑に対して地権者へのアンケート調査を行うと答弁がありましたけれども,いつ頃行っていくのか伺います。 292: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 293: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 道路拡幅を提案させていただいた沿道住民の地権者等にアンケート調査を実施するための準備をしており,時期は夏から秋頃を予定しているところでございます。 294: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 295: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。アンケート以外でも狛江市に意見が寄せられていると思いますけれども,これについてはどのような意見が寄せられているのか伺います。 296: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 297: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 土地利用の方針について現状のままがいい,駅周辺は商業地区活性化のため,建築規制の緩和や高さ規制の見直しを求める,道路拡幅を望む,望まないの意見があったところでございます。 298: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 299: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 様々な意見の違いというものもあるということだと思います。  こうした中で懇談会や素案の説明会,これについていつ行っていくのか伺います。 300: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 301: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 現時点では素案に対する懇談会を秋頃に,原案説明会を冬頃に予定しているところでございます。 302: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 303: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 意見の違いがあるこうした説明会,懇談会,素案に対する説明会,議案説明会があります。地区計画は30年,40年後の地域をどのようにしていくか計画を立てていくものでございます。何よりも地域住民の方々の思いというのが一番大事になりますし,議論を重ねることによって,地域が目指す将来像により近くなってくるのかなというふうに思います。素案まではあと1回しか懇談会がありません。懇談会で,ほかの方の意見を聞いて,考え方が整理されていく,こうしたこともございます。懇談会を増やすなど,丁寧に市民意見を聞き取っていただくこと,改めてここで要望させていただきます。  次に,南口再開発についてお伺いいたします。  これは市民の方が主体になって進めているものでございます。市民の方が提案される,これは非常に積極的なことなのかなというふうに思いますけれども,なかなか全体像というのが見えてきていないというところだと思います。  改めて,どのように考えているのか伺いたいと思います。まず,現在の南口の課題,そして魅力,どのように考えているのか伺います。 304: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 305: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会が挙げている課題は,狛江駅南口周辺は,駅前機能の更新が進んでいない,建物の老朽化と密集,水害時の垂直避難ができない,幅員の狭い道路で歩行者と車両が混在していること,交差点の大半は隅切りがなく,緊急車両の進入の妨げになることでございます。  一方,住環境は,駅近ながら閑静な住環境が形成されており,小田急線の北側の狛江弁財天池特別緑地保全地区と多摩川には自然豊かな自然環境があることを魅力として挙げているところでございます。 306: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 307: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 現在の進捗状況,これはどのようになっているのか伺います。 308: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 309: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口地区まちづくり協議会は,令和元年9月にまちづくりグループとして登録し,令和3年9月に地区まちづくり協議会に認定され,令和4年5月にまちづくり構想を市に提出しているところでございます。 310: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 311: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 先月,構想が出されたということでございます。この南口再開発については,手法,やり方については,市街地再開発や地区計画など様々なやり方があると思います。住民にとっては,一定固まった案の承認を求めるというやり方よりも,このままでいいのではないかということも含め,早いうちから多くの選択肢を地域住民の方々に示し,みんなでつくっていく,こうした必要があるのかなというふうに思いますけれども,再開発の方法としてはどのようなものが考えられるのか伺います。 312: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 313: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 南口周辺には,駅前の商業ビルの建ち並んだゾーン,中央部の低層・中層の戸建て,集合住宅ゾーン,幹線道路沿いの比較的規模の大きい集合住宅や沿道商業ゾーンがあり,各ゾーンの課題や特徴を踏まえ,地域住民の皆様と市が協働しながら,地区の目指すべき将来像を設定し,建築物の建て方や区画道路の拡幅等について,地区独自のきめ細かなルールを地区計画として定め,まちづくりを進めていくことが考えられます。  駅周辺の商業ビルが建ち並んだゾーンを中心に市街地再開発事業が想定されます。この事業は,老朽化した建物が密集した地域や,生活環境の悪化した平面的な市街地等において細分化された敷地を統合し,不燃化された中高層共同建築物を建築するとともに,公園,緑地,広場,道路等の公共施設を一体的に総合的に整備する事業であり,都市における土地の合理的かつ健全的な高度利用と都市機能の更新を図るものでございます。  市街地再開発事業を行う市街地再開発組合の設立認可は,地区内の土地所有者及び借地権者,それぞれ3分の2以上の同意と,同意した人の所有する宅地と借地の面積の合計が3分の2以上ある必要があり,認可権者は都知事でございます。 314: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 315: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。市街地再開発と地区計画を組み合わせながら行っていくということと高度利用も行っていくことが検討されているということでございます。  この市街地再開発事業で行っていく想定の地域に関しては,集約された建築物に移りたくない方は立ち退きをせざるを得なくなるということなのか確認させてください。 316: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 317: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市街地再開発組合が設立されますと,地権者は全員組合員となり,再開発により建築する建物に入居するかしないか,判断してもらうことになります。したがいまして,入居しないと判断された場合は,地区外へ転出していただき,市街地再開発組合から補償金を受け取っていただくことになります。 318: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 319: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 立ち退きもあるということです。長年商売を続けてきた店舗や,家族と住んできた思い出の家,人生最大の買物としてこだわって建てた家や,ついの住みかとして購入した家などから立ち退くということは,人生設計を変えるだけではなく,店舗や家に詰まった思い出まで一緒に手放してしまうということにもなりかねません。やはり再開発を行うとしても,慎重に市民意見をしっかりと伺いながら,住民合意で行っていく,この必要があると思います。  そうした中で,まちづくり協議会からまちづくり構想が出されているんですけれども,この内容,どのようなものかお伺いいたします。 320: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 321: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 構想の対象区域を小田急線,世田谷通り,駅前ロータリー沿道,狛江通りに囲まれた街区に設定し,それを1,狛江駅南口周辺ゾーン,2,住宅集積ゾーン,3,広幅員沿道ゾーンの3つのゾーンに分けて,土地利用の状況や課題,課題解決の方法について整理し,地域価値の向上につながるまちの将来像を提案しているところでございます。 322: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 323: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。私も見せていただいております。この構想を見ると,これには考え方の共有という言葉が出てきているんですけれども,アンケート調査など意見を集めることについてはどのように行っていくのかという具体的なことはなかなか書いていない状況かと思います。  地区まちづくり構想では,地域住民のアンケート結果も一緒に添付されているわけですけれども,このアンケートで意見を聞こうという姿勢,すばらしいんですけれども,まだ回収数が160名ということで,今後も地域住民の意見を集めていく努力というのが求められていると思います。今後どのようにこの意見の集約を行っていくのか伺います。 324: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 325: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会は,狛江駅前にて構想案の展示やアンケートを実施するに当たり,対象区域及びその周辺地域に開催案内を配布し,狛江駅南口の周辺住民の皆様に知ってもらい,広く意見を聞こうと活動されております。今後も地域住民にポスティングによるアンケート調査を行うと伺っているところでございます。 326: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 327: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。まちづくり協議会は,地域に住む住民の方々が中心となり検討されております。地域住民の思いがもちろん一番大事なのかなと思いますけれども,この住民の思いを,こういう南口をつくりたいという意見とともに,再開発しないでほしいということも含めて,様々な意見を捉えていく必要があると思います。  その一方で,狛江市としての考えというのもあるかと思います。狛江市としては南口をどのような場所にしていきたいと考えているのか伺います。 328: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 329: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江駅南口再開発は,北口の再開発を行った際にも検討されましたが,実際,実現には至らなかった経緯がございます。現在改定作業を行っている都市計画マスタープランにおいて,狛江駅周辺は,市全体の玄関口として,中心市街地の役割を担い,市内外から多くの人が訪れ,活発な都市活動や交流が行われる場となるよう,多様な都市機能の誘導を図るとともに,市内外と公共交通によりつながり,機能的でにぎわいのある拠点の形成を目指すことを検討しております。  南口周辺は,駅前のポテンシャルを最大限に発揮するため,まちづくり委員会の意見を伺いながら,地区まちづくり協議会と協働し,まちづくりの方向性を具体化したいと考えております。にぎわい機能や防災機能等を確保しつつ,住環境との調和が重要と考えられます。また,北口側との連携による相乗効果が発揮できるまちづくりも重要と考えているところでございます。 330: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 331: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 住環境との調和,本当に大事だと思います。この間のアンケートとか,いろいろ見せてもらっても,今住んでいる住環境には結構満足度が高かったりするんです。その住環境というのを守っていくというのも一つの考え方なのかなというふうに思います。  次に,今後のスケジュールとしてはどのようになっているのかお伺いいたします。 332: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 333: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 長期的なスケジュールは未定ですが,協議会としては今年度も狛江駅南口地区のまちづくりの方向性について検討し,意見交換会の開催,アンケート調査の実施,ニュースの発行等を計画していると伺っております。今後は狛江駅南口周辺ゾーンを中心に再開発準備組合の設立も視野に入れているとのことでございます。 334: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 335: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 南口再開発について,大まかには理解いたしました。  次に,南口地区まちづくり構想の中に,狛江・和泉多摩川リバーサイドと当地区の両者を結ぶ骨格の在り方についても併せて検討するというように書かれております。狛江・和泉多摩川リバーサイド構想,これはどういうものなのか伺います。 336: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 337: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 構想の対象区域は,小田急線和泉多摩川駅周辺において駅前機能が集積するエリアと,多摩川と一体になって環境の形成を図ることができるエリアとして,東和泉三丁目,四丁目としております。また,狛江市を形成する骨格づくりを担うことを考慮し,狛江駅南口地区と結ぶ骨格の在り方について併せて検討するとしております。まち全体の将来像として,多摩川の自然環境と駅やまちがそれぞれつながり,安心・安全で魅力的な住環境を持ったまちを挙げております。  また,エリアを,1,多摩川沿い,2,和泉多摩川駅周辺,3,世田谷通り沿線,4,周辺住宅地の4つのゾーンに分けて,垂直避難を可能とする空間確保,商業の更新誘導と公共空間の活用によるまちの骨格再形成,高層化による住環境の保護,共同化等による住環境形成を将来のまちの在り方として提案しているところでございます。 338: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 339: ◯ 1 番(岡村 しん議員) リバーサイド構想の勉強会が5月16日に開かれております。私もこの資料を見せていただきました。対象地域としては,旧都道と多摩川,世田谷通りに囲まれた地域となるようです。今回出された提案では,小田急線,世田谷通り,多摩川,和泉多摩川通りで囲まれた地域については,大規模な共同住宅を造り,戸建て住宅がなくなってしまうと,大規模な共同住宅のみになるというような提案だと思います。  構想では,市街地再開発事業などで立ち退きが発生します。私も改めてこの地域を見てまいりましたけれども,戸建てや住宅,アパート,これが多くて,まとまった土地があるわけではなくて,果たしてこの地域,1つのマンションにできるのかなというようにも感じております。共同住宅に入りたくない方や今のまま住み続けたいと思っている方からは,様々な意見が出るのではないかという予想もされます。  勉強会の場ではどのような意見が出されているのか,またこの構想はどのように地域に周知されているのかお伺いいたします。 340: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 341: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会に確認したところ,参加した住民の方からは構想内容に対して,「まちが活性化するのは大変喜ばしいので,協力したい」「初めて聞いて驚いたが,よいプランで,いつ実現するのか」「今まで静かに暮らしてきていて,急な話でどうしたらいいのか」という戸惑う等の意見があったと聞いております。  構想の周知は,昨年10月に和泉多摩川商店街にて,まちづくり構想案展示会を開催し,パネルによる展示と説明とアンケート調査を実施し,SNSにも掲載して行っているところでございます。 342: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 343: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。先日行われたぽかフェスですね,この中でもアンケート調査を行っている姿を私は見せていただきました。アンケート調査は非常に大事だと思います。答弁にあったように戸惑っている方,これもまだ多いのかなと,私の下にもそういった声,聞いております。アンケート調査を今やっている中で,地域住民の方から全員から取るみたいなアンケートはまだやっていないので,ぜひそういったことを最初に始めていただきたいということと,対象地域の方々に情報提供を全戸で行っていくなど,そういったことをした上で丁寧に意見を集めていく,こうしたことが大事なのかなというふうに思います。  では,この構想の今後のスケジュール,これについて伺います。
    344: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 345: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 協議会としては,6月4日にぽかぽか広場にて行われたぽかフェスで展示による周知活動とアンケート調査を実施し,7月過ぎに協議会の総会を予定しており,また月に1回住民との勉強会を開催し,他自治体での再開発事例の見学会を計画しているとのことでございます。 346: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 347: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。今2つの再開発事業を伺ってきたわけですけれども,こうした再開発事業について,市税を投入していくということも考えられるのか,ある場合についてはどのような場合なのか,これについてお伺いいたします。 348: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 349: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 市街地再開発事業では,敷地の共同化のための権利調査作業として調査設計計画費や,市街地再開発事業という公共性の高い事業を推進するための必要な整備としての土地整備費,共同施設整備費を国,都,市が交付金として投入することが考えられます。組合施行の場合の補助割合は,国が3分の1,都と市が6分の1でございます。  調査設計計画費は,事業計画,権利変換計画等の作成費でございます。土地整備費は,建築物除却,整地等の費用でございます。共同施設整備費は,公園,広場等の空地,供給処理施設等の費用でございます。  また,市街地再開発事業と併せて都市計画道路等を整備する場合は,市街地再開発組合へ公共施設管理者が負担金を支払います。市街地再開発事業に当たっては,費用便益分析や税収効果評価等を行い,事業性の検証が重要と考えております。 350: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 351: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。一定出す場合が考えられると,一定の額が出ていくということなんだと思います。本当に一気にこういうのが進んでくると,お金の面というのは非常に心配になってくるところなので,しっかり事業性も含めて見ていっていただければと思います。  ここで市長に伺いたいんですけれども,市長は5月23日の出馬会見において,2期目で行っていくこととして駅前の活性化ということを挙げております。どのようなことが念頭にあるのかお伺いいたします。 352: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 353: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 現在,都市計画マスタープランの改定作業を進めているところでございますけれども,狛江駅周辺は,市全体の玄関窓口といたしまして,中心市街地の役割を担い,市内外から多くの人が訪れ,活発な都市活動や交流が行われる場としての中心拠点,和泉多摩川駅周辺と喜多見駅周辺は,交通結節点,また日常生活の活動の場として,地域交流拠点として位置づける予定でございます。  また,3駅の駅の間隔が短いことを生かしまして,小田急線高架線沿いも含めまして,3駅周辺が連携して,狛江市のにぎわいの中心となる一帯を形成するにぎわいゾーンとして位置づけることで,まちづくりが進んでいくことを期待しているところでございます。  権利者等の皆様との意見がまとまり,にぎわいや防災性向上等のために,市街地の開発,再開発を含めた機能的な整備が実現することで,狛江市の魅力が向上するというふうに考えているところでございます。市民の皆様と協働で各駅周辺のコンセプトを考え,行ってみたくなる,歩きたくなる場所へと変えていくことを期待したいと思っております。 354: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 355: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。ただ,市街地再開発事業でやっていくというのは,先ほども言いましたけれども,税金の面,市税を投入する部分というのも出てまいります。また,地域の皆さんの思い,進めている皆さんの思いもありますけれども,住んでいる皆さんの思いというのもあるので,本当に丁寧に市民意見を聞きながら進めていただければと思います。  次に,都立公園についてお伺いいたします。  都立公園誘致については長年の課題となっております。誘致を求める声がある一方で,地域に住む住民の中からは反対の声も出されており,住民の理解と合意というのが求められております。  まず,この4年間の取組,そして東京都との打合せの中身,今後どのようにしていこうとしているのかお伺いいたします。 356: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 357: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 和泉多摩川緑地は,都市計画公園・緑地の整備方針の改定の一環で行われた平成31年の調査において,これまで狛江市とされていた将来管理者が保留となったことや,令和2年度に改定された東京都における都市再開発の方針において,和泉多摩川緑地を含む和泉多摩川地区を再開発等土地利用の面的転換を行うことの効果が期待できる誘導地区として定められております。  現在改定作業を行っている都市計画マスタープランにおいて,これまで記載のない都立公園誘致について記載する方向で協議しており,和泉多摩川緑地周辺を公園マネジメント推進エリアとして指定し,公園とまちの調和を図るエリアとして位置づけることを検討し,また公園整備に向けては,都市計画上の課題の整理,適切な土地利用の検討,公園を中心としたまちづくりの在り方を整理していくことが重要と考え,その考えを示しているところでございます。  また,和泉多摩川緑地への都立公園誘致を都へお願いする一方で,狛江市として市域全域に適切なバランスで生産緑地等も活用しながら,公園等空地を確保し,地域全体で東京の緑を確保する方向性についても示していきたいと考えているところでございます。  今後は都市計画マスタープランに基づき,特に都市計画上の課題の整理,適切な土地利用の検討,公園を中心としたまちづくりの在り方の検討について,東京都との事務レベルの話合いを増やし,情報共有を行い,狛江市からも多くの提案をしながら,様々な可能性を検討してまいりたいと考えているところでございます。 358: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 359: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今事務レベルの話を増やしていく必要があるという話をされていました。地域住民の中には,先ほども言いましたけれども,現在の計画に反対している方もいらっしゃいます。やはり地元の意見が一致してこないと,東京都に対しても提案していくというのはなかなか難しいのかなというふうに思いますけれども,今後どのように地域の声を聞いていくのか,地域の声を一つにしていくのか,生かしていくのか,お伺いいたします。 360: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 361: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 狛江市和泉多摩川緑地都立公園誘致推進構想策定以来,平成28年度より毎年公園フォーラムを開催し,市民の皆様が思い描く公園像について,たくさんの御意見をいただいております。公園マネジメント推進エリアのまちづくりとして,都市計画上の課題の整理,適切な土地利用の検討,公園を中心としたまちづくりの在り方の検討について,市民参加・市民協働で検討する機会を設けていきたいと考えているところでございます。 362: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 363: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 毎年公園フォーラムを開いてきたということでございますけれども,一番影響を受けるというのは地元住民の方だと思います。この間の経過なども丁寧に報告しつつ,市民全体とは一回切り分けて,住民の声を聞いていく取組,これをしていただきたい,このことを要望させていただきます。  次に,都市計画道路についてお伺いいたします。  3・4・16や水道道路についてはこの間も伺ってきていますので,3・4・4号線についてお伺いいたします。  私は,この路線については,多くの方の立ち退きを求めてまで造る必要がないと考え,これまでも何度も質問してまいりました。この路線は第4次事業化計画の中で優先整備路線となっており,この間,岩戸北二丁目周辺地区計画などにおいても検討材料となっていた路線でございます。地域の方からは,この路線はどうなっているのかという質問がされます。この路線,その後どのようになっているのかお伺いいたします。 364: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 365: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 調布都市計画道路3・4・4号線については,東京都施行の優先整備路線であり,具体的なスケジュール等はまだ示されていないところでございます。 366: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 367: ◯ 1 番(岡村 しん議員) まだ何も進んでいないということだと思いますので,そのように説明するようにいたします。  次に,交通政策についてお伺いいたします。  この間,何度か取り上げてきましたけれども,小田急バスの減便問題でございます。バス問題については,狛江市だけの問題ではなく,各地で減便が行われていると伺っております。そして,東京都としても,東京における地域公共交通の基本方針というのがこの3月に出されております。この特徴についてお伺いいたします。 368: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 369: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 2040年代における地域公共交通の目指す姿とその実現に向けて,区市町村や事業者,都民とともに進める取組の方向性,さらに今後5年程度の具体的な取組を示すために,東京都として取りまとめた「東京における地域公共交通の基本方針」の位置づけにつきましては,高齢者,障がい者をはじめ,誰もが移動しやすい利便性の高い都市の実現と,人・モノ・情報の自由自在な移動と交流により,あらゆる人が活動できる挑戦の場を創出する都市交通環境の実現に資する取組の方針として策定され,基本方針の中では,地域特性に即した地域公共交通の目指すべき姿と,その実現に向けた支援策の方向性について明らかにしていくとされているところでございます。 370: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 371: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 私もこれ見せてもらいましたけれども,この間この議会の中でもありました,ラストワンマイルどうするのか,駅から家,バス停から家,そこの移動をどうしていくのか,こういったことにも焦点が当たっているものかなというふうに思います。  狛江市都市計画マスタープラン改定・狛江市立地適正化計画策定に向けての資料の中に,狛江市の将来的な人口推移の見込みはという資料がございました。2040年の人口推計とともに,高齢化率を地図に落とした資料がございます。これを見ると,見事に駅から遠いところが高齢化率が高くなっていくということが見てとれます。この間大きな課題となっているハイタウンについても,2040年では高齢化率30から40%となっております。ますますバスなど公共交通の充実が求められていると思います。この間多くの議員がオンデマンド交通についても質問してまいりました。  現在オンデマンド交通など交通問題解決のための実証実験を行っている都内自治体についてお伺いいたします。 372: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 373: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) あきる野市が指定停留所で乗降する予約型乗り合いタクシーを令和4年3月より1年間かけて実証実験を実施しております。また,三鷹市が令和4年10月より社会実験を予定しているところでございます。 374: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 375: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 私が調べた中でもその2つの事例というのが出てまいりました。三鷹市では,大沢地域で小型車両を利用したオンデマンド交通,井の頭地域で小型EV車両導入の社会実験を行うということでございます。あきる野市では,デマンド交通「チョイソコ」の実証実験が始まっているところでございます。  都内近いところで実証実験を行われているわけですけれども,実証実験を行うことになった経緯,また内容についてお伺いいたします。 376: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 377: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 三鷹市の社会実験の経緯でございますが,三鷹市のコミュニティバスは,平成10年の北野ルート開設に始まり,現在市内6ルートで運行しており,これまで路線バスとの役割分担や交通不便地域の解消を図ってきました。  しかしながら,昨今の急激な社会情勢の変化によりコミュニティバスの利用者が伸び悩んでいることや,三鷹台駅周辺や北野の里(仮称)等の市内の都市基盤整備事業が進んでいることなどから,さらなる利便性の向上や地域の活性化に寄与するため,「三鷹市コミュニティバス将来的なあり方方針」を令和3年8月に策定しております。そして,このあり方方針に基づき,令和4年度に大沢地区と三鷹台駅周辺地区においての社会実験を予定しているとしております。  大沢地区の運用内容として,運行形態は予約型乗合運行,運行エリアは,大沢地区内の利用と大沢地区外の市内主要施設に設置するミーティングポイントである三鷹市役所,元気創造プラザ,杏林大学病院までの利用,運行時間は午前8時から午後5時まで,運行日は月曜日から土曜日まで,車両は小型ワンボックス車両,運行方法は車両借り上げとスポット対応の2種類で,車両借り上げは,利用者からの予約に応じて運行し,運行のない時間帯は,指定の場所で待機し,スポット対応は,乗用営業を行っているタクシー車両のうち5台程度を乗合兼用車として登録し,予約に応じてデマンド運行に切り替えて,乗合営業を行います。  運賃は,地区内の利用100円,地区外への利用300円,大人・子供同額,未就学児は無料,シルバーパスの使用不可,各種割引はなし,予約方法は,電話による受付と,運行システムと連動したアプリを導入し,リアルタイムで予約・配車を行う方法となっております。  三鷹台駅周辺地区は,2ルートの社会実験があり,そのうち1ルートで小型EV車両の導入の社会実験を行う予定でございます。運行内容としては,運行ルートは(仮称)三鷹台駅~明星学園ルート,運行形態は定時定路線,運行時間は午前10時から午後4時まで,運行間隔は40分程度,運行日は月曜日から金曜日まで,車両は小型EV低速車両(グリーンスローモビリティー)の8人乗り,運賃は大人・子供同額の100円,シルバーパス利用不可でございます。  あきる野市のデマンド交通「チョイソコ」の導入経緯ですが,あきる野市内の公共交通空白地域の解消に向け,令和3年度までにタクシー料金補助制度,小型車両(ワンボックス車等)による定時定路線型の交通の導入について実証実験を行ってきましたが,当初見込んだほどの数値は出ていないところで,さらなる市民の移動支援と生活の質の向上に向けて,デマンド型交通の有効性と課題の検証を行うため導入したと伺っております。  実験内容は,事業主体は民間事業者,実施期間は令和4年3月から1年間の平日のみ,対象者は公共交通空白地域の引田・代継・網代区域に居住し会員登録した方,運行時間は午前9時から午後4時まで,運賃は200円で未就学児は無料,車両は10人乗りのワゴン車,運行事業者は市内のタクシー事業者,予約方法は電話,アプリ,インターネットとなっているところでございます。 378: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 379: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 三鷹市,あきる野市と形態は違うんですけれども,小型ワンボックス車両を活用した事例やタクシー会社との連携,グリーンスローモビリティーを活用しての実証実験が行われていく,こうしたことでございます。今定例会でも,この交通政策については幾つか質疑がございました。オンデマンド交通の実証実験については,狛江市においても今後検討をお願いしたいと思います。  しかし,検討している間にも困っている方というのが現状でもいるわけなんですけれども,この現状をどうにかしたいと思っていまして,こまバスとか,路線バス,このルート変更でハイタウンに行く,こうしたことというのは検討できないのでしょうか。 380: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 381: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) バスの運行ルートは,交通の危険を防止するため,通行できる車両の制限を定めた車両制限令の基準内で運行となっており,現在の狛江市の道路環境ではこまバスのルート変更は難しいと考えているところでございます。一部の利用者からは,もう少しきめ細かくという御意見もございますが,現状の道路状況などの制限の中で,可能な限りのサービスができていると考えております。路線バスのルート変更につきましては,今までと同様の対応となりますが,要望内容を確認の上,運行事業者に対して,採算性を確保した上で,検討を依頼していきたいと考えております。  また,路線を決めて運行を行うバス運行は,路線の安全性の確保が求められることから,交通管理者である警視庁の審査も必要となりますが,市域全体でさらなる利便性の向上ができないか,先進事例等を参考に継続して多角的に研究しているところでございます。 382: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 383: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 公共交通の問題は,すごい困っている人がいらっしゃるんです。この間もコマラジの中でバス問題というのが議論になっておりました。この中では,ハイタウンでは3時間バスが来ない,高齢化が進んでいる,シルバーパスを利用する人が多く,病院に行く人も多いけれども,9時に行けたとしても,帰ってくることができない,免許証の返納,公共交通機関に乗ろうと書いてあるけれども,そもそもバスが来ない,全国的な問題である,喜多見駅にはタクシーもなかなか来ないので,狛江駅に行かなければならないなどなど,まだいろいろ意見というのは出たんですけれども,この問題というのは,いろんな資源を活用しながら解決していく。バス会社とか,タクシー会社とか,その他の今地域で動いているそういった市民の方々,本当に1か所に集まって,この問題をどうやれば解決していけるか,こうした検討というのをやっていっていただければというふうに思います。  現在,国土交通省でも,「アフターコロナに向けた地域交通の「リ・デザイン」有識者検討会」というのが行われております。目的として,住民の豊かな暮らしの実現に不可欠なバス・鉄道など地域交通について,人口減少やコロナの影響で一層厳しい状況であることを踏まえ,最新のデジタル技術等の実装を進めつつ,1官と民で,2交通事業者相互間で,3他分野とも「共創」を推進し,地域交通を持続可能な形でリ・デザイン(刷新・再設計)する方策を探るというものでございます。  狛江市だけではなく,コロナの影響で公共交通機関全体が大幅な収入減となっています。しかしながら,公共交通機関の役割を考えれば,採算が合わないので,撤退すればいいとは簡単になりません。国や都,民間事業者とも協議し,狛江市のどこに住んでいても自由に外出できるように整備していっていただきたいと思います。  今回まちづくりの現状について質問させていただき,多くの構想や計画が進められようとしていることが分かりました。開発も,都立公園も,地区計画も,バスについても,何よりも地域住民の声,これを一番大切にしてほしいことを再度お願いいたします。狛江市では現在,私がぱっと思いつくだけでも,3つの協議会,3つのまちづくりグループ,多摩川住宅,都営住宅,慈恵,ここの建て替え,岩戸北三・四丁目地域の地区計画,水道道路や3・4・16号線の整備,こうした本当に多くの開発事業,これが計画,また進められようとしております。10年後,20年後の狛江市の姿,大きく変わっていくことになると思います。  しかし,財政的な部分,こうしたことも同時に考えていかなければなりません。こうしたことで財政を使うから,図書館のほうにまで財政を回せないよ,こうしたことはおかしいのかなというふうに思いますので,全体のバランス,地域の住民の声,これをしっかりと聞きながら,狛江のまちづくりを進めていっていただきたいことを述べ,1問目の質疑を終わらせていただきます。  2問目,DXの現状と課題についてでございます。  市長は所信表明の中で,DXの推進のためにDX推進本部の設置,国のぴったりサービスを活用した行政手続のオンライン化,基幹系20業務について,令和7年度末までに標準化共通化を述べておりました。  改めて,DXの目的と推進していくDX推進本部の体制,役割についてお伺いいたします。 384: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 385: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) これまでのICT化の主な目的が業務の効率化であったことに対し,DXの主な目的は,デジタル技術による利用者中心の行政サービスへの変革であることが大きな違いです。このDXの取組の中で,デジタル技術を活用した抜本的な改革に着手するとともに,職員の働き方改革の取組とも連携し,デジタル社会にふさわしい組織風土に変革していくことが必要となっております。  狛江市DX推進体制といたしましては,令和4年1月に策定した狛江市DX戦略に基づき,組織横断的な体制である狛江市DX推進本部及び推進委員会を4月に,また推進部会については5月に設置いたしましたので,この体制によりDXの推進における個別の課題解決に当たってまいります。 386: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 387: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 情報通信などデジタル技術の進歩,これは人々の幸福や健康に資するものでなければならないと考えます。地方自治体においては,地方自治の発展や住民の福祉の増進のために,この技術を有効に活用していくこと,これが求められます。狛江市においてはDXを地方自治の発展,また住民福祉の増進のために活用していくのかどうかお伺いいたします。 388: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 389: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 令和4年1月に策定した狛江市DX戦略の中で,施策の柱として,「庁内のDX」「行政サービスのDX」「地域社会のDX」の3つを掲げており,それぞれ実現すべき未来像として,「デジタルを強みに力強く未来を拓く市役所の実現」「行政手続はオンラインでモバイル市役所の実現」「デジタルをノーマルにモバイルで地域のつながりを実現」としております。  これら3つの施策を推進し,基本理念である「デジタルの力で人にやさしいまちの実現」を達成するためには,その過程の中で,利用者である市民の視点に立って,サービスデザイン思考で様々な行政サービスを市民のために再構築することとなることから,地方自治の発展や住民の福祉の増進につながるものと考えております。 390: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 391: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 次に,基幹系20業務の標準化についてお伺いいたします。  昨年8月27日の鈴木議員の質疑の中で,「情報システムの標準化・共通化,ガバメントクラウドの活用により,地方自治体ごとに行っている情報システムの維持管理,法改正対応等に伴う人的・財政的な負担を軽減,住民や企業にとっても地方自治体ごとに定められた申請や届出の様式といった規格を統一できることで,利便性の向上につながる。一方で,情報システムの標準化・共通化に伴い,原則カスタマイズを行わないとしつつ,市民サービスの維持・向上の観点から,地方自治体独自での施策を行っている場合については,カスタマイズ以外の代替措置で対応できないなどの事由がある場合には,カスタマイズが許容されることもあるものと認識してございます」というような答弁がございました。  富山県上市町では,自治体クラウドを採用しており,町独自のシステムでカスタマイズはできないと市長が答弁しています。滋賀県湖南市では,市当局が事務については無理にカスタマイズするよりは,簡素化を図って業務を減らしていくことも大事だと答弁し,甲賀市では,市当局が自治体クラウドの標準パッケージからのカスタマイズは大きなコストが発生すると発言しております。カスタマイズがなかなか容易ではないことが見てとれます。自治体クラウドよりもさらに大きい単位で行うガバメントクラウドでは,よりカスタマイズが難しくなり,市独自の施策ができなくなるのではないかという懸念が出てまいります。  基幹系20業務の標準化についてですが,どのような業務なのか,またその中で市の独自施策というものはどのようなものがあるのかお伺いいたします。 392: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 393: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 対象となる基幹業務システムは,地方公共団体情報システムの標準化に関する法律第2条第1項に規定する標準化対象事務を定める政令において規定されている業務となりますが,住民基本台帳や戸籍,また税や福祉関係の20業務となっております。  この中で地方自治体独自での施策を行っている場合について,このカスタマイズ以外の代替措置で対応できないなどの事由がある場合にはカスタマイズが許容されることもあると認識しておりますが,今後国において,各府省における標準仕様書の作成等を踏まえ,地方公共団体情報システムの標準化に関する法律に規定する標準化基準が策定予定となっていることから,この中で示されるものであると認識しているところでございます。 394: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 395: ◯ 1 番(岡村 しん議員) カスタマイズが許容されることもあると認識しているということなんですけれども,デジタル庁プロジェクト統括自身が今年1月のインタビューの中で,第一の課題として,「それぞれの地方自治体が業務の改善を目的に個別にカスタマイズしてしまっているということが挙げられます」,中略ですけれども,「地方自治体にとっては,基幹業務システムを標準化して,カスタマイズをなくしていけば,運用コストは下がるでしょう。それだけでなく,それぞれの自治体がカスタマイズに応じて難しい調達をしなくてもよくなるはずです。国は,地方自治体の基幹業務システムの改修が必要となるような法令改正を行う場合,補助金により財政負担をしなければなりません。カスタマイズしているとその分費用がかかってしまいます。地方自治体の基幹業務システムが標準化していれば,その費用を下げることができます」と話しております。コストのためにカスタマイズさせないこと,これが課題だというふうに言っていると思います。  これでは地域の特性を生かしたカスタマイズができることもあるとは言っても,実際にはかなり難しくなるのかなというふうに思います。地方自治の発展どころか,独自の政策が打ちづらくなり,地方自治を後退させるものになるのではないかというふうに思います。ガバメントクラウド,これは参加することが義務なのかどうかお伺いいたします。 396: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 397: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 地方公共団体情報システムの標準化に関する法律第4条第2項において,情報システムの標準化については,地方公共団体は,前条の基本理念にのっとり,国との連携を図りつつ,地方公共団体情報システムの標準化を実施する責務を有するとしております。  ガバメントクラウドの活用については,同法第10条にて,クラウド・コンピューティング・サービス関連技術の活用として,地方公共団体は,デジタル社会形成基本法第29条に規定する国による環境の整備に関する措置の状況を踏まえつつ,当該環境において,クラウド・コンピューティング・サービス関連技術を活用して,地方公共団体情報システムを利用するよう努めるものとするとなっております。  なお,情報システムの標準化に伴うBPRについては,本来ガバメントクラウド等の考え方とは別に,情報システムの構築・更新の中で常に考えていかなければならないものでございます。  また,ガバメントクラウドについては,従来各自治体で負担していたオンプレミス環境やクラウド環境をガバメントクラウド環境に移行するものです。移行後は,各自治体がガバメントクラウド上に構築されたシステムを活用し,住民に対して従来どおりの行政サービスを提供することから,地方自治を後退させるものとは捉えていないところでございます。 398: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 399: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 情報システムの標準化,書類の形式なんかについては,これは義務だということでございますけれども,データをガバメントクラウドのほうに移行させるかどうか,これについては努力義務だという答弁でございました。だとすれば,ガバメントクラウドを使わないという選択肢もあると思います。これについてはまた後でやります。
     匿名加工情報制度,これについては今のところ実施する予定がないという話が鈴木議員の質疑の中でありましたけれども,これは変わりはないでしょうか。 400: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 401: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 匿名加工情報とは,個人識別符号がないものについては,個人情報に含まれる記述等の一部を削除したり,分からないように置き換えたりすることで,また個人識別符号があるものについては,個人識別符号を削除することにより,特定の個人を識別することができないように加工して得られる個人に関する情報であって,当該個人情報を復元して,特定の個人を再識別することができないようにしたものでございます。  国の個人情報保護法によれば,個人の権利利益の保護及び市の事務または事業の適正かつ円滑な運用に支障がない範囲内で,行政機関等が保有する匿名加工情報を利用して行う事業の提案を行政機関等が定期的に募集する制度を設けることができます。  匿名加工情報の提供制度につきましては,経過措置として,当分の間は都道府県及び指定都市のみに提案募集の規定が適用されることとされておりますが,他の地方公共団体等につきましては,任意で実施することができることとなっており,現時点で狛江市としては実施する予定はございません。 402: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 403: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 名前や住所など個人を特定するものは加工して,ほかの情報は企業に提供することができるという話なんですけれども,それについては今狛江市としては実施する予定はないということでございました。  また次に,以前の答弁で,来年度中に個人情報保護条例がリセットされることになると。現在の個人情報保護条例では,国の個人情報保護法より,個人情報保護の仕組みをさらに強化していると思うんですけれども,どういった部分で強化されているのかお伺いいたします。 404: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 405: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 個人情報保護制度につきまして,狛江市と国を比較すると違いがございます。例えばオンライン結合につきましては,狛江市個人情報保護条例第15条において,原則禁止を規定しております。しかし,国の個人情報保護制度では,禁止する規定ではなく,不正アクセスや情報漏えいの防止の措置など厳格に運用するよう,オンライン結合に関する安全管理措置が求められているところです。  この国の結合の考え方は,システムのクラウド化など情報通信環境も大きく変遷している中で,結合を禁止するのではなく,結合する場合には,しっかりと情報を保護するよう措置し,合理的に運用することを意図したものだと認識しております。  したがいまして,オンライン結合という項目がなくなるから保護しなくなるということではなく,セキュリティーの確保という観点から,個人情報を保護していくことになり,どのように個人情報を保護するかという点は,情報通信環境や社会通念等を鑑み,適切に行っていくべきものだと考えております。 406: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 407: ◯ 1 番(岡村 しん議員) これまでオンライン結合できなかったものが,やってもいいけれども,個人情報漏えいしないように気をつけてねというふうに変わっていくということだと思います。どうしたって漏えいの危険というのが増すのは間違いないことなのかなというふうに思います。  そういった中で,ガバメントクラウドによって,各自治体が持っている,またサーバーに保管されていた情報がほかのサーバーに保管されることになってまいります。ガバメントクラウドでは,どういった企業が持っているサーバーに個人情報を保管されることになるのかお伺いいたします。 408: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 409: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在実施されている先行自治体において,クラウド環境の構築については,米国企業であるアマゾンが提供しているアマゾン・ウェブ・サービスと同じくグーグルが提供しているグーグル・クラウド・プラットフォームとなっております。 410: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 411: ◯ 1 番(岡村 しん議員) アマゾンとグーグルだということでございます。アメリカのクラウド法(海外データ合法的使用明確化法)により,データ提供を求めた場合,アメリカ企業は従わざるを得ず,データを提供することになります。行政手続などによって集められた国内の個人情報が他国の企業,政府に渡る可能性があると考えます。個人情報の海外移転,これは原則禁止すべきだと思いますけれども,見解をお伺いします。 412: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 413: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国が調達するガバメントクラウドについては,調達要件の中で,クラウド事業者は政府情報システムのためのセキュリティ評価制度に登録されたサービス事業者から選定し,不正アクセス防止やデータ暗号化などにおいて,最新かつ最高レベルの情報セキュリティーが確保できることや,契約から開発・運用・廃棄に至るまで,国によってしっかりと統制ができること,データセンターの物理的所在地を日本国内とし,情報資産について合意を得ない限り,日本国外への持ち出しを行わないこと,一切の紛争は日本の裁判所が管轄するとともに,契約の解釈が日本法に基づくものであること等を規定しているところでございます。 414: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 415: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 一定の手だてが取られているという,そういった答弁でございましたけれども,ただ実際日本政府がクラウドとして利用しているアマゾン・ウェブ・サービスに対する米政府からの提出要請が,2019年の上期は2018年の下期に比べ77%増えている,こうしたことをアマゾン自身が明らかにしております。多くのセンシティブな情報が含まれておりますので,クラウド構築,これはやはり国内企業で行うべきではないかというふうに思います。  個人情報が集まると,より攻撃されやすくなると言われております。情報が漏えいした場合の責任と補償について,これについてはどのようになっているのかお伺いいたします。 416: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 417: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁させていただいたとおり,国が調達した堅牢なデータセンターで管理されることで,個人情報データの保護については,国内でも有数のセキュリティーが保たれているものと認識しています。ただ,セキュリティーに絶対はありませんので,それでも情報漏えいを含め,障がいやトラブルが発生した場合,その責任については,基本的にそれぞれの所管範囲の切り分けとなると思います。  いずれにせよ,現在先行自治体で実施されている実証結果を基に,クラウド環境のサービス仕様書や契約書等も各自治体に示されますので,その時点で改めて判断することになるかと考えております。 418: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 419: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 今答弁にあったようにセキュリティーに絶対はないと考えます。ただ,まだ責任の所在は決まっていないんだけれども,このDX化という流れだけは進んできているということだと思います。しっかり責任,またセキュリティ対策を進めていかないといけないと思います。  次に,デジタルディバイド対策,これについてはどのように行っていくのかお伺いいたします。 420: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 421: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京都において,令和3年度区市町村向けデジタル化支援事業として,高齢者を対象としたスマートフォン普及啓発事業などを区市町村と共同実施しており,狛江市においても地域センターで共同実施したところでございます。引き続き東京都とも連携し,デジタルディバイド対策を行うとともに,市としての対応についてもDX推進部会の中で検討してまいります。 422: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 423: ◯ 1 番(岡村 しん議員) スマートフォンの普及啓発まで市がやる必要があるのかというのはともかくとして,使い方を教えていくということは最低限必要なことだろうというふうに思います。特にデジタルは使いたくないという方もいらっしゃいます。こういった方でも公平に行政サービスを受ける権利があると思います。私たち日本共産党は,デジタルを使って便利にする,こうしたことは大事だと思います。ただ,個人情報がしっかり守られていく,デジタルについて行けない方にとっても,これまでと同じサービスを受けることができる,これが必要かと思います。個人情報の保護,そしてデジタルディバイド対策,これをしっかり行っていくよう再度お願い申し上げて,この質問を終わります。  3問目,学童クラブの待機児対策についてお伺いいたします。  まず,改めてですけれども,学童クラブの目的についてお伺いいたします。 424: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 425: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 学童クラブは,保護者の方が働いていたり,病気等で放課後などに家庭で保護育成に当たることができない世帯の子供を対象に,各学童クラブの特徴を生かしながら,子供たちの遊びや安全管理・生活指導や余暇指導を行い,異年齢の子供たちとも交流することなどで,子供たちの健全育成を図ることを目的として実施しております。 426: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 427: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 当たり前ですけれども,これは保育の場だということだと思います。今年度待機児が出ているわけですけれども,保育を受けられない方,今年度の待機児数,この数と狛江市の受け止めについてお伺いいたします。 428: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 429: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 狛江市では学童施設を年々増やしてまいりましたが,令和4年度は入所申込者が大幅に増加し,結果として,待機児童数は151人となりました。このことについての受け止めといたしましては,小学生人口の増や学童クラブ需要の伸長,新型コロナウイルス感染症の影響により,世帯収入減による就業意欲の高まりによって,学童需要割合が高まった可能性など,様々な要因が複合的に重なっていると考えられ,待機児対策の必要性がより顕在化したと感じているところでございます。 430: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 431: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 様々な要因により,待機児童の数が昨年度は13人だった。これが今年度151名と10倍以上になったということだと思います。多くの子供たち,また保護者が入所できずに困っております。保育園では,保育園に入所できなかったときに,その後の実態調査というのを行っております。学童クラブではこれまで行われてきませんでした。この実態調査,学童クラブのほうでも行っていくべきではないかと考えますけれども,いかがでしょうか。 432: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 433: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 先ほど答弁申し上げましたとおり,待機児童数が増えたのは様々な要因が複合的に重なっていると考えられますが,実際に待機児童となっている世帯の状況を伺うことで,課題の整理を図るための資料となると考えられます。待機児対策推進本部長である副市長より,実態把握を検討するよう指示を受けており,調査に向けて準備を進めているところでございます。 434: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 435: ◯ 1 番(岡村 しん議員) ぜひよろしくお願いいたします。  それでは,需要割合,どのぐらいの率で学童クラブを必要としているのか,需要割合についてはどのようになっているのか,また入所見込みと実際の数,これはどのようになっているのか伺います。 436: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 437: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 令和4年4月1日現在の小学生児童数は4,018名であり,学童クラブへの申込み数は1,122人となっておりますので,申込み割合は27.9%となっております。内訳といたしましては,1年生児童数671人に対し,申請数352人,申込み割合は52.5%,入所者数は329人,2年生児童数708人に対し,申請数316人,申込み割合は44.6%,入所者数は296人,3年生児童数698人に対し,申請数269人,申込み割合は38.5%,入所者数は235人,4年生児童数657人に対し,申請数134人,申込み割合は20.4%,入所者数は62人,5年生児童数675人に対し,申請数47人,申込み割合は7.0%,入所者数は25人,6年生児童数609人に対し,申請数4人,申込み割合は0.7%,入所者数は2人でございます。 438: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 439: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 10年前の需要割合を見てみましたら14.7%でございました。その後,右肩上がりで上がっていき,昨年度は23.9%,今年は今答弁にあったように27.9%となっております。女性の社会進出がさらに進んでいくことを考えれば,この先も需要割合というのは増えてまいります。  待機児対策検討報告書(第4版)によれば,今年度の需要数の推計では973人,実際は1,122人となっており,149人も差があるということだと思います。最大になる令和6年度を見ましても1,006人という推計になっていますけれども,既に大幅に予測を超えている状況でございます。  では,現状として,どこの学区で多く待機児が出ているのかお伺いいたします。 440: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 441: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 市域の南部において多く出ている傾向がございまして,第六小学校が31人で最多となっており,次いで和泉小学校が29人となっております。 442: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 443: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 分かりました。対策が必要になってくると思うんですけれども,ただ狛江市ではもともと今年度予定されていた50人規模の根川学童保育所の開設,これを見送りました。理由について,改めてお伺いいたします。 444: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 445: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 根川学童保育所は,令和3年度の検討当時の申込者数に対する入所者数の割合により算出した保育必要者数見込みで,令和5年度から令和6年度において,定員を確保できることが見込まれたことから,今後の需要増については,各学童クラブとの調整の下,定員を超えて受入れを行うことで必要数を確保できると想定し,方針を見直したところでございます。 446: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 447: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 定員を確保できる見込みだったということなんですけれども,実際には多くの待機児が出てしまっております。今年度の待機児の一覧表を見ると,上和泉学童以外全てで待機児が出ております。待機児対策検討報告書(第4版)によれば,今後新たに学童クラブの整備は,市内だけではなく,令和6年には今回の図書館の移転,こうしたことにより,駄倉小学生クラブ30人分の定員が減ることになっております。多分令和6年には全く足りないという状況が生まれてくるのではないでしょうか。  まず,根川学童クラブを早期に開設し,新たな学童クラブについても今後整備していく必要があると思いますけれども,いかがでしょうか。 448: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 449: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 学童クラブの新設につきましては,将来的に小学生人口の減も考慮して,中長期的視点から検討する必要がございます。そのため,既存施設での定員を超えての受入れを行うことや,学童需要が減少した際の施設の有効活用など様々な点を考慮した上で,計画的に実施していかなければなりません。今後の待機児対策推進本部におきまして,様々な可能性を検討した上で,学童クラブの待機児の早期解消を目指して,具体的対策を講じてまいりたいと考えております。 450: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 451: ◯ 1 番(岡村 しん議員) この間,私たち会派は,学童クラブに入れないことが理由で仕事を辞めざるを得なかった,こうした話をしてまいりました。こうした方々は,まだいらっしゃると思います。根川学童クラブについては既に場所があり,今後も多摩川住宅の改築を考えれば,必要性のある学童クラブになっていくと思います。また,市内南部地域は現在畑も多く,今後も開発が進んでいく,こうした可能性もあると思います。何よりこの間の需要割合の増加を考えれば,新たな学童クラブの整備は必要になってくると思います。今年度151人の待機児数,これは弾力化という形で受け入れられる,こうした数ではないのではないかというふうに思います。  ここで振ってはないんですけれども,市長に一言聞きたいと思います。市長,今後待機児,これをなくしていくために新たな整備,また根川の復活,こうしたことを早期に行っていく必要があると思うんですけれども,伺います。 452: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 453: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 学童の待機児,ここで増えてございまして,想定していた以上に増えているというのは認識しているところでございます。これについては何らかの対策を考えていかなければいけないというふうに思っておりますので,いろいろな施設,有効である施設なども活用しながら考えていきたいと思います。 454: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 1番岡村議員。 455: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 本当にできるだけ早く進めていくということが必要だと思います。今定例会の中でも少子化問題というのも出てきました。若い人をどうやって狛江市に入れていくか,こうした話も出てまいりました。安心して働ける環境をつくっていく,安心して子供を預けられる環境をつくっていく,こうしたことが必要になってきていると思います。学童クラブ,本当に大事な施設だと思いますので,既にある根川の場所,これはすぐにでも活用して,新たな整備,これについても早急に検討を始めていただきたい,このことを述べて,全ての質問を終わります。 456: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時44分 休憩     午後 2時59分 開議 457: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。2番宮坂良子議員。 458: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,1問目から質問させていただきます。  1問目は,高齢者の命と暮らしを守るためにということです。  コロナ禍の中,高齢者は心身ともに大きく影響を受けています。第1回定例会での市の答弁でも,自粛生活長期化に伴う筋力量の減少,握力の低下,滑舌の低下等,コロナフレイルとも言える健康2次被害が明確なエビデンスとして見えておりますということでした。心身の影響の上に,暮らしの問題も大きく負担になっています。高齢者が健康で安心して暮らせる町は,誰もが安心の町です。  今,物価の高騰が止まりません。生鮮食品はじめ生活必需品,食料油39%,電気代25.8%,ガス代27.6%など,大増税にも相当する負担をもたらし,暮らしを襲っています。低所得者ほど打撃が大きい食品や光熱費が上昇していることが特に深刻です。六,七月からの値上げも報道されています。その上,6月からまたも年金が減額され,2年連続の減額です。10月からは後期高齢者の医療費窓口負担の2倍化など,まさに高齢者を直撃しています。  こうした中,物価高から国民の暮らしを守るために,日本共産党は,最大の不公平税である消費税を5%に減税することや,賃金の引上げ,社会保障,教育などの拡充を求めています。今回は高齢者の点に絞って質問いたします。  高齢になり,体が思うように動かなくなれば,働くこともできません。年金暮らしとなりますが,その命綱の年金も大変低く,普通に暮らせる金額にはなっていません。  先日,一斉に年金の引下げのお知らせが送られてきました。そのはがきには,年金額は賃金や物価の変動に応じて改定を行う仕組みとなっており,令和4年度の年金額は,昨年度から0.4%の減額改定となりますというものであります。物価がこれだけ上昇しているのに,賃金が下がっているからと年金の引下げでは納得できないし,働く子供がいる家族にとって,親も子供も減額で,家計は壊れてしまいます。生活保護を利用しない方でも,国民年金では月5から6万円。貯金を取崩しながらの生活です。経済的な不安を抱えることで,メンタル面でも影響すると言われています。さらに,コロナでの自粛やひきこもりの中で筋力がどんどん低下したり,脳梗塞などで体が不自由になれば,介護保険サービスに頼らざるを得なくなります。  そこで伺いたいと思います。介護保険の認定者数,割合と推移を伺います。 459: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 460: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 介護保険の認定者数及び割合と認定者数の推移について,各年度末時点の過去3年分の数値で答弁いたします。  令和2年3月末時点,認定者数4,262人で,認定者数の割合は被保険者の21%。令和3年3月末時点,認定者数4,369人で,認定者数の割合は22%。令和4年3月末日時点,認定者数4,594人で,認定者数の割合は23%となっております。認定者数,認定割合とも増加傾向となっております。 461: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 462: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 毎年増加傾向ということですが,では,その要因についてどのように考えているでしょうか。 463: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 464: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 被保険者そのものの数が年々増えていることが主な要因と考えられますが,コロナ禍により日常生活に制限があったことなどによる心身機能の低下も1つの要因ではないかと推測しております。また,退院後の在宅生活に向けて,入院中に申請する方も増えてきておりますので,病院関係者にも介護保険制度が浸透してきている側面もあるのではないかと推察しているところでございます。 465: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 466: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 2020年,東京都福祉保健基礎調査,高齢者の生活実態の調査によりますと,「ほぼ毎日外出する」人は45%で,5年前と比べて13ポイントも減少しました。健康状態では,「よい」が16.7%,5年前が26.3%でした。「まあよい」という方と合わせると36.4%で,実に5年前と比べて9.1ポイントの減少だということです。近所づき合いでは,ひとり暮らし高齢者では,近所との付き合いがない割合が18.1%となっており,他の世帯構成に比べて高くなっています。  こうした高齢者の実態の中で,コロナフレイルの第2次被害を防ぐ上でも,日常生活を送る上でも,介護保険の利用は大変大きな力となります。  それでは,介護保険利用料は一体どのくらいの負担になるのでしょうか。介護利用料1割負担の要介護3の方が通所サービス,通所リハビリサービス,週1回と,訪問サービスを週2回利用した場合,1か月どのぐらいの負担になるか伺います。 467: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 468: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) パンフレット「みんなのあんしん介護保険」には,自己負担1割の目安を示しております。その内容で試算いたしますと,通所介護は要介護3で1回当たり961円,通所リハビリテーションは要介護3で1回当たり1,131円,訪問介護は,30分以上1時間未満の身体介護を利用した場合で,1回当たり441円となります。  仮に,1か月間で通所介護と通所リハビリテーションを4回,訪問介護を8回利用したとすると,1割負担の方の1か月の負担額は1万1,896円となります。
    469: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 470: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 1割負担の方が1か月で1万1,896円と。今,2割負担,3割負担もあります。3割ですと3万6,000円にもなります。  そこで,利用料の軽減制度が必要だと思います。現状はどうなっているのか伺いたいと思います。  まず,国の制度である,社会福祉法人等による生計困難者等に対する利用者負担額軽減制度事業,この内容について伺います。 471: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 472: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 本事業は,国の特別対策である介護保険サービスに係る利用料負担軽減制度に基づき,介護保険サービスの提供を行う社会福祉法人等,または区市町村が,介護保険サービスに係る利用料の1割負担並びに食費・居住費の4分の1を軽減することにより,低所得で特に生計の維持が困難な者の負担を軽減し,介護保険サービスの利用を促進する事業となっております。 473: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 474: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 利用料1割のうちの4分の1が軽減されるということです。  では,この軽減制度を行っている実施施設と利用者数,対象サービスを伺います。 475: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 476: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 実施施設は,市内3施設,市外5施設となっており,利用者数は,市内施設に2人,市外施設に3人,合計5人となってございます。  対象サービスは,申し出た法人により異なりますが,市内施設では,訪問介護,通所介護,介護福祉施設サービスなどの8種類となっております。市外施設では,短期入所生活介護,介護福祉施設サービス,介護予防短期入所生活介護となっております。 477: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 478: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) これは国の制度で社会福祉法人ということですが,東京都にもこのような同じような負担軽減事業があると聞いております。内容について伺います。 479: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 480: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 東京都の生計困難者等に対する利用者負担軽減制度は社会福祉法人に限らず,介護保険サービスの提供を行う全ての事業者を対象に実施しているものでございます。 481: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 482: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) これまで狛江市では,生活困難な方への利用料の軽減制度を利用できるのは社会福祉法人のみというように伺っていたように思います。したがって,どなたも,他の事業所で軽減された方はいなかったのではないかなというふうに私は思っているのです。今の御答弁を再度確認させていただきたいと思うのですけれども,社会福祉法人以外の事業所で,生計困難な方に対して利用料の軽減制度があると。そして,この事業所が全て対象になっていると。軽減の仕組みや内容は社会福祉法人と同じということでよろしいのでしょうか。 483: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 484: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 都のサービスは同様の制度ということでございます。 485: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 486: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 都の制度があったということはとてもよい発見だったと思います。  では,これについて実は予算総括質疑でもちょっと触れたのですけれども,そのときの御答弁ではこうでした。助成費用の原則半額を介護サービス事業所に負担していただくもので,事業実施には事業者の協力が必要であるため,実績としては未実施の状況と。こういう御答弁でちょっと分からなかったのですけれども,具体的にはどのようなことでしょうか。 487: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 488: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 本事業は,負担軽減に必要な費用の一部を介護保険サービス事業者に負担していただく制度となっております。そのため,事業実施には事業者の協力が不可欠となっており,制度の趣旨を御理解の上で,東京都へ参加申出を行っていただく必要があります。  現在,狛江市では,参加申出をされた事業者が少なく,また申し出された事業者のサービスを利用してしている対象者が現時点でいないことから,実績としては未実施となっております。 489: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 490: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) では,さきに試算していただいた要介護3の方の利用料は1万1,800円でしたけれども,この方が軽減制度を利用した場合は幾ら軽減されることになるでしょうか。 491: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 492: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 自己負担分の4分の1が軽減されることになりますので,2,950円が軽減され,本人の負担は8,850円となります。また,介護事業者の負担は助成費用の半額となりますが,事業者負担の半額の1,475円は,市から事業所へ補助金として支出するものでございます。 493: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 494: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) そうしますと,介護事業者が申出を行えば,この軽減制度を活用できるということだと思います。  では,市内の介護事業所の総数は幾つあり,申出された事業者は幾つでしょうか。また,軽減制度を市内の事業者に活用してもらうには,どのような手だてが必要だと考えていらっしゃるでしょうか。 495: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 496: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市内の社会福祉法人等を除く介護保険サービス提供事業所数は46となってございます。そのうち,申出されている事業所は1となっております。  軽減制度を市内の事業所に活用していただくためには,本制度に対する周知・理解が不足していることに加え,本制度を利用するには,東京都及び狛江市への申出が必要となり,狛江市に対する申出を行っていない事業者がいることも考えられますので,今後,理解,御協力いただける事業者が増えるよう,周知に努めてまいりたいと考えております。 497: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 498: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 軽減制度の申出を行っている事業所は,市内事業所46あるうちの1か所ということでございました。しかも,利用者はなしということ。  確かに小規模の事業者にとっては負担がかかるということで,軽減制度受入れするのが困難なところもあるとは思いますけれども,しかし,参加できる事業所はもっとあるのではないでしょうか。だからこそ,予算の総括で紹介した日野市のように,丁寧に働きかけることが大事ではないでしょうか。  日野市は,初め手を挙げた事業所は14だったのを,現在は289中71事業所ということで,5倍に増やしています。日野市のホームページには,サービス提供事業者と行政が協力して軽減する制度ですと,もうそういうふうにばーんと書かれていて,しかも,費用の一部を負担することにより,市の事業に協力していただいていますと書かれています。事業者さんの協力を紹介するとともに,市の事業に協力していただいているという気持ちを込めて書いてある,すてきな発想だなと思いませんでしょうか。市の担当者の方は,2008年に利用料助成制度がなくなることになり,生活困難な方に利用料を軽減したいと。こうした思いで事業者にお願いし続けているということから増えてきたということです。  狛江市は,制度があっても,全くと言っていいほど活用されていなかったわけで,先ほどの要介護3の方が利用した場合,1か月2,950円というお答えでしたから,1年で3万5,400円も軽減されることになります。この御時世,本当に物価高の中で,この物価高にはまだ追いつかないかもしれませんけれども,せめて家計防衛策として。この差は大変大きなものがあると思います。市は事業者に丁寧にお願いしていただくことを要望いたします。 499: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 500: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 本制度につきまして,介護サービス事業者に理解・賛同いただけるよう,制度の周知に努めてまいりたいと考えております。 501: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 502: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 事業者さんには単に周知というよりも,先ほどから言っているように,お願いしていただきたいということを私もお願いいたします。そしてまた,市民の皆さんには分かりやすくお知らせしていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。 503: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 504: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 今おっしゃったとおり,分かりやすく周知してまいりたいと考えております。 505: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 506: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 所得が少なくて,利用したくても利用できない狛江の高齢者をつくらないためにも,利用料の軽減を実施していただきたいと私はこの議会で何度も要望しているわけですけれども,実は立川市は,経済的事情などにより負担が困難な方のために,立川市独自の制度として,自己負担額を軽減する制度を設けています。収入額や預貯金により,自己負担額の70%または100%を軽減するというものです。そして対象は,70%軽減の場合,住民税非課税世帯,1人では収入150万円以下,預貯金350万円以下,2人では収入200万円以下,預貯金450万円以下。100%軽減の場合は,住民税非課税世帯で,1人では収入120万円以下,預貯金150万円以下,2人では収入170万円以下,預貯金150万円以下となっています。昨年の利用者は,立川市にお伺いしたところ,109人で,予算は3,800万円だったということです。  私の知り合いの80代の方は,脳梗塞で左半身不随になり,ほとんど出かけられなくなりました。家にいることでますます動けなくなったので,外出はできなくなりました。リハビリなどのデイサービスに通うことも勧められていましたが,お金に余裕がなかったので諦めていたということです。生活保護を受け,ようやくデイサービスに通えるようになりました。半年たち,随分よくなりました。家の中では介助なしに動ける。もちろんトイレにも行ける。歩けるようになったことで,食べることも欠かさず,元気になりました。介護サービスの力です。連れ合いの方はとても感謝していました。  今,高齢者で一番心配なことはフレイル,認知症です。あまり動けない,ほとんど動けない方が介護サービスを利用することで,機能回復,認知症を防ぐことにもつながります。しかし,所得が少なく,利用したくても利用できない狛江の高齢者をつくらないために,今は利用者5人しかいませんけれども,今後,参加する事業者を増やすことと併せて,生計困難者に対する利用料負担軽減制度での市の負担を,現在の1割負担中の12.5%を5%上乗せして,全体で30%の軽減ができるように,つまり,利用者にとっては利用料の軽減をさらに少し増やしていただきたいと考えます。  さきに紹介いたしました立川市のように,70%,100%にはとても及びませんけれども,ぜひこの軽減策を実施していただきたいなと思うのですけれども,いかがでしょうか。 507: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 508: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現在のところ,独自に負担軽減を行う予定はございません。 509: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 510: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に残念なことです。本来なら,松原市長は優しい市政をと言うのなら,こうしたところにぜひ気配り政策を持っていただきたいなというふうに思います。  次に移ります。障害者控除,特別障害者手当について伺いたいと思います。  身体障害手帳を持っていなくても,介護認定で所得控除ができるという障害者控除対象者認定制度があります。その内容と基準について伺います。 511: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 512: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 本制度は,控除を受けようとする年の12月31日を基準日といたしまして,身体障害者手帳等をお持ちでいない65歳以上の要介護認定者で,介護保険主治医意見書で日常生活自立支援度が一定以上の基準に該当し,認知症・寝たきり等により知的・身体障害者に準ずる方,または,控除を受けようとする年の12月31日を基準日にして,医師の意見書により,基準日前6か月以上寝たきりの状態で,介護を必要とされる方のいずれかに該当する方が市に申請し,該当した場合に通知する障害者控除対象者認定書によって,障害者控除または特別障害者控除が適用されるものでございます。  障害者控除は2つの基準がございます。1つ目は,要介護認定を受けており,かつ主治医意見書等に記載されている障害高齢者日常計画自立度がB1の者。障がいの程度で見ますと,身体障害者の3級から6級までに準ずる者となります。2つ目は,要介護認定を受けており,かつ主治医意見書等に記載されている認知症高齢者日常計画自立度がIIの者。障がいの程度で見ますと,知的障害者の軽度または中度に準ずる者となります。  次に,特別障害者控除は3つの基準がございます。1つ目は,要介護認定を受けており,その要介護状態区分が3以上に認定されており,かつ主治医意見書等に書かれている障害高齢者日常生活自立度がB2以上の者。障がいの程度で見ますと,身体障害者の1級または2級に準ずる者。2つ目は,要介護認定を受けており,要介護状態区分が3以上認定されており,かつ主治医意見書等に記載されている認知症高齢者日常生活自立度がIII以上の者。障がいの程度で見ますと,知的障害者の重度に準ずる者。3つ目は,身体の障がいにより,6か月以上継続して臥床し,かつ食事,排便等の日常生活に支障のある状態にある者。障がいの程度で見ますと,ほぼ寝たきりの高齢者となります。 513: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 514: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,控除額はどれくらいでしょうか。 515: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 516: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 所得税の控除額については,特別障害は40万円,普通障害は27万円,市・都民税の控除額については,特別障害は30万円,普通障害は26万円となります。 517: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 518: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 本当に大きな控除額ですよね。特別障害控除だと,合わせると70万円,普通で53万円ということです。この制度を知っているか知っていないかで大きな違いがあると思いますが,この制度の利用者数を伺います。 519: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 520: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) これらの制度の利用者数について,過去3年の申請者で答弁させていただきます。令和元年の申請者数が46人,令和2年の申請者数が45人,令和3年の申請者数は61人となってございます。 521: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 522: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,この制度をどのようにお知らせしているのでしょうか。 523: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 524: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 毎年1月1日号の広報こまえに掲載し,周知させていただいております。 525: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 526: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 年に1回の広報だけでしょうか。これでは見逃してしまう方も多いと思います。もっと情報が市民に届くようにしていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 527: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 528: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 申告時期に合わせ,現在,年1回の広報となってございますが,今後は,ホームページ及び狛江市シルバーガイドブックへの掲載等も検討してまいります。 529: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 530: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この控除制度は課税対象者ということもありますけれども,認定者数に比べてみますと,控除を受けている方が1.3%と大変少ないと思います。障害者控除の対象は,障害高齢者自立度がB1の方,あるいは障がいの程度で,身体障害者の3級から6級に準ずる方,そして2つ目が,要介護認定受けており,かつ主治医意見書等に記載されている認知症高齢者自立度がIIの者,障がいの程度は知的障害者の軽度または中度に準ずる者というお答えなわけですけれども,障がいの程度が身体では6級,そして知的では軽度という方も範囲になっていますよね。軽い方でも受けられるんだというふうに私は思いますけれども,広報のお知らせでは,このようになっています。介護保険主治医意見書で,日常生活自立度が一定以上の基準に該当し,認知症・寝たきり等により知的・身体障がい者に準ずる方ということなのです。つまり,認知症や寝たきりでないと駄目なように受け取れます。  やはりこの認定基準の内容を丁寧に知らせていただきたいと思います。しかも,この制度は5年も遡って受けられるということであります。これらの点ではいかがでしょうか。 531: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 532: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 分かりやすくなるように,掲載内容を検討してまいりたいと考えております。 533: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 534: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひよろしくお願いいたします。  では次に,特別障害者手当について,目的,内容,所得基準などを伺います。 535: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 536: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 特別障害者手当の支給目的は,重度の障がいのために必要となる物質的な特別な負担等の軽減の一助として手当を支給することにより,重度の障がいのある方の福祉の向上を図ることでございます。  特別障害者手当の内容は,月額2万7,300円を支給するもので,対象者は20歳以上で,精神または身体に著しく重度の障がいがあるため,日常生活において常時特別の介護を必要とする状態にある方となってございます。医師の診断書により,障がいの状態等を確認しており,申請において,手帳や介護認定に関する情報は必要ございません。  また,支給制限としまして所得制限があるほか,施設に入所している場合,病院または診療所に継続して3か月を超えて入院している場合は受給できないことになっております。  支給制限となる所得額の基準については,扶養親族の人数により金額は変わりますが,支給対象者とその配偶者の2人世帯の場合であれば,支給対象者360万4,000円,配偶者628万7,000円がそれぞれの基準額となっております。 537: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 538: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 施設に入所している場合は受給できないということでしょうか。例えば有料老人ホーム,サービス付き高齢者住宅,グループホームはいかがでしょうか。 539: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 540: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 特別障害者手当の支給は,国においてその取扱いが決められており,入所する施設によって,支給が継続されるもの,されないものがございます。  御質問いただきました有料老人ホーム,サービス付き高齢者住宅,グループホームは,在宅扱いということで支給が継続される制度でございますけれども,3か月以上病院または診療所に入院している場合や,養護老人ホームに入所した場合は,特別障害者手当は支給されない扱いとなってございます。 541: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 542: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この制度は障害者手帳がないから受給できないと思っている方も多いのではないかと思います。実際に利用実績は何人でしょうか。そして周知方法を伺います。 543: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 544: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 受給決定者の方は,令和4年4月末現在52人となっており,周知については,障がい者(児)福祉のしおり,広報こまえ,市ホームページで行っているところでございます。
    545: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 546: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 介護認定で要介護四,五の方の人数を伺います。そのうち特別養護老人ホーム入所者数は何人でしょうか。 547: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 548: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 要介護四,五の人数につきまして,直近で把握できる令和4年3月3日現在の人数で答弁申し上げます。要介護4の方は646人,要介護5の方は385人となってございます。そのうち,市内の特別養護老人ホーム入所者で要介護4の方は105人,要介護5の方は69人となってございます。 549: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 550: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この特別障害者手当については,2020年11月から日本共産党のしんぶん赤旗で,何度も紹介していました。それで利用された方からは,紙面を見て申請し,手当が受給できた。本当に助かっています。介護している自分を応援してもらえている。気持ちが明るくなりましたなどの声が寄せられ,家族の励ましになっているということです。そして,この赤旗には,要介護四,五の人も受け取れる可能性があると紹介しています。  狛江の受給者数は52人ということですが,要介護四,五の人は,特養ホーム入所者を除くと857人,僅か6%しか受給されていないということになります。受給できるのにしていない人もたくさんいるのではないかと思います。  特別障害者手当は,重複障がいでなくても,身体障害者手帳がなくても,福祉の向上を図ることが目的とされている制度でありますので,この制度をしっかりと伝える必要があると思います。  私の知り合いの方は,左足,左腕の手術で4か月入院していました。退院し,要介護4となり,ひとり暮らしの生活が始まりました。毎日,ヘルパーさんに来てもらわないと生活できません。買物,掃除,入浴,理学療法士,作業療法士に来てもらい,週1回はヘルパーさんに付き添ってもらい,タクシーで病院へ。介護費用は月約3万円,医療費は1万円もするということです。経済的にも大きな負担ですが,これまで活発に動けていた方が,人の力を借りないと自由に動けないという,精神的にも大変落ち込んでいらっしゃいます。こういう方にこそ支援が必要だと思います。特別障害者手当のことをお知らせすると,全く知らなかったわ。制度の詳細や手続など,ケアマネジャーさんが教えてくれるのがいいわと話していました。知らない方がまだまだいらっしゃいます。周知の工夫をお願いします。特に,御自身が障がい者と思っていない方や寝たきりの方や介護する家族は,サービスに関する情報を得ることが難しいので,工夫しての周知が必要です。例えば,介護認定で,せめて要介護四,五の方に制度のお知らせを発送する。また,ケアマネジャーに説明会を行って,制度を知らせてもらう。また,要介護認定を行う窓口で渡すパンフレットに,特別障害者手当について添付するなど,いかがでしょうか。 551: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 552: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 周知につきましては,障がい者(児)福祉のしおり,広報こまえ,市ホームページで行っているところですが,より広く高齢者支援の施策等を紹介しております狛江市シルバーガイドブックへの掲載も検討してまいりたいと考えております。 553: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 554: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひよろしくお願いいたします。  これまで質問してまいりました生活困難者への軽減制度,また障害者控除,そして今の特別障害者手当,これについて共通するのは,制度はあっても,利用者の方へ届きにくい,届いていないことが問題でした。負担は一方的に徴収されるのに,軽減や支援などは申請方式ですから,知らなければ活用できないことになります。必要な方にきちっと制度内容が届くように,もっと心を込めてお知らせ方法を工夫していただきたいと思います。シルバーガイドブックへの掲載を検討という御答弁でしたので一歩前進ですけれども,掲載だけでは届き切れません。さらなる工夫を要望しておきます。  では次に,難聴者への補聴器の助成について伺います。  これまで議会で何度も,難聴と認知症のリスクについて紹介してまいりました。WHOの基準や世界的な学会での論文,耳鼻咽喉科学会の論文などを基にしながら,加齢性難聴の早期発見と補聴器の早期装着が高齢者のQOLの維持と認知症予防につながるということで,聴力健診制度と補聴器購入費助成制度の創設を求めてまいりました。  まず,難聴高齢者と認知症について,市の見解を伺います。 555: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 556: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 難聴は認知症の発症リスクを約2倍上昇させ,認知機能障害全体の相対危険度も約3倍上昇させるとされております。また,高血圧や糖尿病など,改善可能な認知症リスクが幾つかある中で,難聴は比較的大きなウエートを占めているとされております。  WHOが2019年に発表した認知症予防ガイドライのでは,難聴が認知症のリスクになり得,補聴器導入による認知症予防のエビデンスはまだ十分ではないが,高齢者に対する難聴のスクリーニングと補聴器導入の適時適切な提案が推奨されると記載されております。  このような状況を踏まえ,難聴高齢者と認知症リスクの関連性については,市としても重要な課題であると認識しております。 557: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 558: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 難聴高齢者の早期発見と補聴器の効果について,市はどのように考えられるでしょうか。 559: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 560: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 高齢者の加齢性難聴につきましては,軽度な症状の段階で早期発見し,騒音の激しい場所など,難聴を悪化させる要因を避けることが重要とされております。また,補聴器の装用効果については,補聴器の種類や性能,難聴の症状等により差が出るとされており,伝音性,高度感音性,どちらの加齢性難聴に対しても効果は限定的とされてございます。加えて,加齢性難聴は良好に聞き取れる範囲がかなり制限され,補聴器装用時に聴取増幅される雑音は非常に耳障りになるとも言われています。 561: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 562: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 大分否定的な御答弁でございましたけれども,補聴器というのは,早期発見して早くつけることがコミュニケーションにも,そして御本人が外出するにも大変便利だと,私の周りでは言われているし,この学会でもそのような発表があったと思います。厚労省でも,国立長寿医療研究センターが行った,難聴補正による認知症予防を目指した研究を受けまして,2021年3月,調査と提言を発表いたしました。  市は,この提言を基に,どのような施策を検討していらっしゃるでしょうか。 563: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 564: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 国立長寿医療研究センターの提言では,難聴は認知症のリスクであり,補聴器を用いることで認知症の発症リスクを軽減できる可能性が示唆されております。補聴器を装用した全ての加齢性難聴者に認知症発症リスクの軽減効果があるとは限りませんが,市としても,認知症のリスクを軽減させる施策の必要性は認識しており,他の認知症のリスクを軽減させる施策も含め,今後,調査・研究してまいりたいと考えております。 565: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 566: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) この提言では,難聴高齢者が補聴器を使うことで聞こえを改善することが介護予防や生活の質を維持するために重要であり,自治体が取組を強化すべきこととして,難聴高齢者を把握することと,補聴器利用につなげる仕組みを整備することを具体的に述べたものであります。  1つ目は,難聴を早期に発見する仕組みをつくること。2つ目は,難聴が疑われたときに,医療機関の受診勧奨ができるように,耳鼻咽喉科医との連携の仕組みを整えることと述べております。そして3つ目に,補聴器相談医や認定補聴器技能者の周知を図ること。4つ目に,補聴器装用後のフォローを行うこと。5つ目には,難聴高齢者への戦略的な支援スキームの検討が必要と述べています。  補聴器相談医や認定補聴器技能者の周知を図ることや,装着し続けることでの利便性を実感するためのフォローアップなどの施策も重要です。この間,私は何度も,このフォローアップの体制の重要性について,先進市を紹介しながら,ぜひ狛江市でも実施してほしいということを求めてまいりました。そして何よりも補聴器の購入費の助成,まずこれをやっていただきたいということを求めてきたわけですが,市の御答弁は,26市では1つもやっていないのではないかということで,この実施が断られ続けてまいりました。既に16区と,そしてついに26市の三鷹市が補聴器購入制度を創設しました。  三鷹市では,26市では初めての補聴器購入助成制度で,今年の10月からスタートします。しかも,高齢者だけではなく,18歳以上が対象です。予算は,東京都からの包括補助約400万円を含み,1,000万円強ということです。助成額は購入費の2分の1,上限は4万円。本人の所得額が210万円未満の人が対象ということです。  三鷹市の人口は,狛江市の2.3倍です。三鷹市が行った施策のように,狛江市で実施した場合,同じように10月からの施行とした場合ですけれども,単純に人口比で試算したときには,狛江市では430万円で実施できるというふうに思います。しかも,都の包括補助が活用できるので,この補助は172万円とした場合,市の財政は258万円で実施できることになります。  最初に申しましたように,高齢者が健康で安心して暮らせる町は,誰もが安心の町です。市長は,日本一やさしいまちを公約に掲げました。そのためにも,この狛江市で補聴器購入助成制度の創設を求めたいと思いますけれども,市長の御見解を伺います。 567: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 568: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 補聴器購入費補助制度の創設につきましては,財政状況を踏まえた上で,国,東京都における新たな補助制度の動向,また,今,三鷹市の御紹介もございましたけれども,多摩地域の独自補助制度の制定状況,これを注視しながら,調査・研究していきたいというふうに考えているところでございます。 569: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 570: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 非常に残念です。他の自治体が半分以上やれば,狛江市もようやくやるということでしょうか。財源的にはそんなに負担ではないと思います。そして今,多くの高齢者が難聴で苦しんでおられます。  私の知り合いの女性は,筆談でしかコミュニケーションを取れませんでした。補聴器は随分前に一度つけたのですが,だんだん難聴度が進行してきたようで,ほとんど聞こえなくなっていました。思い切って買い換えたところ,会話ができるようになりました。私も会話ができてとてもうれしかったです。聞こえが悪いと,大切なことも聞き漏らしてしまう。仲間の輪に入れない。だから外出を避ける。心身ともに悪化してしまう。こんな悪循環にさせてはいけないと思います。聞こえることでコミュニケーションを交わし,生活の質の改善,その人らしい生活を取り戻すためにも,再検討を要望して,この質問は終わります。  次に,差別をなくし,尊厳を保障するジェンダー平等の社会・狛江へということで質問いたします。今回は,ジェンダー平等ということでPART2として質問させていただきます。  私ごとですけれども,私は子供のとき母によく,女だからといって職を持たないのは駄目だよ。自立して生きていけるようになりなさいと言われて育ちました。就職したとき,公務員だから生涯働ける,男女平等だとも思いました。ところが,就職してすぐ分かったことは,研修において,中級,上級の研修があったわけですけれども,例えばその研修に試験があり,50人中,女性は二,三人という狭き門だということが分かりました。公務員なのに,こんなところで男女不平等が行われているんだと衝撃を受けました。  それからもう50年もたちました。今はどうでしょう。男女平等のレベルを示す世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数は,2021年,日本は156か国中120位と,10年前の101位から大きく順位を下げ,先進国として異常に遅れた国となっています。特に,政治の分野で147位,経済分野で117位と,後進性が際立っています。  女性差別撤廃条約が1979年に採択されてから42年,日本政府は1985年にこれを批准しながら,具体化・実施にまともに取り組んできませんでした。今,大きな問題になっている男女の賃金格差の縮小も,選択的夫婦別姓の法改正も,繰り返し国連の女性差別撤廃委員会から是正勧告を受けてきたにもかかわらず,無視し続けてきました。ジェンダー平等を進めるためにも,狛江市でも政府の基本計画を勘案して,狛江市男女共同参画推進計画が策定されました。  今,新型コロナ感染症は,ジェンダーに起因する諸問題や女性への権利侵害,暴力など深刻な影響を与えています。様々な課題を包括的に支援していくことが求められています。今,私たちの社会は,本気でジェンダー平等に取り組むことが重要ではないでしょうか。市としてどのように取り組んでいくのか,まず市長の決意をお聞かせください。 571: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市長。 572: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日本では,男女共同社会の形成や女性活躍の推進に向けた法整備がされているものの,ジェンダーギャップ指数で見ますと,世界的にも大変低くなっておりますけれども,男女共同社会の実現に向けては,行政だけではなく,社会全体で取り組んでいかなければなりません。  市といたしましても,全ての人が性別に関わりなく個性と能力を発揮し,自分らしい生き方ができる社会の実現に向けて,男女共同参画推進計画をはじめとする取組を推進してまいります。 573: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 574: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 市としては,あらゆる取組を通して推進していただきたいというふうに思います。そして今,社会全体で取り組んでいかなければという答弁でしたけれども,これは当然ではありますけれども,しかし,狛江市は,前市長がセクハラという大問題を起こしたにもかかわらず,当事者の皆さんや市民の皆さんへの謝罪もなく,反省もなく,辞めました。その後,なぜ数年間もこのハラスメントが止められなかったのかなどの問題を総括することもありませんでした。だからこそ狛江市は,他市に先駆けて,全てのハラスメントをなくすことやジェンダー平等を進めていくことを率先してやっていっていただきたい,このことを要望しておきます。  それでは,コロナ禍による女性の貧困について伺います。  コロナの感染拡大は,国民の命や暮らしの基盤の脆弱さとともに,とりわけ女性の貧困や失業,DV,自殺者の急増など,日本のジェンダー平等施策の遅れを浮き彫りにしました。非正規雇用が多く,家族のケアをより多く担う女性に厳しい影響を与えました。解雇や雇い止め,育児や介護などの負担の集中,暴力や虐待の増大が女性を襲いました。女性の自殺者が急増したことは深刻な事態です。  全国での自殺された方が大きく増えました。中でも女性の方が男性の5倍にも達しているということです。では,この点で狛江市ではどうでしょうか伺います。 575: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 576: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市の自殺統計につきましては,平成31年は男性5人,女性が3人,合計8人。令和2年は男性9人,女性9人,合計18人。令和3年は男性8人,女性2人,合計10人となってございます。 577: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 578: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) それでは,この事態に対してどのように捉えているでしょうか,伺います。 579: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 580: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和2年に男女とも増加しておりますけれども,有名芸能人の自殺報道があり,いわゆるウェルテル効果というそうですが,それにより一気に増加したものではないかと考えております。令和3年は減少している状況でございます。ただ,令和4年もまたそういったことが頻発しております。  現状としましては,男性の方の自殺が多く,特に女性の方の自殺が増えているという状況ではございません。 581: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 582: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 分かりました。狛江では,全国とはちょっと違って,女性が多いわけではないと。しかし,自殺率が増えたということでありました。そしてこのことは,1人もそういうふうに亡くなることを出してはいけないというふうに思うのですけれども,そのためには相談体制の拡充とか生活支援など,暮らしやすい社会にしていくことが求められていると思います。  では次に,女性に対する暴力,DVも,コロナ禍で増加し,深刻になっています。狛江市では,相談件数,3年間の推移について伺います。 583: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 584: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 母子・父子自立支援員,婦人相談員による相談件数につきましては,平成31年度が731件,令和2年度が632件,令和3年度が762件でございます。 585: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 586: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) やはり大変多いなというふうに思います。コロナ禍での生活不安とストレスということがこの反映かなというふうに思います。主な要因はどのようなことでしょうか。そしてまた,それらに対して市はどのような対策を行っているのでしょうか。とりわけ困難な状況にあるひとり親家庭やひとり暮らしの若い女性,また高齢女性などの生活支援や住宅保障,女性の苦境を改善することや相談体制の拡充など,市の取組の拡充が求められていると思いますけれども,市はどのように考え,どのように取り組んでいくのかについて伺います。 587: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 588: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 長引くコロナ禍の影響により,生活の不安やストレスを抱えている方がいらっしゃることは,窓口での相談や各種報道によっても認識しているところでございます。  市では,コロナ禍において経済的な支援,生活面の支援や相談をはじめとした各種施策を実施しており,女性への支援につきましても,状況によっては例えば積極的な就労の支援を行っていくなど,それぞれが抱える様々な御事情・状況に応じた,寄り添ったきめ細かい支援が必要であると考えております。 589: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 590: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひよりきめ細やかな相談をお願いしたいと思います。  それでは次に,男女の賃金格差の是正について質問いたします。  コロナ禍における雇用情勢は,厚労省の調査で,解雇・契約解除などの累計は十数万人,女性の非正規雇用者は100万人も減少しました。野村総合研究所調査では,実質的失業者は男性43万人,女性103万人と推計されています。男女賃金の格差の要因は,女性管理職の比率の低さや非正規化による貧困化,従来,女性が多く働いてきた保育や介護,福祉などのケア労働の賃金が他の産業より低いということなどが挙げられます。  狛江市職員においてはどうでしょうか。正規職員,会計年度任用職員の女性の割合を伺います。また,平均賃金の比較ではどうでしょうか。 591: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 592: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 令和4年4月1日現在で答弁させていただきます。  女性の割合につきましては,正規職員が50.5%,会計年度任用職員は約85%となってございます。また,正規職員の平均賃金につきましては,給料月額で申し上げますと,男性が33万7,562円,女性30万4,708円で,3万2,854円の差となってございます。 593: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 594: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 3万2,854円の差があるということでした。また,直接的な男女賃金格差ではありませんが,女性が約85%も占める会計年度職員と正規職員とでは,正規職員にはこのほかに地域手当や,年齢制限はあるものの家賃補助があるということを伺っています。会計年度職員にはないということです。女性が多くを占める会計年度職員には,こうした手当などもつかないということになります。賃金の平等は,ジェンダー平等社会を築く上でも土台となるものですけれども,日本の低賃金は国際的にも異常で,その底辺に女性が置かれています。男女の賃金格差は,国税庁調査での男女別の平均年収は男性532万円に対し女性293万円で,女性は男性の55%で,生涯年収は1億円もの格差になります。このような賃金格差は,退職金や年金など老後に大きな影響を与えます。  大学卒の男女間の生涯収入格差は,OECD諸国の平均が1.3倍であるのに対し,日本では14倍ということで,25か国中,最悪となっています。こうしたことから国連から繰り返し,性別賃金格差を縮小するための取組を強化することと是正勧告を受けているわけです。  こうした中で日本共産党の国会議員団は,賃金格差解消の問題を繰り返し追及してまいりました。そして2020年,小池晃書記局長が参院予算委員会で,男女賃金格差の公開を企業に義務づけるよう求めました。その後の質問で,男女の賃金格差解消の目標を掲げる企業は2万7,000社のうち僅か7社しかないことを明らかにし,この間ずっと議員団挙げて論戦を続けてまいりました。そしてついに5月20日,政府は企業に対して,男女間の賃金の公表を義務づける方針を決めました。主要国で最悪水準にある日本の男女賃金格差の是正に向けた大きな一歩となりました。  では,自治体としての狛江市で,この男女の賃金格差をなくすために何ができるのかということで,1つ提案したいと思います。市が契約する事業者選定選考の評価項目に,男女の賃金実態を盛り込むことをしていただけないかということです。市から企業への男女賃金格差をなくすという働きかけをするべきと考えます。いかがでしょうか。 595: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 596: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 市が契約事業者を決定する際の入札方式に,価格だけではなく,施工実績や地域・社会貢献の評価項目を総合的に評価した上で落札者を決定する総合評価落札方式の特別簡易型がございます。評価項目の設定に当たっては,標準的な項目に加えまして,案件ごとに学識経験者から意見聴取を行った上で項目を決定し,具体的な評価を行っているところでございます。  男女間の賃金格差解消につきましては,女性活躍の視点からも重要な取組であるとの認識の下,今後,一定の事業者に義務づけられる男女間賃金の公表など,国の動向にも注視しつつ,具体的な評価方法などについて研究してまいりたいと考えております。 597: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 598: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 厚生労働省は,男女の賃金格差を解消するにはとして,まず企業が格差についての実態を把握し,要因を分析すること。それを踏まえて対応策を持つ。女性の意見も反映させる。基準の明確化や賃金表など,公正・明確・透明な賃金制度にする。生活手当の格差解消,まず見える化をと,このようにホームページで呼びかけています。市もぜひ参考にしていただきたいと思います。  では次に,男女共同参画推進委員会の活動内容の特徴と課題について伺います。 599: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 600: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 男女共同参画推進委員会につきましては,男女共同参画に係る計画の推進に関すること,男女共同参画社会の実現に関することについて調査審議の上,市に対して提言いただく附属機関として設置しておりますが,市民委員を中心とした構成となっておりますので,市民目線で男女共同参画社会の実現に向けた啓発につながる取組等が主なものとなっております。また,委員会だけの課題ではございませんが,市民意識調査では,男女共同参画社会づくりのためには,介護サービスの充実や子育て支援サービスの充実,暮らしやすい環境づくりなどが重要な施策とされておりますが,男女共同参画社会の実現は行政だけでできるものではなく,企業など,社会全体が変わっていくことが重要でございます。そのためには,一人一人の意識が変わっていくことが必要でありますが,そういった意識改革に向けた効果的な情報提供や学習機会の充実を図っていかなければならないと考えております。 601: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 602: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 情報提供や学習機会というのは大変重要でありますけれども,男女不平等というのは,人々の意識だけの問題ではないと思います。社会構造としてつくられてきたわけです。社会の仕組みを変えていくことが重要だと思います。  では,次に移ります。政策方針決定への女性の参加を促進させることについて伺います。この点で,市の考えと位置づけについて伺います。 603: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 604: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市男女共同参画推進計画では,政策・方針決定過程における男女共同参画を推進することとしており,政策等に両性の視点を生かすために,全ての審議会・委員会等において,その性格も考慮しながら,一方の性に偏った構成とならないよう,両性の委員のバランスの確保を図ることとしております。 605: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 606: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 職員の状況について答弁させていただきます。
     狛江市では,男女共同参画基本法の基本理念にのっとりまして,女性職員の職業生活での活躍を推進していくため,女性活躍推進法に基づく狛江市特定事業主行動計画を平成28年3月に前期計画を策定し,令和3年3月の改定で後期計画を策定したところでございます。この後期計画の終期でございます令和7年度時点で,係長職以上の女性職員の割合を,令和4年4月1日現在27.3%となってございますけれども,35%まで引き上げていくことを目標としてございます。 607: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 608: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 計画では,係長以上は今27.3%を2025年までに35%に引き上げていくということでございます。  それでは,取組状況や今後促進させていく上でどのようなことが大事でしょうか,伺います。 609: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 610: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 審議会,委員会等における両性の委員の確保として,男女のどちらかの割合が40%を下回らないようにすることを目標としており,令和2年度の審議会等の委員全体では,男性が67.7%,女性が32.3%となっておりますが,このうち公募市民委員については,市民参加に関する情報提供や無作為抽出等での参加の機会の提供等により,男性が46.0%,女性が54.0%となり,女性が男性の人数を上回ったところでございます。 611: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 総務部長。 612: ◯ 総務部長(石橋 啓一君) 職員の状況について答弁させていただきます。  市政を担う人財といたしまして,男女の別なく,職員がワーク・ライフ・バランスを実現し,生き生きと働けるような職場環境を整えるためには,特に女性へのキャリアサポートが重要だと考えております。  具体的には,女性職員がキャリアデザインをイメージしやすいよう,実際に狛江市の女性管理職から体験談などを聞けるような研修会を開催することや,また,妊娠,出産などのため職場を離れる期間が長いことを考慮しまして,子育てしやすい制度の整備のほかに,休職中の情報提供や職場復帰時のサポートを行っていきたいと考えております。 613: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 614: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) ぜひ目標に向けて取り組んでいっていただくことを要望しておきます。  それでは,ハラスメント防止やジェンダー平等に関することについて,ぜひ実態の調査を求めたいと思います。  狛江市男女共同参画推進計画の男女の地位の平等感の市民意識調査では,2014年と2019年を比較し,平等になっていると答えた人のパーセントは,社会全体では13.6%から14.5%になり,1ポイント上がってはいますけれども,大変低い数値だと思います。また,家庭や教育,そして社会活動の分野では下がっています。また,職場については1.7ポイント上がっていますが,もともと17.8%と大変低い状況です。これらの評価について伺います。 615: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 616: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民意識調査では,社会全体が男女平等になっていると答えた人の割合が各分野の割合よりも低くなっておりますので,今後も引き続き,様々な分野で男女平等意識の醸成に努めていく必要があると考えております。 617: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 618: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今後,ハラスメントの防止やジェンダー平等に関する実態把握と意識調査を行っていただきたいというふうに思いますけれども,いかがでしょうか。 619: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 620: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 狛江市男女共同参画推進計画を改定する際に実施する意識調査において,国や東京都の取組なども参考に調査項目を検討してまいります。 621: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 622: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 早急にお願いしたいというふうに思います。  次に,パートナーシップ制度の導入について伺います。  これまで,狛江市でも導入してほしいと何度も求めてまいりました。そして,3月の第1回定例会での鈴木えつお議員の質問に市長は,東京都の制度,どう連携していったらいいのかとか,課題が残っていると。狛江でもその制度については必要であると考えているが,まずは東京都の制度を見ながら,今後狛江市として進めていくことになろうかと思うと答弁されました。そして,最後に市長は,「パートナーシップ制度,市といたしましても導入検討ということにしていきたいというふうに考えている」と答弁されました。その後の検討状況はいかがでしょうか。 623: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 624: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 東京都のパートナーシップ宣誓制度案について,東京都との連絡会議などで情報提供等がございましたので,都制度についての理解を深めたところでございますが,市の制度としての具体的な検討はしてないところでございます。 625: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 626: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 残念です。答弁では検討したいとおっしゃっていたのです。  東京都は5月10日,パートナーシップ宣誓制度の案を策定し,11月から運用開始を目指すとしております。そして今日から,この質疑も都議会では始まっていると思います。  東京都の制度が開始されると,狛江市民にとってはどのようになるのでしょうか,伺います。 627: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 628: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 制度の詳細は示されておりませんが,東京都が発行するパートナーシップ証明書を区市町村でも活用することができるように調整するとのことでございますので,広域的に活用できるようになれば,狛江市における当事者の生活上の不便等の軽減につなげることができるようになるものと考えております。 629: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 630: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 再三言いますように,狛江市でもこの導入をと求めてきたわけですけれども,突然,都の条例ができるから,これを包括的に活用することができるということで,狛江市としては今後検討しないということなのかなというふうに思います。東京都を包括的に市民も利用できるということ自体は大変いいと思います。しかし,狛江市として様々な問題を洗い出すということとか,あるいは当事者の皆さんの声をしっかりと伺うとか,あるいは差別をなくしていく取組とか,本来ならそういう過程を通して,パートナーシップ制度をつくるに当たって,あるいは制度がもしできたとしても,こういう問題をしっかりと取り組んでいくことが重要だと思います。当事者の方の思いや意見などは把握されているのでしょうか。そしてまた,相談体制や支援体制などはどのようにされているでしょうか,伺います。 631: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 632: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) パートナーシップ制度に関する市の相談窓口はございませんが,人権に関する相談の中でお伺いするほか,専門相談員がいる東京都の相談窓口におつなぎしているところでございます。 633: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 634: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) パートナーシップ制度そのものの窓口を要望しているということではなくて,性的マイノリティーの方々に寄り添った悩みとか困難を聞いて,解決につなげていっていただきたいということを言っているわけです。そして,狛江市としての施策をもっと前進させていくということが求められているのではないかなというふうに思います。  東京都が昨年,パートナーシップ制度導入に当たって,10月から11月に性自認及び性的指向に関する調査を行いましたけれども,当事者の方1,000人が回答したアンケートでは,「制度が必要」と答えた方が66.2%を占める一方で,御自身が住む自治体で制度が導入されているかについて「分からない」とした割合が69.2%にも上ったということです。ぜひ,市からの周知,いろいろな働きかけも重要だと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。  最後に,子供たちの成長に合わせた包括的性教育をということで質問したいと思います。  日本では,性教育が圧倒的に足りていません。しかし,今,子供たちは,ネットやスマホを通じて様々な性情報に簡単に触れられる環境にあります。幼児期からそうした情報にさらされる場合も少なくありません。予期せぬ妊娠に直面したり,性暴力・性犯罪の被害者あるいは加害者になってしまう危険があります。  日本共産党は,性暴力,性犯罪をなくし,互いの性を尊重する人間関係を築くために,科学的な包括的性教育が必要ではないかと,2021年10月1日,包括的性教育と性に関わる政策提言を行いました。子供たちの成長に合わせた包括的性教育について,教育長はどのような見解をお持ちでしょうか,伺います。 635: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育長。 636: ◯ 教育長(柏原 聖子君) ユネスコが中心となりまして,セクシュアリティ教育に関する国際テクニカルガイダンス・エビデンスに基づいたアプローチ2018では,包括的なセクシャリティ教育の目的が示され,教育を効果的に進めるための内容や,年齢段階別の学習目標が提示されております。  日本の学校教育に照らしたときに,学校における性教育は,人格の完成を目指す人間教育の一環として,生命の尊重,人格の尊重,人権の尊重などの根底を貫く人間尊重の精神に基づいて行われております。  情報化社会の進展により,インターネット上には性に関する情報が氾濫し,容易にその情報を入手することができ,性犯罪などに巻き込まれる危険性があります。また,性自認・性的指向等に関しては,正しい理解に基づいた,児童・生徒一人一人の心情に配慮した個別の指導が必要になっております。  性教育は,集団で一律に指導する内容と,個々の児童・生徒の抱える問題に応じ,個別に指導する内容を区別することが必要であります。学校における性教育に関する指導は,学習指導要領に基づき,教育活動全体で取り組むことが重要であり,体の成長や性感染症等の科学的知識については,体育科・保健体育科の授業を中心に行われておりますが,学校の実態に合わせて,産婦人科医や助産師などを授業に招聘した指導も取り組んでいる学校もございます。また特別活動では,人間としての生き方について考えを深め,自己実現を図ろうとする態度を養うことを目標に,内容項目の「日常生活や学習への適応と自己の成長及び健康安全」において,「思春期の不安や悩みの解決,性的な発達への対応」では,心や体に関する正しい理解を基に適切な行動を取り,悩みや不安に向き合い,乗り越えることができるように学んでおります。  今後ますます多様化・複雑化する社会の中で子供たちの健全育成を図るためにも,発達の段階に応じて生命尊重の視点で性に関する正しい知識の理解をし,適切な意思決定や行動選択ができるよう教職員の共通理解を図るとともに,保護者や地域との連携と理解を十分に得ながら性教育に取り組むことが重要であると考えております。 637: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 2番宮坂議員。 638: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 今回,包括的性教育,私としては初めて取り上げました。実践していく上では様々な問題,教員の配置とか時間の保障とか研修とか,そういう課題もあると思いますが,ぜひ今後も工夫して,学校で取り組んでいっていただくことを要望しておきます。  ジェンダーは,女らしさ,男らしさ,男性は仕事,女性は家事・育児などと降り注がれてまいりました。決して自然にできたものではなく,人々の意識だけの問題でもありません。時々の支配階級が支配・抑圧するために政治的につくり,押しつけてきた差別構造です。ジェンダー平等の課題は多岐にわたり,各分野に横断的にわたって,取り組むべき内容も豊富です。今回は一部しか取上げられませんでしたが,ジェンダー平等を一歩でも前に進めていくために,私ももっともっと学習しながら,女性差別撤廃条約や世界のジェンダー政策を指針に,計画の充実,施策の強化,要求実現の取組を求めていきたいと思います。  これで全ての質問を終わります。ありがとうございました。 639: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時18分 休憩     午後 4時39分 開議 640: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  間もなく定刻の5時になります。時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。12番西村あつ子議員。 641: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは,3問の質問をします。  1問目,市民生活支援についてです。  今議会の初日に提出された補正予算が可決され,新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した支援などが今後実施されます。今回の補正予算はどのような視点で施策を考えたのでしょうか。また,どのように評価されているのか,まず伺います。 642: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 643: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金は,国から使途が示されており,今回の補正予算額4億5,251万円は,国の要件に照らし合わせ,総合緊急対策に掲げられた,コロナ禍において物価高騰等に直面する生活困窮者等への支援や,従前の新型コロナウイルス感染症の拡大防止,ウィズコロナ下での社会経済活動の再開と次なる危機への備え等の事業として,重点的に配分したところでございます。  具体的には,物価高騰の影響などにより,食費や衣料費などの負担が増している子育て世帯への支援でございます。新生児から高校生までにおいては所得制限を設けず,1人当たり2万円を給付し,大学生に対しては,支給要件を設けておりますが,5万円の給付とし,広く深く子育て世帯を支援するものでございます。また,社会経済活動を支えていただいている高齢者施設・障がい者施設などの社会福祉施設や保育所・幼稚園などに対しましては,事業の継続と感染対策への支援が必要と判断し,各種給付事業を計上しております。さらに,物価高騰は広く市民生活や事業者へ影響を及ぼしていますので,広く支援が見込めるプレミアム付商品券事業を実施し,生活用品等の購入に対する負担軽減や消費喚起を行い,市民生活支援と市内経済の活性化による事業者支援を図るものでございます。  事業の評価でございますが,交付金の要件に沿った上で,これら事業に重点的に配分し,市民生活・事業者への支援を実施させていただくもので,限られた財源の中で,必要な方へ必要な支援が届くものと認識しております。 644: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 645: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 国の臨時交付金1兆円のうち8,000億円が先行交付されて,残りの2,000億円が留保分となっていますが,留保分の自治体活用の時期の見通しについてはどのようになっているのでしょうか。 646: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 647: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 国からの通知によりますと,令和4年度コロナ対策予備費で措置された8,000億円のうち2,000億円の取扱いについては,今後のコロナ禍における原油価格・物価,感染状況や地域経済の状況等を踏まえて追加交付する予定となっており,具体的な交付の時期などは示されておらず,活用の時期なども見通せてない状況でございます。 648: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 649: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 自治体としての活用が未定だということですので,まだ時期が見通せていない中,仮に新しい支援を実施する場合には,市の単独事業になるわけです。  補正予算では,低所得者対策など一定の支援が行われますが,まだしばらくコロナ感染の影響は続くと思われます。そしてもう1つ,生活状況を厳しくしている要因としては,物価高騰があります。物価高騰への新たな支援が求められると思いますが,今後の支援の必要性についてはどのように考えているのでしょうか。 650: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 651: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) さらなる物価高騰など,今後の動向には注視してまいります。また,2,000億円からの追加交付があった場合は,実施する事業に要件が付されております。コロナ禍において,原油価格・物価高騰等に直面する生活者や事業者の支援を主たる目的とする事業であって,その効果が生活者や事業者に直接的に及ぶ事業が対象となっておりますので,交付金の要件に沿って,狛江市の実情に合った支援に活用・実施していきたいと考えております。 652: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 653: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 食料品や日用品,公共料金,ガソリン代など,あらゆる分野での値上げが続いています。一方,年金は,6月の支給分から原則0.4%引下げとなります。さらに,10月からは75歳以上の医療費の窓口負担が増えて,高齢者はさらに厳しさが増します。今回の補正予算では,高齢者への支援が薄いのかなというふうに感じます。  例えば秋に実施予定のプレミアム付商品券は,全てスマホアプリ対応なので,高齢者が利用できにくい状況です。初日の補正予算の質疑の中で,前回,デジタルを利用した年代は40歳代が一番多く,次いで50代,30代,60代だという答弁でも分かるように,高齢者は利用しづらいと思います。負担が増す高齢者への支援についてはどのように考えているのでしょうか。 654: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 655: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先日の補正予算で可決していただきました令和4年度住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事業により,コロナ禍における原油価格や,電気・ガス料金も含む物価高騰等に直面する高齢者を含めた令和4年度非課税世帯及び家計急変世帯に対して,1世帯当たり10万円を給付することにより支援してまいりたいと考えております。 656: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 657: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 非課税世帯などへ10万円の給付を実施することは理解しておりますけれども,僅かな収入の差で対象とならない方への支援が求められると思います。今後,状況を見定めて対策を講じていただきたいと思います。  ガソリン代などの燃料の高騰も続いております。高齢者や障がい者の送迎のために,各施設では車を活用していますが,ガソリン代の高騰で大きな影響を受けているのではないかと大変心配します。こうした実態についてはどのように把握されているのでしょうか。 658: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 659: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) ガソリン等の販売価格が高騰している状況等は把握しているところではございますが,自動車ガソリン費助成の利用者や,移動支援等を行う事業者等から,ガソリン高騰に対する支援等の要望は現在のところ出てない状況でございます。 660: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 661: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 現在,支援の要望は受けていないということですけれども,担当課から施設に様子を聞き取るなど情報収集が必要かと思いますので,ぜひ実態の把握もお願いしたいと思います。  利用者などに価格の転嫁が難しい職種への支援が今後必要だと思いますが,それについてはいかがでしょうか。 662: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 663: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 新型コロナウイルス感染症等による事業者への影響を緩和するために,移動支援を行う事業者も含めまして,市内の社会福祉事業を行う事業者に10万円の給付金を支給する予算を計上しております。現在,支給に向けた準備をしておりますので,準備が整い次第,支給してまいりたいと考えております。 664: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 665: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 支給に向けた準備を進めるとともに,今後の状況を把握していただきたいと思います。  6月4日付の朝日新聞のむさしの版の記事には,銭湯の値上げについて記事が掲載されていました。東京都公衆浴場対策協議会は,入湯料金を現在の480円から500円に引き上げるよう東京都に報告したということで,これは7月以降に値上げされる状況のようです。利用者が減っている上に燃料価格の上昇で,このままでは廃業に追い込まれてしまう状況だということです。その記事によると,調布市の銭湯の店主の方が取材を受けられていましたけれども,ガス代は一昨年と比べて1.5倍,採算がぎりぎりの状況だと語られております。そして,販売している牛乳は,既に10円を値上げしただけで売上げが落ち込んだそうで,入湯料の20円の値上げは大きいということが報道されておりました。  お風呂には,自宅で1人で入浴するのが不安だったり,銭湯で知り合いになったお仲間とのおしゃべりが楽しくて,週に何度も訪れる高齢者の常連さんは少なくないそうです。そして,冬場になればさらにガス代がかかるとのことです。  質問はしませんが,こうした事業者への支援の検討をしていただきたいことを要望いたします。  次の質問に移ります。携帯電話,今はほとんどスマートフォンですけれども,生活必需品となっております。生活に困窮して携帯料金を支払うことができず,携帯が止まってしまって困った,こういった相談はあるのでしょうか。 666: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 667: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 御相談の中で,携帯電話等の料金の支払いができず,既に使用できない状況や,間もなく使用できなくなってしまう,こういった御相談はございます。 668: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 669: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 分かりました。  1月11日付に厚生労働省社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室から事務連絡が出されていると思います。その表題は,「「生活困窮者等へ携帯電話等サービスを提供している事業者リスト」について(周知)」という文書です。この文書については確認されているのでしょうか。
    670: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 671: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 令和4年1月11日付の通知につきましては,生活困窮者等で携帯電話の利用契約の困難な方に対する支援策を周知するものと確認しているところでございます。 672: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 673: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは通知の内容と事業者リストの活用について伺います。 674: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 675: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) この通知におきましては,生活困窮者が携帯電話を保有できないことが就職活動の様々な場面でハードルになっていることが指摘されており,生活困窮者の支援の強化に向けてさらなる支援策が求められていることから,その一つとして,生活困窮者等の過去の携帯電話利用料の滞納状況等に一定の配慮をし,携帯電話等の契約を行っていただける通信事業者のリストを提供されたものでございます。  生活困窮者等の相談窓口の「こまYELL」は,生活保護の相談等の中でリストを活用しているところでございます。 676: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 677: ◯ 12番(西村 あつ子議員) きちんと活用されているということですね。  スマートフォンは,情報を得たり,就職活動や緊急の連絡手段として,今ではもう必要なものとなっております。料金の滞納で携帯電話が止められてしまった場合,どのような支援につなげているのでしょうか。 678: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 679: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) スマートフォンにつきましては,連絡手段としての利用にとどまらず,オンラインショップでの購入手続等,様々な用途に活用されております。そのような御相談の多くは,生活費の支出に課題があり,家計全体の見直しから始めるようにしているところでございます。その整理をした上で,滞納した携帯電話の料金の支払い方法についての検討や,先ほどのリストを御提示することがある状況でございます。 680: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 681: ◯ 12番(西村 あつ子議員) スマートフォンは,情報を得るなど,便利で必要なツールであるとともに,簡単にネットで買物ができてしまう,こうした課題もあるということですね。  そのリストに掲載されている一般社団法人と連携して,公的な支援を始めたのが世田谷区の社会福祉協議会,ぷらっとホーム世田谷です。  通信困窮者へ向け,携帯電話貸出モデルを2020年11月から事業化しています。ぷらっとホーム世田谷での自立相談支援において,携帯電話を持つことが支援を効果的に進められると職員が判断した相談者を対象に貸出しをしているということです。相談者は,初期費用や月額費用がなく,3か月間,スマートフォンや携帯電話を持つことができるそうです。こうしたほかの自治体の事例を参考に,狛江市としてもこうした支援の検討を進めてみてはいかがでしょうか。 682: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 683: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 携帯電話は,連絡手段として必要なことはもちろんですが,支出につながる要素も多いことから,家計全体の見直しや御本人の状況に応じた支援が必要だと考えております。その支援策として,世田谷区の取組の意義もあると思いますので,今後,先進自治体の取組の効果及び課題について研究してまいりたいと考えております。 684: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 685: ◯ 12番(西村 あつ子議員) ぜひしっかりと研究していただきたいということを要望します。  ここのホームページ上では,この事業を生活相談や就労相談と併せて実施することにより,就労や転宅へ向けた支援が円滑に進んだ例が出ていますと一定の効果が出ているようなので,ぜひ検討していただくことを改めて要望します。  次に,これまで何度か質問していますが,生理の貧困についてです。  大手製紙メーカーの生理用品は,3月22日出荷分から15%以上の値上げという状況となり,女性にとって不可欠な生理用品の値上げも行われております。これまで何度も要望してきましたが,学校の女子トイレに生理用品を常備していただきたいということです。  昨年の第3回定例市議会での一般質問での私への答弁は,保健室での対応などで困っている児童・生徒については対応できているとの報告を受けているところ。今後も継続して必要性などについて検討してまいりたいと考えている,こうした旨の答弁でした。つまり,困っている児童・生徒は保健室に来て,渡すことができているので対応ができているということだと思いますが,例えば,使用枚数を控えている生徒がいるとか,そういう実態は把握できているのでしょうか。 686: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 687: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 小・中学校に聞き取りをしたところ,保健室で渡した生理用品を後日返却してくる児童・生徒が少なからずいることもあり,厳密な配付数を記録している学校はありませんでしたが,令和3年度は,小学校では少ないところで5個,多いところで20から30個,中学校ではおおむね20から30個を児童・生徒へ配付したとのことを聞いております。  今年度については,5月31日現在,小学校はゼロから6個,中学校は2個から6個で,現時点では各校ともに,生理用品の値上げによる影響により配付枚数が増えたなど,特に実感はないということでございました。 688: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 689: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今,配付枚数について答弁いただきましたけれども,保健室では手渡しをしているので,当然,それについては確認ができると思います。しかし,使用枚数を控えているなどは,個人が言わなければ分からないことなので,そこまでは確認できないと思います。  東京都では,都立学校250校で,昨年9月から生理用品の配置が始まりました。都教委は,使用量は徐々に増加し,学校内での配置が定着していっているとの見解を示しています。ある都立学校の校長先生の話では,大きなニーズがあったことが分かりましたと答えられております。保健室で配付していたときは,年間で10枚ほどだったそうで,先ほどの部長の答弁のように,狛江市とさほど変わらない状況だと思います。しかし,配置するようになってからの利用は,単純計算で半年間で160倍となり,校長先生のコメントは,必要なときに取りに来られる体制にしたときに利用が増えたということは,ニーズがあったのだと感じました。このように感想を述べられています。そして,アンケートなどは取っていないようですけれども,その校長先生,男性ですけれども,校長先生は,貧困によるものなのか,便利だからということで使っているのか,調査したわけではないが,少なからずそういうニーズがあったのだと感じたと。都立学校の配置で心がけたことは,全てのトイレに当たり前に必需品として置かれているトイレットペーパーと同様に,自然に配置したということです。  内閣府の男女共同参画局の調べでは,昨年の7月時点,配付を実施・実施を検討している地方公共団体は581団体で,5月時点の調査では255団体だったので,倍以上に増えたということです。  東京都では,必要な対策であるから配付が始まり,配置する自治体も急速に増えています。ぜひ狛江市でも学校での配置をしていただきたいと改めて要望しますが,いかがでしょうか。 690: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 691: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 生理用品の配付につきましては,配慮の行き届いた取組であると感じているところでございますが,この取組が貧困世帯への支援策なのか,生活必需品としての配置なのか,まずは公共サービスの在り方として,その必要性を市全体で総合的に検討していくべきものと考えております。まずは,課題やその目的を明確にした上で,より効果的な対策を講じることが望ましいのではないかと考えております。  また,生理用品のトイレへの配置につきましては,その管理,補充や効果など,少なからず学校の負担が増えることですので,現時点において,教育委員会として一律に学校に求めることは考えておりません。必要性や必然性も踏まえまして,他自治体の取組の効果や手法を注視し,必要に応じて検討したいと考えております。 692: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 693: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今の御答弁で何点か確認させていただきたいと思います。今の答弁の中で,管理,補充や交換など,少なからず学校の負担が増えるということですけれども,トイレの清掃は現在,委託業者が行っているかと思います。補充などは学校ではなく,もし配置された場合には,委託業者の方が実施されるのではないでしょうか。 694: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 695: ◯ 教育部長(上田 智弘君) そういったお考えもございますが,消耗品の管理ということで言えば学校側に責任がございますので,学校の負担が増えるのは変わらないというふうに思います。 696: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 697: ◯ 12番(西村 あつ子議員) そういったお考えもあると思うのですがということで今おっしゃったのですけれども,先ほどの御答弁は,管理,補充や交換など,少なからず学校の負担が増えるということなのですけれども,これはやはり委託業者の方がやるかと思います。注文とかそういうのは学校のほうでやるのかなというふうに思いますけれども,そうした実際の作業は委託業者の方がやるのではないかなというふうに思ったので,確認させていただきました。  ほかの自治体の取組の効果や手法を注視するということも今答弁されていましたけれども,効果が出ているということは,既に東京都などの取組で表れています。先ほど紹介した都立学校の校長先生も,マスコミの取材にニーズがあるということが分かったと効果を話されております。配置したら,今まで保健室で把握している以上に利用が多かったなど,実施している自治体では効果があったということです。  効果を注視するということですが,既に東京都の効果が出ていることについてはどのように理解されておりますか。 698: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 699: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 先ほども申し上げましたけれども,この取組が貧困世帯への支援策なのか,生活必需品としての配置なのか,こういったことを十分勘案して配置するべきだというふうに考えております。 700: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 701: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 分かりました。  今回の質問に当たり,東京都がどのような経過で都立学校の女子トイレに生理用品の配置に至ったのか,都議会の速記録などを調べてみました。私が調べた範囲ですけれども,昨年の第1回定例都議会で,公明党,都民ファーストの会,日本共産党の複数の議員が学校のトイレに配置を求めていました。議員の質問日はそれぞれ早かったり遅かったりと日にちに違いはありましたけれども,第1回定例都議会の中で,どの会派も同じような立場で質問しています。議会からの要望で東京都が決めたのかなというふうに私は思いました。当初は貧困対策のためということで始まりましたが,今少し時がたって,貧困対策とともに,トイレットペーパーと同じように,必要だから置くというような考えが加わってきたと感じております。トイレットペーパーは,みんなが必要だから置いてあります。生理用品も女性にとって必要なものだから,置いてあることが当たり前の社会になっていけばよいのにというふうに私も思いました。私も,自分で携帯するのが当たり前と過ごしてきましたけれども,この間に何度か質問していく中で,トイレットペーパーと同じようになればよいのかと私自身も思いました。先ほど2回答弁されたときに部長おっしゃっていましたけれども,貧困世帯への支援なのか,生活必需品としての配置なのかという発言は,私,大変重要な観点だと思います。まさに両方だと思います。世の中の意識が変わり,トイレには生理用品が当たり前になれば,必要なときに使えるので,誰も困ることはありません。全国600近い自治体で実践していますので,狛江市の小・中学校で置くことを改めて強く求めて,この問題の質問は終わります。  次に,大学生への給付金についてです。大学生への支援は,これまで何度も要望してまいりましたが,今回の補正予算の対応は大変によかったと思います。  義務教育が終わり,高校生になると,支援が少なくなり,さらに18歳に達すると,支援がほぼなくなってしまう。高校の無償化は進んできましたが,所得制限がまだあります。大学生や専門学生になれば,入学金と年間の授業料合わせると,教育費は100万円をはるかに超える負担が家計を圧迫します。高校生や大学生への支援が薄いと思いますが,どのように捉えているのでしょうか。 702: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 703: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 国や都におきまして,就学支援金事業や奨学給付金事業などが実施されていることや,東京都が来年度からの高校生医療費助成事業の開始を予定していることもあり,現時点では市において新たな支援の予定はございませんが,児童手当や医療費助成制度の対象が義務教育終了の15歳までとなっていることもあり,市からの支援が少なくなる世代であるということは認識しているところでございます。 704: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 705: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 来年度からの高校生の医療費助成制度は,支援の少ない高校生への一助となります。  現在,高校生家庭への支援はどんなものがあるのでしょうか。 706: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 707: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 社会福祉協議会が受付窓口となっている受験生チャレンジ支援貸付事業は,学習塾,各種受験対策講座,通信講座,補習教室の受講料や,高校や大学等の受験料の貸付けを行い,大学等に入学した場合は返済が不要となる制度でございます。今年度から,連帯保証人の廃止や所得要件が緩和されており,より使いやすい制度となっていると伺っております。 708: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 709: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 初日の補正予算では,所得制限は設けず,18歳まで2万円の給付が実施されますが,高校生の恒常的な支援も必要だと思います。学習支援や新たな支援についてはどのように考えているのでしょうか。 710: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 711: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 高校生世帯への支援といたしましては,昨年度の国による子育て世帯臨時特別給付金10万円に加え,今年度は,市独自施策といたしまして,所得制限なしで2万円の給付を行うことを予定しており,今後の支援については,状況を見て判断する必要があると考えているところでございます。  学習支援につきましては,原則として中学3年生までを対象としておりますが,昨年度に引き続き,これまで事業に参加していた子で,引き続き継続の意向があった高校生についても,試行的に参加を認めているところでございます。 712: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 713: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 高校生の学習支援については,私何度か要望しておりますけれども,継続の人だけではなくて,新たな拡大ということも視野に入れていただきたいことを要望いたします。  次に,大学生への支援です。補正予算では,大学生単身者や多子世帯など,制限を設けた5万円の給付が実施されます。今回対象にならなかった人への支援は何か考えているのでしょうか。 714: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 715: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 本定例会初日にお認めいただきました補正予算で実施いたします大学生活・学業等応援給付金の対象は,単身世帯,学生の兄弟姉妹と同居している世帯,児童扶養手当・児童育成手当受給世帯とそれに相当する世帯,市民税非課税世帯,平成12年4月2日以降に生まれた子供が3人以上いる多子世帯となっております。対象を拡大するということは予定してございませんが,国において,高等教育の修学支援新制度に基づき,授業料・入学金の免除または減額であったり,返還を要しない給付型奨学金の大幅拡充等が行われていると承知しているところでございます。 716: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 717: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 国の高等教育の修学支援新制度ありますけれども,後で紹介しますけれども,これを受けられるのは本当にごく一部だということです。  今回の給付金は児童扶養手当相当の家庭が対象となっていますが,ひとり親家庭や児童扶養手当の給付に至っていない家庭への支援が必要だと思います。  私の知人の,大学生がいる母子家庭の人なのですけれども,児童育成手当や児童扶養手当はもらっていなかったので,コロナ禍の母子家庭への制度もあまり関係ないと感じたと言ってました。また,大学生と高校生がいる2人親の知人は,所得制限の枠に入らなかったので,医療費の助成もない。税金を納めているのに支援がないということを話していました。  僅かな収入の差で支援を受けられない,こうした不満の声は一定あります。各種手当の対象にならない家庭へも何らかの対策が求められると思いますが,それについてはいかがでしょうか。 718: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 719: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 国事業として実施する,低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金につきましては,児童扶養手当相当が対象となっておりますが,市独自の施策として実施いたします子育て世帯応援給付金については,高校生世代まで,所得制限を設けずに支給を行うこととしております。  しかしながら,子育て支援の給付に限らず,給付を行う際には,支援の必要性の確認であったり,基準日等を設定することは必要になってくるものと考えております。 720: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 721: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 大学や専門学校は高額な学費がかかります。もちろん一自治体で賄えるものではありませんけれども,この年代への支援というものがなかなかありません。学生を応援する立場から,新しい支援策を検討してはいかがでしょうか。 722: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 子ども家庭部長。 723: ◯ 子ども家庭部長(片岡 晋一君) 国におきまして,高等教育の修学支援新制度等により経済的な支援がなされているものと承知しているところではございますが,大学生世代への支援については,様々な課題を抱えた若者支援の中で取り組んでいく課題の一つであると考えておりますので,給付に限定することなく,検討する必要があると考えているところでございます。 724: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 725: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 若者支援は課題の一つです。今回の質問に当たり,学費の現状について,私この間聞き取りをしましたので,ちょっと紹介いたします。  私立大学の理系に通う母子家庭では,入学金と学費で,初年度で180万円,それプラス,パソコン代と教科書代。また,私立大学の文系に通う家庭は,入学金と学費で,初年度は130万円。プラス,パソコン代が18万円,大学生協への加入が2万4,000円。今のところ,教科書の負担はないということでした。美容系の2年制の専門学校に通う家庭は,入学金約96万円,初年度の学費約84万円,そのほかに,今後,資格料が加算されます。そして,私立大学の作業療法学科に通う家庭は,入学金30万円,1年次の授業料が87万円,施設整備費が70万円で,合計187万円。それプラス,パソコン代が15万円。教科書代,前期分必須のものだけで約7万円,さらに後期分の教科書,負担があるということです。その方の話だと,理学療法士学科に比べて作業療法士学科は学生数が不足しているということでした。精神障がい者や発達障がい者への作業療法,さらには刑務所の受刑者の社会復帰に向けたプログラムにも作業療法が取り入れられていて,今も,これからも,とても必要な人材だというお話です。でも,こんなに高い学費だと,なりたいと思ってもなれない若者がいるというふうに言っていました。都内では,作業療法,理学療法を学べる国公立大学は東京都立大学だけだということでした。  このように,高額な費用が必要となります。高い学費の解消は,国の教育予算を抜本的に増額していくことです。  6月3日の参議院予算委員会で,日本共産党の山添拓参議院議員が首相に対して,入学金制度の廃止と学費を緊急に半額にするよう求めました。山添議員の質問によると,約半数の学生が何らかの奨学金を利用し,多くが借金によるものだということです。一方,外国では,フランスの学費は年間で3万4,000円,ドイツは7万8,000円,スウェーデンは無料であり,日本の高等教育の予算は,GDP比で僅か0.4%,OECD38か国平均の半分だということです。そして入学金制度については,アメリカ,ドイツ,フランス,イギリスではないということで,学ぶ環境が整っております。  日本での新たな高等学校の修学支援制度,先ほどおっしゃっていたものの利用者は,全学生の1割にも満たないということを山添議員は質問しましたが,それに対して文部科学大臣は,授業料全額免除の学生は,2021年度のこの制度を利用している32万人のうち,対象者は18万人だと,ごく僅かしかいないということは認めています。日本では,お金がないと学ぶ機会が奪われ,奨学金の利用は,学生が将来借金を背負うことになり,将来の大きな負担となります。国の抜本的な増額とともに,市として応援していただくことを改めて要望したいと思います。  午前中の質疑の中で,出産にはお金がかかるので,出産一時金の増額と,あと節目で支援をというような質疑がありました。まずは出産にはお金がかかるので,その費用負担の軽減は必要です。そして金銭負担は,子供の成長とともに増えてきます。  私の子供がまだ小さかった頃,よく聞いた話ですけれども,成長した一定程度の年齢のお子さんがいるお母さんは,手がかからなくなったけれども,お金がかかると。よくこういう話を聞きました。当時は私,そういうものなのかなというふうに漠然として聞いていましたけれども,やはり子供がそういう世代になってくると,友達の話を聞いても,本当に高額なんだなということが改めて分かります。  子供が小学生になると,学用品の購入,そして中学生になれば,制服代,修学旅行のお金,部活動に必要な道具,そして高校生になれば,入学金や授業料と交通費,そして大学受験への備え,さらに大学生になれば,年間で100万円をはるかに超す負担がかかります。  市長は午前中の答弁で,出産に向けた費用などについては,定住化促進に向けて検討していくと答弁されておりました。答弁は求めませんけれども,支援が少ない若者世代への対策ということは,私は必要だと思います。そこの世代への支援策というのも,やはり定住化促進に向けた対策になるのかと思います。若者の支援というのは非常に少ない状況となっていますので,ぜひ若者支援をしていただくよう,検討をお願いいたします。  今回も私は市民生活支援について質問いたしました。物価高騰が生活に大きな影響を及ぼしています。その原因は,新型コロナウイルスの影響とロシアのウクライナ侵略だけではありません。アベノミクスによる異次元の金融緩和が異常な円安をつくり出し,物価高騰を招いた要因の一つであり,その責任は大変重いです。暮らしの問題は,賃金や年金が下がり,教育費の負担は重く,消費税の増税で暮らしが厳しさを増しています。弱肉強食の新自由主義が日本経済を強く,冷たい経済にしていました。日本共産党は,消費税の5%の減税や…… 726: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 静かにお願いします。 727: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 日本共産党は,消費税の5%の減税やインボイス制度の中止,大企業の内部留保への課税によって賃上げを進めること,社会保障と教育の予算を充実させることなど提案しています。市民生活支援については今後とも要望していきたいと思います。  次の質問に移ります。  次は,前回に続いて,安心して外出できる街にしていくための一つとして,市民要望の高いトイレの設置について質問します。  前回の一般質問では,市内のトイレの場所が分かる資料がないという,市民の方から寄せられた声を基に質問いたしました。早速,公共施設にあるトイレ一覧の作成と,ホームページで見られるようにしていただきましてありがとうございました。お声かけいただいた方に,その一覧の作成をお伝えしたところ,すぐに確認されて喜んでいらっしゃいました。車椅子利用やオストメイト対応,閉庁日なども記載されていて,一目で分かりやすい表一覧になっていると思います。前回の質問では,インターネットを使えずに,紙ベースでしか情報を得られない方についての対応もお願いしましたが,その対応についてはどのようにしていただきましたでしょうか。 728: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 729: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 福祉総合相談窓口において,御希望があれば配付できるようにしているところでございます。 730: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 731: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 前回の質問でお聞きしたところ,市内の公共施設にあるトイレで,オストメイト対応のトイレは14か所であるということでしたけれども,学校の状況についてはどのようになっているのでしょうか。 732: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。
    733: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 市内小・中学校のオストメイト設置状況といたしましては,緑野小学校以外の9つの小・中学校において,バリアフリートイレ(だれでもトイレ)にオストメイトが設置されております。 734: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 735: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 学校は災害時の避難所となりますので,オストメイト対応のトイレの設置は大変重要だと思います。緑野小だけはまだ未設置ということだと思いますけれども,今後の設置の対応を伺います。 736: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 737: ◯ 教育部長(上田 智弘君) オストメイト未対応の緑野小学校のバリアフリートイレ(だれでもトイレ)につきましては,今年度中にオストメイト対応トイレに改修することを予定しております。 738: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 739: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 今年度で全部が学校配置されるということで,本当にそれはよかったと思います。  オストメイト対応トイレは,全ての公共施設のトイレに設置されているわけではありません。必要な方が身近に利用できる場所を増やしていくことが求められると思います。オストメイトを装着されている方がトイレの利用が必要になった場合には,学校のトイレは使うことができるのでしょうか。 740: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 教育部長。 741: ◯ 教育部長(上田 智弘君) 児童・生徒の防犯上,学校関係者以外が自由に学校施設内に出入りし,トイレを常態的に利用することは難しいと考えております。  ただし,緊急性が高い場合は,玄関口や事務室など,教職員に声をかけていただき,学校の許可を取って利用していただく形を取れればよいのではないかというふうに考えております。  現時点において,避難所となった場合の避難者の方や,保護者や児童・生徒,教職員などの学校関係者の方,学校開放の施設利用者の方以外の利用は想定しておりませんので,緊急性が高い場合の利用については今後の課題というふうに考えております。 742: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 743: ◯ 12番(西村 あつ子議員) やはり学校という場所なので,勝手に使うことはできませんけれども,緊急性があって,断れば使えるということが分かりました。  公共施設の数は,北部地域と比べて南部地域は少ないので,利用できるトイレの数も少ないのが現状だと思います。公園を利用する親子や,お散歩で利用する保育園からは,公園のトイレの設置の要望が高くあります。公園への設置はどのように考えているのかという質問を準備していましたけれども,これについては昨日答弁が出されていましたので割愛いたします。  次に,今後整備が進められる駒井公園について,一定の敷地面積がありますので,ぜひトイレを設置していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 744: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 745: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 駒井公園については,これから新たに具体的な検討する公園となりますが,具体的には,市民参加型のワークショップ等により,設置すべき機能をこれから検討していきたいと考えているところでございます。 746: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 747: ◯ 12番(西村 あつ子議員) トイレを1つでも増やすということは大変重要なことだと思いますので,ぜひ設置に向けて進めていただきたいと思います。  次に,狛江駅北口駅前の広場についてです。  えきまえ広場は,小さなお子さんを遊ばせている親子連れや保育園のお散歩での利用で,たくさんの子供たちが集まっています。また,今はコロナで,利用頻度は少なくなっていますが,各種イベントでの利用では,多くの人たちが来られます。この場所へのトイレの設置要望が以前からあります。特にここの場所も,保育園のお散歩で来たときに,トイレを利用する場合には地下のトイレまで行くので,ちょっと今は工事中で使えませんけれども,通常ならば地下のトイレに行くので,保育士さんが分散されて,園児への目が行き届かなくなるので,トイレがあるとよいという声があります。かつて,広場の活用を検討された際に,トイレの設置について様々な意見が出されていましたが,改めて経過を伺います。 748: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 企画財政部長。 749: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) えきまえ広場については,平成27年1月に策定した狛江駅前三角地活用方針の導入を期待する具体的な取組みでは,防災広場としてエコトイレの提案がございましたが,平成28年3月に策定した狛江駅前三角地整備基本計画の策定委員会において,トイレ設置はスペースを取り,維持管理も必要になるだけでなく,過去のイベントにおいてもトイレに関する意見はないことから,地下駐車場トイレを利用していただくよう案内板を設置することとしたところでございます。 750: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 751: ◯ 12番(西村 あつ子議員) えきまえ広場は,イベントの活用や子供連れでの利用が多い場所です。しかも,目の前に交番がありますので,安心して利用できると思います。これまでの経過はありますけれども,当時から一定時間が経過しているということを鑑みて,改めてトイレの設置を検討してみてはいかがでしょうか。 752: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 市民生活部長。 753: ◯ 市民生活部長(鈴木 実君) えきまえ広場の整備に当たり作成いたしました狛江駅前三角地整備計画では,当時の駅前三角地の整備の考え方について,にぎわいを創出する広場と位置づけ,広いスペースを確保し,多様な用途で使える広場として整備することとされ,今ではその考え方のとおり多くの市民が憩い,様々なイベントが開催されるえきまえ広場として利活用が図られているものと認識しているところでございます。  トイレの設置についての検討をという御質問でございますが,整備計画策定の際に,近隣の地下駐車場や商業施設の既存のトイレがあること,また設置することによる近隣への影響等も考慮した結果,設置しないこととなった経緯もございますので,今のところ,新たに広場内にトイレを設置する予定はないものでございます。 754: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 755: ◯ 12番(西村 あつ子議員) これからさらに高齢化が進む中で,元気で外に出られる環境づくりが必要になりますが,安心して外出できるまちにしていく1つの要素として,トイレの確保が求められます。今後のトイレの増設についての考えを伺います。 756: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 757: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 狛江市福祉基本条例の規定に基づき,一定規模の建築物,公共交通施設,公園等の特定都市施設を新設,改修しようとする事業者は,福祉環境整備基準により,高齢者,障がい者等が円滑に利用することができる構造の水洗器具を設けた便房を1つ以上設置することが義務づけられているところでございます。基本的には,本基準に基づき,福祉のまちづくりを推進していくことになります。  公共的に利用できるトイレにつきましては,現在は市役所や公民館,地域センター,体育館等の公共施設に設置されているほか,スーパーマーケットなどの商業施設やファミリーレストラン,コンビニエンスストア,ドラッグストアなど各種チェーン店においても,利用者も含め,広く使用を認めているなど,行政だけではなく,様々な主体に設置されているトイレが公共的な役割を担っていることなどから,一定程度充足していると考えております。  なお,トイレの使用に当たりましては,事業者の負担が大きいことや,コロナ禍において感染予防の観点から使用を中止しているところがあるなど,事業者により対応,考え方が異なりますので,ココシルこまえへの掲載等については,公共施設を中心に掲載しているところでございます。 758: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 759: ◯ 12番(西村 あつ子議員) トイレの増設は要望が高くても,設置がとても難しい課題です。  町田市は,商業施設などに協力してもらい,公共トイレとしてステッカーを貼る取組をしていて,一覧を見てみましたが,コンビニなど71か所が協力しています。また,トイレットペーパーを協力店に配付している自治体もあるようですが,一方,課題もあるということです。利用できるトイレを増やしていただくことを要望して,この質問を終わります。  次に,最後の質問,高齢者施策についてです。  高齢者住宅のシルバーピアは,部屋に段差がなく,手すりもついていますので,入居を希望される方が多くいます。  最初に,シルバーピアの最新の申込状況について,募集部屋数と申込人数について伺います。 760: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 761: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 直近におきましては,令和4年2月1日から2月15日までを募集期間とし,シルバーピア全施設で4戸,入居者の募集を行いました。申込みされた方は15名でございました。 762: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 763: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,申込みをされた方の入所希望の主な理由はどのようなことでしょうか。 764: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 765: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 主な理由といたしましては,立ち退きを求められているケース,近隣トラブルや騒音など住宅環境が悪いケース,収入に対して家賃が不均衡なケースなどとなっているところでございます。 766: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 767: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 部屋が空室になっているのに,人が入らずに長期間空いたままになっていることがあるというふうに聞きましたけれども,募集と入居はどのように行われているのでしょうか。 768: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 769: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 入居者の募集につきましては,退去者が発生した時点で随時募集を行っておりますので,基本的には入居が可能な状態で,長期にわたり空室となることはありません。  しかしながら,通常,次の方の募集ができるまで,前居住者の退去に係る事務手続,居室内の片づけ,修繕,ハウスクリーニング等,一定程度の準備期間を要しますので,新規入居者の募集・決定に係る手続なども含めると,新規の入居までおおむね4か月から5か月程度,期間を要するのが一般的となっております。 770: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 771: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 次の方が入るまでおおむね4か月から5か月,期間を要するということで,多分,この期間が誰もいなくて空室が長いというようなお話なのかなと思いました。なかなか,少し期間を詰めるということは難しいのかもしれないのですけれども,できる限り,もしもうちょっと短くなるようなことができたら,お願いしたいと思います。  シルバーピアに入居できる年齢は,条件として65歳以上となっていますが,入居者の年齢構成について伺います。 772: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 773: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現時点におけるシルバーピアの全施設の入居者は,60代の方がお二人,70代の方が14人,80代が24人,90代の方が3人となっており,平均年齢は82歳となっております。 774: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 775: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,退去される理由について伺います。 776: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 777: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 退去の理由につきましては,死亡,あるいは施設等への入所,親族の元への転居などが主な理由となっております。 778: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 779: ◯ 12番(西村 あつ子議員) シルバーピア3棟が順次建設されてきて,建設から一定の期間が経過しましたが,修繕計画はどのようになっているのでしょうか。 780: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 781: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) シルバーピアの修繕計画についてですが,現時点で計画として策定しているものはございません。シルバーピアは市が所有しているわけではなく,民間所有者から借り上げている高齢者集合住宅でございます。そのため,修繕については,不具合が発生した段階で所有者と相談させていただき,入居者の過失などを除き,原則所有者の御負担で修繕を行っているところでございます。  不具合内容は,エアコンやウォシュレットなどの部屋内の設備が多いですが,現在,築20年から30年を迎えることから,外壁や防水など,建物全体として修繕の必要性が高まっているところでございます。  今後は,所有者とも相談しつつ,適切な維持管理のために,市からも提案してまいりたいと考えているところでございます。 782: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 783: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 3棟とも2階建ての建物ですので,当時からエレベーターの設置の基準ではありませんが,高齢者住宅ということを考えた場合に,エレベーターの設置についてはどのように考えているのでしょうか。 784: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 785: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) エレベーターの設置についてでございますが,実際のシルバーピア3棟の状況から考えますと,困難と考えております。  理由は,棟によって差異がありますが,主なものとしては,増築の場合は建蔽率に余裕がないこと,平面計画上,廊下につながるように配置するスペースがないことが挙げられ,内部設置については,既存の居室を転用しない限り設置スペースがないことでございます。 786: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 787: ◯ 12番(西村 あつ子議員) それでは,エレベーターの必要性についてはどのように考えているのでしょうか。 788: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 789: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 市におきましては,狛江市福祉基本条例及び施行規則を定め,高齢者等を含む全ての市民が当該施設を安全で安心してかつ快適に利用できるよう,一定規模の建築物,公共交通施設,公園等の特定都市施設を新設する場合,エレベーターの設置も含む福祉環境整備基準の遵守を求め,総合的な福祉のまちづくりの推進を図っております。  シルバーピアにおきましては,既存の建物かつ一定規模以下となりますので,そこまでの対応は求めていないところでございます。 790: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 791: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 確かに設置する基準ではありません。この質問をつくる過程で,事前に担当課に伺った話では,仮に建物内にエレベーターを設置する場合には,上下の部屋を壊して,その部分に設置するということでしたので,これは現実的ではないのかというふうに認識いたしましたが,やはり福祉の観点から何らかの方策が必要ではないかというふうに思います。例えば階段に昇降機を設置することはできないのでしょうか。 792: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 793: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 階段昇降機でございますが,これは駅の階段などで見られる,階段に沿ってレールを設置し,昇降するものでございます。椅子のタイプもあれば,立ったままや車椅子のまま乗り込めるかごのタイプもございます。  いずれにしましても,設置に当たっては物理的な設置の可否・運用方法・安全性・所有者との調整など,十分な検討が必要でございます。 794: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 795: ◯ 12番(西村 あつ子議員) シルバーピアは建設されてから20年以上経過していますが,当時と今では福祉の観点も変化してきているのかと思います。シルバーピアはついの住みかとなっていますので,2階に居住されている方は,階段の移動が年々大変になります。その対応策として,昇降機の活用など方策を考えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 796: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 797: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 先ほど答弁したとおり,福祉環境整備基準の適用外であること,あるいは所有者の方にその御負担を求めることは非常に困難であると考えております。これまで2階に居住されていた方が移動困難になった場合には,1階の居住者が退室されたタイミングで1階に移動していただく等,運用面で対応を行ってまいったところでございます。今後も,そういった状況となった場合には,運用面で対応していくことを考えております。 798: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 799: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 1階が空いたら移動することも可能だということですけれども,いつ空室になるのか先が見えませんし,また部屋の移動も,高齢者にとっては非常に負担があります。  先ほど入居者の年齢構成をお聞きしましたけれども,80歳代が一番多くて,次いで70歳代。70歳代の方はいずれ80歳代になりますので,80歳代の入居が一番多くなる状況は変わらないと思います。  この前の募集の際に,私の知人の方も申込み手続をしましたけれども,やはり1階が良いということでしたので,1階の申込みをしました。シルバーピアの階段は,特に段差が低くなっているというわけではありません。階段の上り下りがあると,外出がおっくうにもなります。昇降機の設置など,市として支援していただきたい,このことを改めて要望いたします。  次の質問です。自宅で亡くなり,なかなか発見されない孤立死は,大変胸が痛む出来事です。昨年の孤立死の件数について,市が把握されている状況について伺います。その中で,親族と連絡が取れなかった件数も,分かれば教えてください。 800: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 801: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 孤立死につきましては,家主や近隣住民の方から警察への通報を契機に判明し,親族の方への対応も含め,警察の業務内で完結する場合もあり,その場合には狛江市での情報集約ができないことから,市内の孤立死の件数について把握することはできておりません。  なお,令和3年度中に市で安否確認に関する通報を受け,警察や消防等に御協力いただき,現地を確認させていただいた結果,お亡くなりになられていた件数は8件で,このうち親族と連絡が取れていないのは1件でございます。  また,死亡時に親族等の葬祭執行者がいない方で,墓地,埋葬等に関する法律に基づく葬祭の対象者は,令和3年度は,親族調査中も含めますと5件となっております。 802: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 803: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 分かりました。親族などの身寄りがいない方が亡くなった場合の遺品整理ついてはどのような対応をしているのでしょうか。 804: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 805: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 親族等の身寄りのいない方の葬祭につきましては,警察からの引継ぎを受け,墓地,埋葬等に関する法律等に基づき,市長を葬祭執行者として行います。アパート等に残された遺品の整理につきましては,家主等の家屋管理人と入居者との賃貸契約や保証契約等に基づき対応されているところでございます。 806: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。
    807: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,生活保護受給者の方については,市が把握している親族などに遺品の引取りや整理を依頼されると思いますが,拒否された場合の対応はどのようにされているのでしょうか。 808: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 809: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 生活保護受給者につきましても,親族等の身寄りのいない方や,親族から関わりを拒否されてしまった場合,葬祭扶助を支給することがございます。アパート等に残された遺品の整理につきましては,家主等の家屋管理人と入居者との賃貸契約や保証契約に基づき対応されているところでございます。 810: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 811: ◯ 12番(西村 あつ子議員) では,預貯金や現金があった場合にはどのように扱うのでしょうか。 812: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 813: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 現金につきましては,葬祭費に充当することができますが,預貯金は,通常は相続人以外の第三者からの払戻し請求が受け付けられないため,遺留財産の価値によっては,相続財産管理人の選任の申立てを行い,相続債権者として,取扱い費用の弁償を求めることになります。 814: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 815: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 世田谷区では,生活保護受給者の遺品整理を区として実施しています。ちょっと紹介します。世田谷区に問合せして詳細を伺いましたが,単身者の高齢者で,身内がいなく,やむを得ない状況に限っての対応だということです。アパートの契約内容の確認や保証会社がどうなっているのか,これを全て調べた上でやむを得ないと判断された事例に限って,一般会計から遺品整理に充てているということです。年間の予算は,30件分で460万円。令和3年度の実績では4件で,整理の金額は,その方の遺品の量で違いますけれども,15万円から40万円弱で,毎年数件だということです。  高齢者を受け入れる物件を探すのは大変なことです。大家さんは,亡くなった後の処理が心配事の一つにあり,受入れが難しい状況です。こうした世田谷区の施策を参考に対策を考えていただきたいのですが,いかがでしょうか。 816: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 福祉保健部長。 817: ◯ 福祉保健部長(小川 正美君) 生活保護受給者に限らず,アパート等に残された遺品の整理につきましては,家主等の家屋管理人と入居者との賃貸契約や保証契約等に基づき対応されているところでございます。ただし,昨今の状況を踏まえて,遺品整理に関しましても,アパートの賃貸保証会社との契約に含められることが増えてきたようでございます。これ,居住支援ということだと思います。  基本的には,家主等の家屋管理員と入居者との賃貸契約や保証契約等に基づき適切に対応できるよう,不動産会社や家主の方々との情報交換をさせていただき,今後の対応を検討してまいりたいと考えております。 818: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 819: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 世田谷区の話では,長年にわたる入居で,きちんとした契約書がなかったり,口約束だけで入居している事例もあり,そうした場合に限っての対応だということで,本当に限られた人だということをおっしゃっていました。ほかの自治体の取組を参考にしていただきたいと思います。  それともう1点,世田谷区の取組を紹介します。住まい見守り・保障サービス初回登録料補助制度というものがあります。この制度は,入居中の安否確認と死亡時の費用補償がセットになったサービスに加入する場合に,初回登録料を世田谷区が全額補助する制度です。単身で民間賃貸住宅に入居する60歳以上の方と障がい者の方が対象で,初回登録料の1万1,000円を区が負担して,月額保険料は自己負担で1,650円だということです。保障は原状の回復費用と残存家財の片づけ費用で,最大100万円まで補償されるということです。安否確認は週2回,決まった曜日と時間帯に音声ガイダンスの電話が来て,利用者はガイダンスに従ってボタンを操作するそうです。そして,指定された連絡先に結果をメールでお知らせして,応答がなかった場合にはその旨を知らせるメールが配信されるということです。  こうした取組を参考に,新たな取組を提案しますが,いかがでしょうか。 820: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 都市建設部長。 821: ◯ 都市建設部長(小俣 和俊君) 御紹介のありました取組は,住宅施策のうち居住支援施策に該当すると考える事業でございます。狛江市では,居住支援を検討する中で,住まいを貸す家主の安心材料が増えることが円滑な入居につながると考えており,この安心材料は1つのサービスで完結するものではなく,その方に合わせて複数のサービスを組み合わせるのがよいと考えております。  例えば,近くに親族がいない高齢者独居の方であれば,一例としては,入居時向けに家賃滞納保証サービス,入居中向けに見守りサービス,退去時向けに残材処分サービスなどを組み合わせる,また別の例としては,入居中向けに家事援助サービス,退去時向けに賃貸借契約の解除の事前委任なども考えられます。  こういった一人一人に合った組合せにより家主の安心につながり,部屋を貸す後押しになります。また,入居者の生活の質の向上にもつながるものでございます。  一つ一つのサービスの充実や,それに対する公費補助も大切ですが,狛江市居住支援協議会では,まずは既存のサービスをうまく組み合わせることが重要と議論してきており,この構築をサポートできる体制の整備が効果的な施策と認識し,取り組んでおります。支援の次のステップとしては,各サービスの充実になってまいりますので,その際には,御紹介いただいたような住まいの見守り・保証サービスや他のサービスへの費用負担助成を検討してまいりたいと考えているところでございます。 822: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 12番西村議員。 823: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 高齢者の住居確保は本当に大変です。私が議員になったばっかりの頃に,身寄りのない70代の女性と賃貸住宅を探しました。毎日のように不動産会社に足を運びましたが,なかなか見つかりませんでした。入居可能な部屋が見つかっても2階だったり,女性だったので,炊事ができるような部屋でなかったりと。その方は,身寄りがいなくても,お知り合いの方が保証人になってくれたので入居条件のハードルは随分下がりましたけれども,本当にアパート探し大変でした。そして,やっと木造建ての1階に入居できて,簡単な調理もできて,お風呂がある部屋に決まったときには,本当にほっとしました。その方の安心した様子は今でも忘れることができません。  そして,ひとり暮らしの方が誰にもみとられることなく自宅で亡くなり,何日も発見されない孤立死は,とても悲しい出来事です。単身高齢者の入居は,大家さんの負担も大きいものです。入居者と大家さんのために,安心できる仕組みづくりを進めていただきたい,このことを要望して質問を終わります。ありがとうございました。 824: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) お諮りいたします。  以上で一般質問を打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 825: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって,日程第1,一般質問を打ち切ります。   ─────────── ─ ──────────── ─ ───────────  以上で本日の議事日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査及び議事の都合により,明8日から16日までの9日間,休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 826: ◯ 議 長(谷田部 一之議員) 御異議なしと認めます。よって,明8日から16日までの9日間,休会することに決しました。  なお,次回の本会議は6月17日午前9時から開きますので,定刻御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。     午後 5時45分 散会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...